最終更新: 2022年1月23日

Templesのトムが語るデビューアルバム

メンバー全員のルーツはThe Byrds

Temples

アーティスト:Thomas Edward James Walmsley(Ba) インタビュアー:Yabori 翻訳:Yada Mayumi

-イギリスはミッドランズ出身とお聞きしました。ミッドランズはどのような場所なのでしょうか。
僕たちはkettering出身だよ。イギリスの中部の小さな市街地なんだ。少し静か過ぎる街ではあるけど、故郷だし変わってほしくないと思ってる。

-バンドを結成したきっかけについて教えてください。
みんなそれぞれ生まれ故郷とは違う場所に住んでたんだけど、故郷に帰ってる時お互いを見つけて。その時にTemples(テンプルズ)を結成しようと決めたんだ。それからスタジオデモをYouTubeに投稿したらそれから数日以内にいくつかライブのオファーがきたから、すぐにライブで演奏するように曲を仕上げなきゃならなかったんだよ。

-どうしてTemplesというバンド名にしたのでしょうか。
壮大で荘厳な響きだと思って。けどちょっと地味だよね。

-ノエル・ギャラガーがあなたたちの音楽を「スター・ウォーズに出て来るデス・スターをがらんどうにしてその中で聴くべき音楽なんだよ。」って語っていますね。それについてどう思いますか?
宇宙で演奏してみたいと思うよ。それが今の僕たちの一番の野望だね。

-今回のEPは60年代のイギリスのサイケデリック・ロックとスペイシーなサウンドとの融合が面白いと思います。今作はどのようにレコーディングしたのでしょうか。
EPはJamesの家の小さな部屋でレコーディングしたんだ。きっと世界で一番小さいスタジオだと思うよ。レコーディングでは古いギターやエフェクトペダル、テープマシーンを使うのが好きだね。

-”Colours To Life”は溢れ出す光のようなイメージが鮮烈ですが、ゼロから楽曲を作る際、どのようにメンバーで楽曲のイメージや世界観を共有しているのでしょうか?
音楽の雰囲気やイメージは僕たちにとってすごく重要なものだよ。いろんなムードや色で試してみるのはすごく面白いね。メンバー全員でこういう音づくりに取り組んで1つのものにしていくという感じかな。

-あなた達の音楽は細かい音の響き方や鳴り方にマニアックなこだわりを感じます。これは誰の趣味でしょうか?また、こういったアレンジや編集をアナログでやろうとすると大変そうですが、PCを使っているのですか?
僕たちは全員それぞれに好きな音やエフェクトがあるんだけど特にリバーブが好きだね、それも大胆に使いたい。アナログな機器だけ使うっていうのはものすごく難しいしお金もかかると思うよ。アナログとデジタルを両方使うのはとてもいいことだし、完全にデジタルでレコーディングされた音楽でも好きなものはたくさんある。レコーディングする方法に禁止事項なんてほとんどないんじゃないかな。

-the Byrdsから影響を受けたとお聞きしました。そういう昔のサイケデリック・ロックを聴くようになった理由について教えてください。
僕たちはお互いが持ってるレコードをシェアするのが大好きなんだけど、お互いが影響を受けたバンドで初めて一致したのがThe Byrdsだったんだ。12ストリングギターの音は本当に素晴らしいよ。

-最近のバンドではTame Impalaから影響を受けたそうですね。スペイシーなサウンドは彼らからの影響もあるのでしょうか。
僕たちはTame Impalaのファンなんだ。彼らは本当独特のサウンドを持ってるよね。

-レディング・リーズフェスティバルにも参加されたそうですね。大きな舞台だったと思いますが、ライブはいかがでしたか?
この夏フェスでプレイできたのは本当に良かったよ。僕たち自身レディング・リーズフェスにはよく行ってたから、Templesとして戻ってこられたのはすごい事だった。

-これからHostess Club Weekenderで初来日されるそうですね。日本でのライブは楽しみでしょうか。
日本に行くにとても興奮してるよ。日本人は音楽に対してすごく情熱的だから。その時はもうツアーして2ヶ月経ってる頃だと思うけど、その中で日本でプレイする機会が得られて嬉しいよ。

-NMEの「The Soundtrack of my life」という記事であなたのルーツに当たるレコードがいくつか紹介されていましたね。音源はほとんどレコードで持っているのでしょうか。
うん持ってるよ。あれはメンバーのお互いのコレクションの一部なんだ。僕たちはいつも気に入ったLPやレコードを交換したり貸しあったりしてるよ。時々何ヶ月も返ってこない時もあるんだ!

-音楽にのめりこむきっかけになったのはT.rexの『The Slider』だそうですね。Templesのルーツになっているアルバムについて教えてください。
僕たちはこのアルバムのイギリス風な曲作りの大ファンなんだ。これはTemplesの曲をつくる時に俺達がつも心にとめていることだね。ピンク・フロイド、ケビン・エアーズ、デヴィッド・ボウイにキング・クリムゾン。どれも変てこで素晴らしいポップ・ミュージックだね。

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