最終更新: 2015年1月19日


Computer Magic(yabori)
1st アルバム発売前にも関わらず、レクサスやキューピーハーフのCMで楽曲が使用されていることで話題になっているComputer Magic。その正体はブルックリンで活動するダニエル・ジョンソンのソロ・プロジェクトであり、作詞・作曲だけでなく、編曲まで全てを1人で行っているというのだ。最近よく聞くようになったいわゆる“宅録女子”である。という風に書くといかにも流行のアーティストという風に思われるかもしれないが、音楽のルーツもしっかりと持っており、アメリカの音楽メディア、Stereogumが主宰するThe Strokesの1st『IS THIS IT』のカバー企画では、「Take It Or Leave It」を披露している。これからどういう音楽を作っていくのか、最も楽しみなアーティストだ。

毛玉(chappy)
実験的な音作りをする黒澤勇人さんを中心に2012年に結成したバンド、毛玉。レコード店で見かけた新譜アルバム『新しい生活』を聴き、曲が進むにつれ視界が少しずつ彩られるような、穏やかさの中に見え隠れする面白い音の展開に気付けば心地よく飲み込まれました。紹介した「もしも口笛が吹けたなら」もとても良く、こちらは2013年に出されたEPからで新譜アルバム「新しい生活」から数曲など過去作品はsoundcloudでも聴けるようです!

Years & Years(ohamu)
KITSUNÉ発信ロンドンのエレクトロポップトリオ、Years&Years(イヤーズ&イヤーズ)。ハウスの影響も伺える彼らは、去年サム・スミスが選ばれた注目すべき新人アーティストを選出する”BBC Music Sound of 2015″において1位に選ばれたのだ。その知名度に拍車がかかったこともあり、ラジオで耳にする機会も増え、ジワジワと多くの日本人も虜に!血の騒ぐようなグッとくるエモさも若さ故だろうか。ライブを体験する時は横ノリである「Desire」のサビを、前のめりで合唱したい。

Garden City Movement(Yada Mayumi)
イギリスの近代都市計画の祖、エベネザー・ハワードの提唱した田園都市計画の名前を冠した、ベルリンとテルアビブ(イスラエル)を拠点とし活動するエレクトロポップトリオ。一言にエレクトロ、チルウェーブとくくってしまうともったいないほど、音作りのクオリティが高く、静謐かつ美しいサウンドが特徴的。同じような特徴をもつApparatほどメロディーライン自体の派手さというか印象はないが、美しすぎて気づけば繰り返し繰り返し聴きたくなるほど。PVは10代の少女2人の恋愛を描いていて、側から見れば青春時代によくありがちな単なる人生における通過儀礼的な同性同士の恋ながら、本人たちのピュアさ、真剣さが見てとれるだけにこちら側が感じすにはいられない切なさが表現されていて曲に見事にマッチしている。

映画で見た少女(桃井かおる子)
まずは名前に魅かれ、さらに先行曲のタイトルが園 子温の同タイトル映画『気球クラブ、その後』で、自称映画オタの園信者の私にとって彼らとの出会いはそりゃもうドンピシャだった。奏でられる音の質感や耳触りはmy bloody valentineとどこか似ているような感じもするのだが、Vo,Gで曲も書いている井出が特に影響を受けているのがART-SHOOLで、洋楽を聴くことはほとんどないんだそう。ということは、今までBELONGが注目してきたバンドとは背景やルーツがまるで違うということ。姉さん、事件です!!・・・じゃなくて、彼らのようなバンドが増えているとしたらBELONGとしては非常に興味深いところ。ちなみに、同タイトル曲のMVは井出が自ら構成を練って撮影したんだそう。このカワイイ女の子一体何者??

【Artist of the month】BELONG編集部が注目する新人アーティスト
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