最終更新: 2020年12月6日

Ryan Adams – Ryan Adams
孤独とか哀しみを知ってる人の作る楽曲って、すごく力強い。Ryan Adamsはそういう人とみた!
激しかったり優しかったり。とてつもなくエモーショナルなメロディは心にグッと響く。ひとりぼっちの夜に聴きたい名盤。


ナンバタタン – ガールズ・レテル・トーク
南波志帆とタルトタタンが繰り広げる日常ときどき非日常な楽曲集。終始ゆる~い雰囲気。でもなかなかどうして、何故か繰り返して聴いちゃうスルメ盤。
ちょっぴり含んだ毒に中毒性アリ。お弁当食べ終わってお昼ドキにまったりしてる女子高生みたいな作品。


Todd Terje – It’s Album Time
親しみやすい楽曲から突然、謎の電子音がシャ〜ッ!とかビュイ〜ンッ!とか飛び出したりするユニークな作品。
電子音マニアだよこの人、ゼッタイ。2014年のフロアアンセムは本作収録の激クラシック“Inspector Norse”でキマリ!


ART-SCHOOL – YOU
アートって良くも悪くも青春してる作品が多くて、その歪でどことなく不安定な感じが個性と言えたのだろうけど、この作品は青春してません。
どこか達観した美しいメロディに完璧な演奏。アートも大人になったのかなぁ。でも長年のファンとして寂しさはとかはない。
人は変わる。世界は変わる。アートも変わる。ずっと聴き続けるよ、ここが乾いたアスファルトの上だとしても…


Burzum – Ways of Yore
大昔『ひとりでできるもん!』ってテレビ番組があったけど、何でもひとりでできるほど世の中は甘くないもん!
嫌な人間にアタマを下げることもあるし、ウマのアワねぇファック野郎と仕事をせにゃならん時もある。理不尽ってやつ?
でも鬱メタルのパイオニア的存在、このBurzumの新作を聴いていると、たった1人でここまで世界を作れるのかと驚く。
本作はブラックメタルではなく、どちらかと言えばフォーク色の強い作品だけど、この何とも表現しがたい空っぽな感じ。一体何なのか?
人の心の闇は果てしなく広く、深く、そしてその闇は決して他人を受け入れない。人は、そんな闇を抱えて生きていくんだな。

【Writer】山本カーカス