10.Burgh – テクノ・ナルシスのすべて
わりと最近発売された都内で活動中の新人バンドのデビューアルバムなのだが、その内容にかなりの衝撃を受け、思わずこの年間ベストに入れてしまったという一枚。ジャンルとしてはポストパンクに分類されるのだが、とにかくポップで、そのジャンル特有の重みや冷たさを感じさせないような音に驚きを感じた。どこか昭和歌謡の雰囲気も漂う、ポストパンクの新時代到来を予感させる一枚。


9.Mourn – Mourn
スペインなんて意外な国からやってきたバンドのデビューアルバムがこの一枚。なんとなく緩い見た目と比例しないゴリゴリのグランジロックで、しかもそれを10代の女の子達がやっている。技量としてはまだまだでも、そんな粗削りなところが「カッコイイ!」と思える程だった。早くもニューアルバムの制作が進んでいるようで、今後さらに目が離せないバンドになること間違いなしだ。


8.山本精一 – 童謡(わざうた)
何者かも知らず、某ファッション雑誌の新譜紹介のページに載っていたからという理由で試聴したのが、まさかこんなにも私の好みにドンピシャとは。だがこのアルバム、それだけではない。山本 精一という人がいかにスゴイ人か、それを説明すれば年間ベストに入れた理由のほとんどを、音楽的な観点でほぼ説明できるだろう(長くなるのでご免)。とにかくメロディーも歌詞も、私好みのアルバムだった。


7.きのこ帝国 – 猫とアレルギー
きのこ帝国というバンドがここまで変化を遂げる作品を作るとは、誰もが考えもしないことだったのかもしれない。だからこそこのアルバムは、ネット上で賛否両論を巻き起こした。だがそれは、作品の内容が詰まっているからこその結果だったのだと思う。音に暖かみがある中に、それまでの彼らにあるポストロック的な部分もほのかに残っている、変化の中にバランスを感じる一枚だった。


6.Wolf Alice – My Love Is Cool
イギリスはロンドンから今年デビューした新人バンドだが、素人さを感じさせないような楽曲の振れ幅にまず驚いた。こうしたアレンジ力だけでなく、そこに重なるボーカル・エリーの透き通るような歌声もまた印象深かった。イギリスのグラミー賞とも言われるマーキュリープライズの受賞は惜しくも逃してしまったが、今後のUKシーンの中でも注目すべきバンドであることに間違いない。


5.Coldplay – A Head Full of Dreams
私にとってはコールドプレイ初体験の一枚だった。前々からこのバンドに対しては、「美メロだなぁ~」とか「歌うまいなぁ~」とは思っていたのだが、じっくり聴いてみるとアルバムが一つの物語になっているようで、そんな演出的な何かに驚かされてしまった。聴かせつつもどこか魅せる力を持つ音楽の詰まったアルバムだと思う。


4.星野源 – YELLOW DANCER
星野 源のアルバムを買ったのは今回が初めてなのだが、ここまで多彩な音楽を詰め込んでくるとは意外だった。14曲入りということで、聴く前は「けっこうな曲数だなぁ~」と思ったが、いざ聴いてみると始まりから終わりまでがあっという間に感じた。振り切れてポップなのに、アップテンポの曲からスローナンバーまで幅広く、彼の人柄同様に親しみやすいアルバムだった。


3.Salyu – Android & Human Being
歌が上手い歌手はそこそこいると思うが、声を楽器にすることができる歌手は、私が知っている限り彼女しかいない。その歌に込められた意味や思いをしっかりと汲んで、曲毎にまるで違う声色を放つ。一人の歌手の一枚のアルバムに過ぎないのだが、どの曲も別人が歌っているように感じさせる。このアルバムとSalyuというアーティストには、そんな力が宿っている。


2.THE NOVEMBERS – Elegance
THE NOVEMBERSがこんなにも軽やかな音楽を生み出すとは思ってもいなかった。『恋人たち』という映画を見た帰り道、「心一つ持ちきれないまま」を聴きながら歩いていたら、劇中主人公が最後に見上げた青空を思い出して涙が止まらなくなってしまった。こんな経験は初めてのことで、最初は泣いている自分に驚いたのだが、それ以上に、この瞬間を作ってくれたこのアルバムに感謝した。

mark-ronson-uptown-special--1419938112
1.Mark Ronson – Uptown Special
子供の頃にラジオから流れてきたモータウンやファンクといった懐かしい音楽が、この一枚にギュッと詰まっていたように感じた。懐かしいのに古臭くない、むしろ今っぽい。そう感じさせるのは、やはり”ロンソンマジック”なるものが随所に散りばめられているからだろうか?「Uptown Funk」のMVに心奪われてしまった私は、ロンソン同様の紫の靴下を買ってしまった程である(笑)。

【Writer】桃井かおる子

◆関連記事◆
BELONGスタッフが厳選した、注目の国内・海外の新人アーティスト25選
【Archive】Best Albums and Artist of 2014
BELONGスタッフが選ぶ新曲プレイリスト

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中