最終更新: 2016年2月23日

愛はズボーン2015.11小
The BEATLESで言うところの金城がポールで儀間がジョン、実はそれが愛はズボーン。そんな再発見の詰まったミニアルバム『MAGMAそれは太陽のデジャヴュ』、ここに完成!

アーティスト:儀間建太(Vo./Gt.)、 金城昌秀(Gt./Vo.)、白井達也(Ba) インタビュアー:桃井かおる子

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-(笑)。覚悟の話に戻るとお友達意識ではなくバンドを仕事にってこと?
金城:そうですね。友達は友達だけどその上に乗ってるものが変わったというか。語弊があるかもしれないですけど、仕事にしたいなって気持ちが強くなりました。

-それが前作と今作とで、明確に違う?
金城:もちろん前作にもあったけど考えが甘かったと思うんですよね。もっと早く行きたいから毎日色々なこと考えなあかんなと思うようになりました。
白井:前のアルバムでめっちゃ売れんでよかったなって。前のアルバムで売れてたらあと3年で俺らは解散してた。
金城:そうやな。この覚悟ができなかったんだと思います。たぶん僕は未だに体調を崩しまくってガリガリになってたと思います。ストレスは前作の方があったんで。

-確かに金城くんは会うたびに体格が良くなってる印象はある。
金城:前の方が筋トレしてたんですよ。今はなんもしてないっすね。
儀間:僕はジムに行き始めました。見た目的にめっちゃ強い人間になろうと思って。煙草やめてめっちゃご飯を食べるようになりました。
金城:今強そうな顔作ってない(笑)?でもストレスが前作よりなくなったのは覚悟が決まったからかなって。

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-じゃあ4人ともリラックスして作れた?
白井:「新しいウルトラC」はだいぶ急いで作ったけど、それは時間的なものだよね。
金城:焦りながら作ったのも一緒なんですけど、精神状態が違うんですよ。今回は外に開けている感じがします。

-でも「新しいウルトラC」ってライブで聴いたことなかったっけ?って思ったんだけど。
金城:「エログロナンセンス」ってボツになった曲があったんですけど、その曲に入っていた「新しいウルトラC」ってワードをそのままタイトルにしたっていう。その曲はリフも好きだったんでギターリフも持ってきて、歌が入ったところから書いたってだけです。だから昔やってたものをリニューアルした曲ですね。

-収録曲の大半は前からある曲だったり、既にライブで何度かやっている曲だよね。完全な新曲っていうのがあまり入っていないのはどうして?
金城:「MAJIMEチャンネル」と「ピカソゲルニカ」、「BABY君は悪魔ちゃん」はこのアルバムに入れるために長期間に渡り作った曲で。その3曲はアルバムを出すために作るぞって何カ月も前から生み出した中心になる3曲かな。「MAJIMEチャンネル」を初めてやったのは前回のツアーファイナルですね。俺らはライブを中心に音源を作ってるから、ライブでやるっていうのを考えて曲の構成をしていくっていうのが基本なんですよ。音源で完成っていうよりはライブで完成した時に完成って感じなんで、そっちができてからそれを音に封じ込める。だからライブでやらずに出すのは怖くてやったことないですね。音源が主になった曲もライブで何回も何回もやって自分らで変えていくっていう。だからいいですよね、ライブって。一回聴いてもちゃんと覚えてないからちょっと変わっててもばれない(笑)。どんどん変えていってるんで愛はズボーンは。音源になったものもまた変えてるからね俺ら。

-なんでライブスタートじゃないのが怖いの?
金城:やったことないっていうのと、前作がほぼそんな感じだったんですよ。時間がなくてライブでやらずにCDに入れるってのが不本意で、いざツアーで演奏してみると自分らが曲に乗ってないんですよね。
儀間:ほんとそうですね。ライブでできなかったらCDに入れる意味なんてないような気もしてるし。
白井:僕は曲を書いたり作ったりしてる訳じゃないからかもいれないけど、CDにまず入れる曲ですっていうのが頭になかったです。ライブでするのが当たり前だし、これは音源だけにしようって発想はなかった。
金城:でも儀間くんが反対方向を向いてた時って、曲を作ってるときにお客さんとの会話をイメージして作るんですよ。ここでお客さんは高揚する、お客さんが踊った瞬間に僕の声がドンって乗って曲が展開していってっていうのをイメージして作ってるんですけど。俺は儀間くんに何回もそれは違うよって言ってたんです。儀間くんがやってるのは音源中心の考え方だから。
儀間:昔はずっとそんな考え方だったから、この曲はいつやる?ってものばっかりで。
金城:前作の時は儀間くんの曲がめっちゃいいのに音源になるまでそれがライブでできないって状況がずっと続いて。
白井:ライブでやらなかったら音源に入れたいってテンションにもならんし。
金城:その負のサイクルみたいなのがあったんですけど。「BABY君は悪魔ちゃん」を作ってる時から音源はギター2本だけど、ライブはギター1本にしようとかそういう相談はずっとしながらやってました。

-ズボーンの曲って儀間くんの曲は儀間くん、金城くんの曲は金城くんって完全に別作業?
儀間:歌詞の部分では別ですね。作曲となると僕が大まかな全体像を持ってきてアレンジを話し合いながら金城くん主導でやるものも多いですね。アレンジに関してはメンバーで、詞は全く別です。
金城:掛け合いのところの練習は2人でめっちゃしましたけど。あれはバンド結成当時からずっと温めてたアイデアですね。前作の時はお互い逆を向いてたんで、できなかったんですよ。でも今作を作っていた時は今や!っていうのがあったな。
儀間:ありましたね。「MAJIMEチャンネル」ってワード自体は2人で1年間Ustream番組をやってたタイトルで、そのオープニングのリフがチープな打ち込みの音で入ってたんですけど、これをいつか曲にしたいって言っててその案はずっとあったんですよ。
金城:”死ぬこと恐れて遊びまくり”って歌詞も「ひっぱられる」を作った時に、別バージョンでバラードを作ってた曲の歌詞そのまんまなんですよ。だからあれは今までの集大成みたいな。温めまくった金庫の鍵全部開けた感じです。

-1st、2ndで引き出しは全部開けた?
金城:もうないです!

-それでは愛はズボーンはこの先どんなバンドになっていきたいと思う?
金城:もう3曲できてるんで、バンドでその1曲を取り掛かっててもう1曲は白井くんの家行ってパソコンで曲作ってみようとか、違う方向からみんなで刺激しあってやってみたりしてます。ひとりで今からこのペースを維持するのは無理なので4人でやろうと思います。
儀間:この作品を作り上げた後に作曲期間に突入してるんですけど、その時に作曲形態を変えたいって金城くんが言っていて今まで決まったやり方で曲を作るとどっちかが骨組み持ってくるってだけだったんですよ。でもガレージバンドやスカイプでワードだけ持ってくるとか、作り方の幅を広げようとしていて。それが次のアルバムのアレンジの広さに繋がるんじゃないかなって。
金城:俺は今作ってる3曲に関しては、バンドがいつなくなってもいいっていうのと一緒なんですけど、4人ともボツになっていいと思ってやってもいいと思ってます。今までやってきたこととやりかたが違うからどんどん捨てていっていいと思う。とりあえずどんどん出して、捨てたものを「MAJIMEチャンネル」みたいに引出しにしまっておけば最終的に1年後2年後に曲を作るぞ!って気持ちの時に開けたらいいだけだから、今はみんなが出せばいいと思ってて。今やってる曲もどんどん捨ててもいいと思うっていう気持ちでやってますね。

-そうなんだ。では今作をどんな人に聴いてほしいと思う?
儀間:みんなに聴いてほしいなぁ。前のアルバムとの違いって人間味だと思うんですよね。前は無機質というか、どこかプラスティックみたいな尖ってる感じ。今回は人間が作ってる温かさがあるような気がするんですよね。「新しいウルトラC」に関しては高校生の頃のクズみたいな俺たちが歩んできた道なんですよ。だから童貞を誇りに思ってるような奴らに聴いてほしいし、「MAJIMEチャンネル」に関しては、世界中の人たちに聴いてほしい。「BABY君は悪魔ちゃん」は女の子に聴いてほしかったり、女の子が好きな男の子に聴いてほしかったりとか。「エレクトリックオーシャンビュー」はバイト帰りの何やってんねん俺、みたいな奴に聴いてほしいとか。1曲1曲対象の人がバンと広がったような気がするんで、みんなに聴いてほしいですね。
白井:誰にとは言わないけど、1回アルバム通して聴いてほしいですね。1曲は絶対に好きな曲があると思うんで。そこからいくつか意味分からんものがあると思うけど、何回も聴いてたら好きになると思う。この曲は嫌やなって飛ばしててもいつかこれは!ってのがあると思う。それで聴いてほしいですね。
金城:俺はYoutubeでまず音楽を聴く事が多いんですよ。CDじゃなくて。最近はほぼみんなそうですよね。素直に音楽を聴けるようになったんで日本のインディーズだけでなく、メジャーに行きたてのバンドもチェックするようになったんですよ。言っちゃいますけど、みんな一緒でおもんない。そう思ってる人に名前、タイトル、Youtubeに表示されるサムネイル画像だけで俺たちも彼らと同じようなバンドだと思われたくなくて。そういう事を思っている人に聴いてもらいたいですね。最近の日本の若手のバンドはくだらない。自分の周りにいる信頼する人たちが正直に話してくれたなら、きっとみんな同じ意見やと信じてるんですよ。四つ打ち・裏打ちサビでエモいコードはもういいから、俺らの裏打ち聴いてみろと思います。舐めんなと。アークティックモンキーズやフランツ・フェルディナンドがやっていたあの裏打ちの衝撃をそんな簡単に日本人が昇華できる訳がないじゃないですか。やってる人ももちろんいるんですけど、そのやってる人に影響されてコピーする奴がどんどん出てきて。ポッと出て来てアップロードされた動画が3万回再生で大人気の誰々ってもういいちゅーねん。お前じゃなくてもおるわっていう怒りがすごいです。だから俺は怒ってる人が世の中にはいっぱいいると思うし、それでも音楽を信じてるからこそ怒ってると思うんですよ。そういう気持ちの人にまだちゃんとしたバンドがここにおるぞっていうことを知ってほしいんです。今回は怒れるだけの自信があります。「MAJIMEチャンネル」のMVも、女の子が出る展開もみんな一緒だからあえてやったんですよ、腹立つから。バンドの演奏があって女の子が出てきて、サビになったらボーカルが出てきてみたいな。だから映像の中でアップになったら女の子のお面をつけてるバンドが映っているテレビをバンってつぶしてるんですよ。まさに破壊の気持ちです。舐めた奴ばっかりなんで。だから俺らと同じように怒ってる人にこそ聴いて欲しい。

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MAGMAそれは太陽のデジャヴュ
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【Live】
「MAGMAそれは太陽のデジャヴュ」リリースツアー
3/6(sun)京都GROWLY
3/19(sat)北浦和KYARA
3/20(sun)秋田LIVESPOT2000
3/21(mon)仙台enn 3rd
4/9(sat)神戸太陽と虎
4/10(sun)広島4.14
5/4(wed)福岡場所未定
5/20(fri)下北沢SHELTER
5/21(sat)名古屋R.A.D
5/29(sun)梅田Shangri-la (ファイナル)

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