最終更新: 2020年5月16日

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The Royal Concept – Fashion(yabori)
BELONGのフリーマガジンで表紙を飾ったロイヤル・コンセプトが先日、5曲入りのEPを配信限定で発表した。今回のリリースは前回ほど華々しく宣伝されはしなかったものの、それに反比例かのように高い完成度を誇るアルバムとなっている。前作の1stアルバムは世界的にプロモーションをかけたアルバムというのもあって、キャッチーでトレンドを押さえたインディーロックであったが、このEPではゴスペルやヒップホップのビートを用いた曲も多く、テンポもゆったりしたものが中心である。思うにロイヤル・コンセプトはリリースの形態に合わせて、作る音楽の内容も変えているのではないか。もしそうであればこのEPは、彼らのミュージシャンとしてのポテンシャルを遺憾なく発揮した作品ではないかと思う。インタビューの時に語っていた、音楽のベースはジャズにあるって話はどうやらマジのようだ(あの時は本当かなぁ?と思っていたが、良い意味で期待を裏切られて嬉しい限りだ)。ちなみに本作はここ日本限定で9月にCDリリースもあるんだってさ!

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Toro Y Moi – By The Neck/Want feat.Washed Out(Chappy)
今年の5月に新作アルバム『What For?』をリリースしたばかりのToro Y Moiが、2012年から2015年までに録音された全20曲が収録された最新アルバム『Samantha』をSoundCloudにてフリーダウンロードとして公開された。こちらの楽曲はWashed Outをフィーチャリングしていて、少し不安感を揺さぶる音色と、ストーリー仕立てにしているのか恋人同士の意味深な口論も曲間に収録されていたりする。『Samantha』を全体通して聴くと少しダークで落ち着いた印象で、『What For?』以前のブラックミュージック色が強い作品に近い音を多く感じた。これからの秋の夜長にもしっくりくる内容なので、是非ダウンロードして聴いてみてほしい。

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椎名林檎 – 長く短い祭(桃井かおる子)
8月も終わっていよいよ9月、今年も短い夏が終わりました。あなたの今年の夏はいかがでしたか?私はと言いますと、入籍そして無事に式を挙げることができたりと、一生に残る夏を過ごすことができました。それはさて置き、今年の夏はこのナンバーで締めたくなるものでして。そう、コカコーラのCMでも既にお馴染みですね。花火大会の後の少し物悲しい夜空のような、そんな一曲「長く短い祭」。シンセを弾いて歌う林檎様のお声は何とも風情があって、そこに重なる浮雲の歌声が絶妙に色っぽい。ちなみに浮さん、歌い方はチャゲアスのチャゲさんを意識しているそうで(笑)。この夏はフジに台湾公演に大忙しだった林檎様。秋のホールツアーも楽しみにしております!

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Lucky Kilimanjaro – Let Just One More Kiss (木ノ下トモ)
新しい音楽を探す旅の途中(ようはネット検索)で、気になる動画を発見!曲は「Woman」。切なくて踊りたくなるこの音楽を奏でる人達は誰?と思って調べてみると、彼らの名前は“Lucky Kilimanjaro”。なんだめっちゃゴロもいいし、気になる度は増すばかり。SoundCloudのページを覗いてみると、今年7月22日に発売された1st Mini Album『FULLCOLOR』が公開されている。アルバム『FULLCOLOR』の名前のとおり、エレクトロポップの色とりどりな楽曲がずらりと並ぶ。中でもお気に入りは「Let Just One More Kiss」。心躍るシンセの音と甘く切ない歌詞を歌いあげるハイトーンヴォイスがとてもいい。ただ楽しいパーティ感だけでは終わらない1曲。残り少ない夏の寂しさが漂う夜にもぴったり♪

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The Jacques – The Artful Dodger(Kyupi)
これは確実にくる!!!と思わせるだけのポテンシャルとルックスを兼ね備えたニューカマーがThe Jacquesだ。ザ・リバティーンズのゲイリーが発掘したバンドってことでバックボーンもばっちりだし、The Viewのカイルやキーレンを彷彿とさせるヴォーカルなんて最高にイカすよね。ロックンロールバンドの魅力って色々とある中で、フロントマンのカリスマ性や佇まいが重要な要素だけどそれ以上に声がとっても大切。ってことで彼らにはロックバンドとしての大切な要素が備わっている気がするんだ。ティーンエイジャーバンドらしい突き抜けた感じも実にいいじゃないか!!!まだまだ未知の部分が大きいからこそスリルと興奮が詰まっている。これからどう化けていくのが楽しみ。デビューアルバム『DIE POP MUZIK』は10/7に日本盤がリリースされる。要チェック!!!

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杏窪彌(アンアミン) – 不夜城アンアミン(まりりん)
ベースが元SISTRER JETのサカベショウで、彼は元気にしているだろうかと久しぶりに聴いてみたら頭から離れなくなってしまった。台湾からやってきた美少女MINちゃん率いる台北生まれ、東京育ちのエキゾチックポップバンド、杏窪彌。数年前に調べたときにはマイクが踊る奇妙なMVのデモ音源しかなかったが、今年7月にミニアルバム『来来!!不夜城アンアミン』で全国デビューしていた。とにかくゆるくてかわいい世界に夢中になる。思わず口ずさんでしまう歌と応援したくなるパンダ。そして漂う異国感。このままNHKのみんなのうたにありそう。今まで綱島温泉やお寺など変わったところでライブを行ってきた彼女らだが、ワンマンライブは代官山晴れたら空に豆まいてを畳仕様にするらしい。最近ではMINちゃんの台湾語MCに字幕がついているようで、杏窪彌王朝が日本に浸透する日も近い…?

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