特集誌面

過去から現在、そして未来へ向けて6組のミュージシャンが語る3つの『ロックへの扉』

はじめて聴いたロック。はじめて聴いた洋楽。そして、これから聴く音楽。それらはミュージシャンにとって大きな意味を持つに違いない。「はじめて」はルーツの原点、プロとしての大いなる出発点といえるだろうし、「これから」は未来に鳴らされる音のルーツになっていくであろう。そこで今回「ロックへの扉」と題して、インタビューに答えてくれた6組みのミュージシャンを対象に、「BELONG=Roots Rock Media」として、彼らのルーツを今まで以上に掘り下げたいと思う。各バンドに以下の3つの質問を聞いた。

Q1.ロックへの扉(はじめて聞いたロックについて)
Q2.洋楽への扉(はじめて聞いた洋楽について)
Q3.未来への扉(これから開けてみたい音楽の扉について)

【ストレイテナー】
【加工】IMG_8999
Q1.ロックへの扉
ホリエ:男闘呼組ですかね。ジャニーズのロックバンド。シングルだと「DAYBREAK」。男闘呼組って謎なのが、アルバムにシングルが入ってないんです。「DAYBREAK」はファーストシングルなんですけど、その頃に小学4年生とかで、邦楽を改めて聴き始めるんです。その頃は何の疑いもなく、男闘呼組ってロックバンドなんだって思って見てて。見た目からロックっていう、革ジャンでバンダナ巻いてたね。コテコテのロックを演出している感じ。
ナカヤマ:僕らの場合はPAN PAN HOUSEっていう、長崎ローカルの大スターのバンドが居るんですよ。長崎の僕ら世代で知らない奴は一人もいないっていう。『STAY GOLD』っていうアルバムで。
大山:BOØWYですね。アルバムは分かんないんですよね、「Marionette -マリオネット-」が入ってるやつか、もしかしたらベストかもしれない。シングルなのかな。

Q2.洋楽への扉
日向:LL Cool Jの『BAD』っていうアルバムですね。生まれて初めて聴いた洋楽で、HIPHOPです。
ホリエ:マイケル・ジャクソンの『Dangerous』です。最初に買ったんじゃないかな。
ナカヤマ:それでいうと、その『Dangerous』を借りてますね(笑)。「Black or White」ヤバいっていう衝撃がありました。最初はそのアルバムになると思うんですけど、小学校くらいから音楽情報はホリエくんに聞いてるんで。
大山:Bon Joviの「Livin’ On a Prayer」が入ってる『ワイルド・イン・ザ・ストリーツ』っていうアルバムですね。

Q3.未来への扉
ホリエ:行こうと思って行ってないんですけど、クラシックのコンサートですね。
ナカヤマ:最近僕、毎日趣味でギターを触ってます。レコーディングはしないけど。
日向:演歌は唯一聴いてないですね。一番タッチしたことのないジャンルで。でも歌える曲はあるんですよ。
ホリエ:ベースは弾いてないでしょ?
日向:ベースは弾いてない(笑)。

―ちなみに歌える曲はなんですか?
日向:「津軽海峡冬景色」、王道ですよ。
ホリエ:吉育三とか。たまに地方の居酒屋とかで演歌しかかかってないところがあるんですけど、結構いいですよ。
日向:そういう観点で見てると、演歌のベースってすごいんですよ。

-ギターとかも歪んでたりしますもんね。
ホリエ:ギターソロとかね。
日向:泣きのギターがね。泣きのギターが入って来ちゃったら、ねぇ?(笑)。

-大山さんはどうですか。
大山:ちょっと違う話になっちゃうかもしれないですけど、ギターマガジンの表紙を一人で飾れるようになりたいですね。

【THE NOVEMBERS】
【加工】IMG_8121
Q1.ロックへの扉
小林:聴こえてきてたロックって言うと父親が流してたプログレやハードロックなんで、それらを最初は得体の知れない怖いものっていう捉え方をしてたんですよね。能動的にこういうのがロックっていうんだと思ったのは、おそらくBLANKEY JET CITY(以下ブランキー)ですね。L’Arc〜en〜Ciel、LUNA SEA、DIR EN GREYは小学生から聴いてたけど、あれも結局、綺麗な人がいるっていう事や、美しいなって思うところから魅力に感じていった側面が強かったので。ブランキーを聴いたのは小学校高学年で、たしか「小さな恋のメロディ」が番組で使われてて、それを聴いてちょっと不良の様なものを連想して。それでブランキーとTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル)を同時にお兄ちゃんに教えてもらって。そこからブランキーをどんどん聴いてくようになったので、ロックを意識したのはそこからですね。

-ミッシェルよりブランキー派ですか?
断然ブランキーですね。ミッシェルは高校生になってからどんどん好きになっていって、解散ライブも行きましたね。僕とケンゴはそのときは知り合いじゃなかったけど、(解散ライブに)行ってたんですよね。今思うと、大学の時に知り合った音楽仲間がいるんですけど、僕やケンゴ含め服もホームレス風のストロークスみたいだったグループがあって(笑)。みんな服装とかこだわってるんだけど金がなさ過ぎてボロボロで、リアルに食べるものが無いっていう意味でガリガリだったっていう。そいつらがみんな、大学で出会う前にみんな同じ日にミッシェルのライブに行ってたっていう話があって。友達になってから「あの時のミッシェルが」って言ったら「俺も行った」ってみんな言ってて。いい思い出ですね。洋楽に関しては高校2、3年でした。

Q2.洋楽への扉
小林:夢中になったのはThe Smithsですね。僕の高校の友達が自分のライブをやった時のMDを聴かせてくれたんですよ。その子のバンドの入場SEがThe Smithsの「This Charming Man」で「これなに?めちゃめちゃカッコいいね」って話になって。その時にThe SmithsとThe CureとThe La’sを教えてもらったのかな。

前回のインタビューのルーツで聞いたものばかりじゃないですか。
本当にそこが原体験なんですよ。The CureもThe SmithsもL’Arc〜en〜Cielのkenさんが雑誌で好きだって言ってたから名前を知ってたんです。それで間違いないってなって聴いたらなるほどkenさんが好きなはずだってなって。それから間もなくThe La’sの「There She Goes」に出逢って完全に持っていかれましたね。こんな世界があったなんてっていう。

-「This Charming Man」ってことはアルバムで言うと?
1st(『The Smiths』)ですね。でも何を血迷ったか、初めて買ったThe Smithsのアルバムは「This Charming Man」のいろんなバージョンが10曲くらい入ってる編集盤をなぜか買ってしまって(笑)。アメリカ版とかイギリス版とか、ちょっとバージョンが違うんですよ、イントロ変わってたり。こればっか聴いてもなって思いつつなぜか買ってて(笑)。

Q3.未来への扉
小林:より人の心がどうにかなってしまうくらいの過激なもの・・・。得体の知れない怖いものでも、眩暈のするほど美しいものでもいいんですけど、人の心がどうにかなってしまうくらいの衝撃というか、そういうものに遭ってみたいですね。

-悲劇的なものも含め、ってことですか?
そうですね、どこまでもスリリングというか。眩暈がするくらい美しい何かですかね。音楽的ジャンルでいうと本当に何でもいいんですよ、やったことないものに対する興味とかは常にあるんで。あえて扉を開けてどこに行きたいかってなったら、自分が足を踏み入れたら最後くらいの、眩暈がするような世界とか人の心を滅茶苦茶にしてしまえるような、何かとか。そういうものにすごく憧れがありますね。

【アナログフィッシュ】
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Q1.ロックへの扉
下岡:僕はユニコーンですね。従姉妹のお姉さんが持っていて聴かせてもらって、凄く面白いなって思いました。

Q2.洋楽への扉
下岡:たぶんPearl Jamの『Vs.』ってアルバムですね。当時僕、オーストラリアへ留学していたんですけど、そのアルバムに入っている「Daughter」っていう曲が凄い流行っていて。バスに乗ってバスケットにいく時に、クラスメイトがみんなその曲を歌っていて(笑)。僕も歌いたいなって思ってアルバム買って聴きましたね。

Q3.未来への扉
下岡:今ちょうどタイムリーにジャズを聴いてたんですけど、あんまり深くは知らなくて。Miles Davisがやっているモード・ジャズっていうスタイルがあって。そこが凄く面白そうだなって。モード・ジャズを聴きたいっていうよりも、モードの理論があるんでそれを知りたいなって。今のところ2回くらいトライしたんですけど、全然ダメで分からなくて、誰か教えてくれる人を今探しているんですよ。

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【きのこ帝国】
きのこ帝国
Q1.ロックへの扉
佐藤:いわゆるロックをおそらく初めて聴いたのは、ミッシェルガンエレファント。何のアルバムかは当時わからなかったけど(「ドッグウェイ」が入っていたのでおそらく『ギヤ・ブルーズ』)、12歳上の姉が聴いてて、確か小学生くらいだった自分は内心(なんだか音が大きい音楽だな..)って思っていて苦手でした。でも10年後くらいに好きになったりするから、面白いものです。

Q2.洋楽への扉
佐藤:中学生の頃にBoyz II Men の『II』を聴いてました。Thank youという曲が凄かった。

Q3.未来への扉
佐藤:Lordeのアルバムを友達から借りたので、それが今1番楽しみです。ライブも観たいです。

【NOWEARMAN】

Q1.ロックへの扉
中村:これがロックだぜって思って聴いたものはないですね。衝撃を受けたものという意味では、ラモーンズでしたね。それがギリギリ未成年の時くらいで。
長野:中学生くらいの時に見た、ボノ(U2)のMCですね。『Rattle and Hum』というDVDがあって、邦題は『魂の叫び』だし、彼のMCは怒りに満ちていたからこれこそロックじゃないかと。面白いのがU2の2000年くらいのライブで、ボノがプラダのブーツを履いているんだけど、曲の途中で靴の裏を見せるんです。そしてその靴の裏にSOULって書いてあるんですけど、それは多分SOLE(靴底)とSOUL(魂)をかけてるんだなと思ったら、すごいバカだなって(笑)。でもそのバカさが笑えるってのが重要なんですよね、ロックって。ローリング・ストーンズもライブでファンがステージに乱入した時に、キースがギターでそいつをぶん殴ったっていう(笑)。演奏している途中で走って来て上がってきた客を殴って、また演奏に戻るっていう(笑)。最近オアシスのノエルが客に突き落とされて、キースは返り討ちにしてたけど、あいつは突き落とされてやんのって言われてたっていう(笑)。そういう笑いの要素があるのが、一番かっこいいんじゃないかと思いますね。
高藤:実はメタリカみたいなメタルからロックを好きになって、早い曲に衝撃を受けたんですよ。一時期は曲が早くないとロックじゃないと思ってましたね。早い曲だけ集めたテープを作ってそれしか聴かないっていう(笑)。今は全然そんなことないですけど(笑)。ああいうバンドの馬鹿っぽい所が好きなのかもしれないですね。

Q2.洋楽への扉
中村:初めて買ったCDはビートルズなんですけど、衝撃的だったのはサトル(長野)からCDを借りたポリスとU2でしたね。
長野:俺もポリスでしたね。中学校くらいからギターを弾き始めたんですけど、友達がギターを弾いているんだったら、これなら簡単だからできるよねってCDもらって、それがポリスのベストアルバムでしたね(笑)。今思うとえ・・・って感じなんですけど、当時はこんな大したこと弾いてないんだったら、俺でもできるって思いましたね、まぁできなかったんだけど(笑)。ポリスはタイトでかっこいいですね。

Q3.未来への扉
長野:クールジャズですね、レニー・トリスターノとか。最近、佐野元春や大澤誉志幸もよく聴いていますね。
高藤:大澤誉志幸の「そして僕は途方に暮れる」っていう有名な曲がありますね。歌ってもよいですけど、ここで(笑)。
長野:そういう80年代の日本の音楽が面白いですね。シティポップやビートロックとかあの辺がすごくかっこよくて。あの頃の日本のミュージシャンって全部英語で歌う感覚があんまりないというか、あくまで日本語ベースだから歌詞もすごく良いし、曲もドラムの音が凄いんですよ。これから参考にしていくかもしれないですね。なので音楽への扉としてはクールジャズと佐野元春を掘り下げていきたいですね。

【OGRE YOU ASSHOLE】
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Q1.ロックへの扉・洋楽への扉(※Q1,2はほぼ同じ回答)
出戸:生まれた時から、フュージョンやロックとかジャズとか、いろんなものがかかってた家だったんですけど。親父が音楽好きだったので。小4くらいに、自分のCDウォークマンで聴きたいなと思って買ったのは、The Beatlesの『HELP』。なぜか好きになって、それが最初ですかね、自分でCDを買ったっていうのは。

-最初は邦楽じゃなくて洋楽だったんですね。
出戸:邦楽が全然流れない家で。ずっと洋楽しか流れてなくて、そういう環境も影響したのかもしれないです。

-最初に聴いたロックと、最初に出逢った洋楽が一緒という感じでしょうか
出戸:うん、まぁ出逢った感もないというか、気付いたら流れているような家だったんで。で、外で聴きたいなと思って買ったっていう感じです。

Q3.未来への扉
出戸:ロックって何というか…ともすれば、ダサいものになりそうな気がしているんですよね。今までもそうだったかもしれないけど、これからまたかっこ悪い要素がどんどん目立ちそうな気がします。だから、そうじゃないことをやりたいって漠然と思ったりしますね。

-ということは自分達をある意味ロックバンドと思ってやっているってことでしょうか。
出戸:そう言うとちょっと違う様な気がしますね。
清水:勝浦君は特にフランスの現代音楽とかフリージャズとか、扉開ける感じの音楽を聴いてるよね。馬渕君は70年代ロックを多めに買っているけど、同時に良くわかんない謎のレコードも買っちゃうっていうか(笑)。そんな感じでそれぞれが新しいものを常に掘っている感じはしますね。みんな音楽に限らず、アートとか生活で触れるいろんなものとかで、自分にとって新しくて、より心地よいものを常に貪欲に探している感じはします。
出戸:ロックってある意味、何でも落とし込めると思うんですよ。音楽のジャンルしてもそうだし、もっと広い意味でもそう。だから、自分たちが作るものは、いわゆる今のロックのイメージがダサいって思っている人に聴いてもらいたい、とも思いますね。そういう意味で、自分たちはやっぱりロックバンドの範疇にいると思います。

BELONGの読者にも#ロックへの扉を聞かせてもらいました。

その中でも特に面白かったものを紹介します。

【特集ロックへの扉に参加してくれた6バンドを掲載】
BELONG Magazine Vol.10(Door To The Rock~ロックへの扉~)
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