最終更新: 2014年12月29日


10.Steleogram『Season』
10位はつくばロックフェスを主催する伊香賀守が手掛けるレーベル、ロケットダッシュレコードからデビューする茨城県出身バンド、フォールズやアトムスフォーピースに見られるようなファンクネスを既に高品位に持っているバンド、東京にももっと呼んでほしいバンドの一つ。


9.Throwing Snow『Mosaic』
9位はロンドン出身のトラックメイカー、UKベース・ミュージックの様々なサウンドを一挙に集め仕上げたデビュー作。


8.THIS IS JAPAN『THIS IS JAPAN TIMES』
8位は東京のインディで来年以降面白くなりそうなパンク/ポストパンクバンドの、華々しき一作目。


7.Metome『objet』
7位は大阪出身のトラックメイカーの2作目。tofubeatsやokadadaにSeihoを始めとして、トラックメイカーが次々と輩出される大阪という場所から、彼らの次を担うであろう人がMetome。ジャズ/エレクトロニカ/ディスコを横断しまとめ上げた今作は、グルーヴィかつ優雅なダンストラックを存分に詰め込んだ一作になっている。特に「Take This Love」は必聴!


6.ART-SCHOOL『YOU』
6位は我らが日本の誇る至高のオルタナティブ・ロック・バンド、「僕の理想の音を鳴らしてくれるメンバーがようやく見つかった」という言葉どおり、堂々たるクオリティを放つ会心の一作。


5.Tokyo Health Club『HEALTHY』
5位は東京のヒップホップクルー、緩い空気に潜むシニカルな視線に心がピリピリしました。


4.ALT-J「THIS IS ALL YOURS」
4位はUKロックのこれからを背負うであろうバンドの2作目。レディオヘッドは個々人で音楽探求を進め、コールドプレイはポップ・ミュージックのど真ん中を歩き、アークティックモンキーズはアメリカとブルースの旅路へ、ミューズは宇宙へとそれぞれに旅立った。そう、実験的でメランコリィなインディ精神を受け継ぐ者は、今のところ、彼ら以外には考えられない。


3.Raglans『Raglans』
3位はアイルランド生まれインディバンドのデビュー作、本国でもかなり大きなチャートアクションをしている、でもなぜか日本盤が出ない!。きっとBELONG Magazineを読む人や、00年代のロックンロール・リバイバル時代を愛した人にハマる一作。


2.Cloud Nothings『Here And Nowhere Else』
2位は現行のUSインディで異彩を放つローファイ・ガレージロックバンドの3作目。たった一人の宅録から始まったプロジェクトが、共同体としての『バンド』へと変質しきった一作。ここから先の彼らがどうなるのか、全く想像がつかない、故に、僕の中ではもっとも「ロックンロールなバンド」だ。


1.white white sisters『SOMETHING WONDROUS』
1位は愛知県出身のエレクトロバンドの大出世作、まさにエレクトロニカ・ミュージックの博覧会!な一作。

順位は便宜上付けさせてもらいました。ですが、ここに入れたのは間違いなく面白く/良き一作ばかりだと思っています。

また、この場をお借りしてちょっとした告知になりますが、個人的なベストディスクは、例年のごとくツイッターで年明けあたりにつぶやきたいと思ってます。洋楽邦合わせて50枚に500字以上のレビューをつけて発表しますので、ちょっとだけ期待しておいてください。(ちょっとしたひねりを加えてみようかなと企てます)

BELONG Mediaが立ち上がってもう2年近く、yaboriさん始め、スタッフの方々のご尽力には頭が上がりません、今年はお疲れ様でした。そして、こんな自分を登用してもらい、本当にありがとうございました。アクセスして読んでいる読者さんも、ちょっとだけお手伝い出来たかなと思っています。

2013年は出版社で働いて編集の立場としてやりとりしていたけども、今年2014年はこうして書く側としてかかわらせて頂いている、自分のなかでも今年は非常に大きな一年でした。本当にありがとうございました。

では、また来年も、どうかご贔屓にと。

【Writer】草野 虹(@grassrainbow)