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今年で20周年を迎えるフジロックが7月22日、23日、24日の3日間で開催される。今年は同フェスで伝説を作ったレッチリを始め錚々たるメンツを召集している。その中でもBELONGでは若手の注目株を中心にBELONGスタッフが毎週行っている新曲紹介とインタビューより、厳選した国内と海外のオススメアーティスト15組を紹介。

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Suchmos – STAY TUNE(まりりん)
ラジオを聴いていると毎日のように耳に入り気づくと口ずさんでいる曲がある。最近ではそれはSuchmosのSTAY TUNE。1月27日に発売された2nd E.P.「LOVE&VICE」のリード曲である。”頭だけいいやつ”や”広くて浅いやつ”に”Goodnight”と言い捨てる歌詞にクールで熱い美学を感じる。ものすごくかっこつけていて踊れるナンバーだが、チャラチャラしてなくて都会の寂しさが漂うのがこの色気の原因だと思う。MVの白くて細長い部屋は言わずもがな彼らがリスペクトしてやまないジャミロクワイに対するオマージュだ。


イヤーズ&イヤーズ – Desire(ohamu)
KITSUNÉ発信ロンドンのエレクトロポップトリオ、イヤーズ&イヤーズ。ハウスの影響も伺える彼らは、去年サム・スミスが選ばれた注目すべき新人アーティストを選出する”BBC Music Sound of 2015″において1位に選ばれたのだ。その知名度に拍車がかかったこともあり、ラジオで耳にする機会も増え、ジワジワと多くの日本人も虜に!血の騒ぐようなグッとくるエモさも若さ故だろうか。ライブを体験する時は横ノリである「Desire」のサビを、前のめりで合唱したい。

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D.A.N. – EP(yabori)
“ジャパニーズ・ミニマル・メロウ”というコンセプトを掲げて活動しているD.A.N.。彼らが今年の7月にリリースした4曲入りの『EP』を聴いた時、ほぼ同時期にJamie xxが新作『In Colour』を出しており、同じタイミングでその2枚を聴く事があった。驚いたのがその2枚を全く並列で聴けた事だ。今までだと“洋楽”と“邦楽”という壁があり、少なからず聴き手もモードを変えないと聴けない事がしばしばあった。しかし彼らのように海外の音楽と日本の音楽とを並列に聴き、それを自身の音楽に落とし込める世代が現れたからこそ、もはや今までのような“洋楽”と“邦楽”という分け方は不要だと確信した。今回のインタビューでは、実際に彼らがどういう考えで音楽を聴いているのか、作っているのかについて聞いてみた。

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ジェイムス・ブレイク – Modern Soul(yabori)
新作アルバム『レディオサイレンス』ではカニエ・ウエストも参加していると言われている、ジェイムス・ブレイクが新曲「Modern Soul」を公開した。前作よりも表現力を増したボーカルと斬新なビートが面白い1曲。新作にも参加しているカニエはと言えば、圧倒的な曲展開や反復を多用した曲作りなどビフテキのように脂っこいのだが、ジェイムス・ブレイクは静かな狂気を感じさせるメロディーとビートが簡潔にまとめられており、刺身のようにさっぱりとしているのが良い。しかし両者とも誰も聴いたことのないビートを追求するという、音楽家としてのプライドが二人を結び付けていると思う。彼らがコラボした新作のリリースが待ち遠しくなる1曲だ。

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LUCKY TAPES – TONIGHT!(yabori)
次号のBELONGで表紙を飾ってもらうLUCKY TAPESの新作『Cigarette & Alcohol』を聴かせてもらったのだが、今までの彼らとは違う色気があってすさまじい強度のポップ/ロックアルバムに仕上がっている。そんなアルバムから先行曲「TONIGHT!」のMVが公開された。もともと作曲の才能はバツグンの彼らであるが、この曲はジャニーズ(特に嵐)にも曲提供できるんじゃないかと思うほどの痛快なポップさがある。それこそしれっと良質なソウル、R&Bナンバーが流れていた、嵐の大野君主演の“世界一難しい恋”に使われていてもおかしくない曲だろう。それ以外にも冒頭で触れたようなブルース、ロックナンバーも詰まった『Cigarette & Alcohol』はこれから彼らの音楽がどんどん洗練され、広がっていく事を実感できる作品になるのではと思う。

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コートニー・バーネット – Pedestrian At Best(桃井かおる子)
先日足を運んだタワレコの洋楽フロアでガンガン流されており、「なんかスゲぇカッコイイ!!」と衝撃を受け、思わずソッコー買ってしまいました(笑)。何者か全く分からずに買ってしまいましたが、まあスゴイらしいです。オーストラリアはメルボルンからやって来た彼女の名前はコートニー・バーネット。現在26歳ということで新人としてはやや遅咲きではあるが、日本でのデビューが少し遅かっただけで、実は現地をはじめ英米圏内では既にその人気がじわじわと来ていた様子。まずは2013年に発表したシングル曲がピッチフォークの2013年ベストソング100に選ばれ、さらにNMEが選ぶ2014年の最重要新人アーティストにも選ばれ、とにかくその注目度はハンパない!だがそんなこと知ってか知らずか(いや、もちろん知ってると思うけど)、彼女のその歌声はハスキーながらも脱力感満載(笑)。それでいてフォークをベースにしたなかなかの骨太ギターロックサウンドを鳴らすもんだから、声とサウンドにギャップがあって、聴いている側にどこかひねくれた印象を感じさせる。「こんなおもしろい人、なんで日本に入ってくるの遅かったの?」と、その存在を知らなかったことを後悔させられるくらい、これからの活動が本当に楽しみ。MVの中でさえないピエロに扮してる彼女もちゃめっ気たっぷりだ!


踊ってばかりの国 – THE LIVE -FLOWER TOUR(yabori)
下津:生死が一番興味あるんですよね。死後の世界だったり、生まれる前はなかったのに、そこから人格が出てくるし。人は生まれた時なんて、サルじゃないですか。そこから意見を持って、行動して、世界を動かすわけでしょう。それって一番かっこ良くないですか?(インタビュー本文より抜粋)


ラプスリー – Falling Short(chappy)
若い世代の魅力的なアーティストが多く見られる近年、UKサウスポート出身の18歳のシンガーソングライター Låpsley (ラプスリー) もその一人。昨年Sound Cloudから注目されXL Recordingsと契約し、今年1月にデビューEPが発売。BBCが選ぶ2015年に活躍が期待されるアーティストにも選出され、若さだけではない彼女の貫禄のある優雅な歌声に私も射抜かれてしまった。アルバムの発売が既に待ち遠しいアーティストです。

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yahyel – Joseph(yabori)
前回特集した“YOUTHWAVE 2.0”で取り上げたyahyelが、新曲「Joseph」のMVを公開した。最近の彼らはと言えば、ロ ンドンのRough Tradeでのインストアライブを含むヨーロッパツアーを終え、本日7インチを発売したばかり。この新曲も7インチを購入するとダウンロードできるとのことだ。先日公開した「Fool」は圧倒的に作りこまれたビートがひたすら魅力的であったが、「Joseph」はUFOの飛行音のようなユニークな音使いに彼らのアイデアが光っている。しかしその反面ドラムの音に鋭さがないのが惜しい。それを差し引いてもこの曲を聴けばyahyelが国内では他の追随を許さないほど、斬新なビートを作り出しているのが体感できるだろう。またあくまで言語ではなく、ダンサーが踊っている映像で楽曲のメッセージを伝えようとする美学があるのも見事である。

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ムラマサ – What if I go? (木ノ下トモ)
期待の新人としてBBC Sound Of 2016にも選ばれ、今年フジロックへの出演も決定しているベッドルーム・ミュージック・アーティストMura Masa。彼のMura Masaという名前は、日本刀の村正から名づけられたそう。その名の通り、“ナイフのように切れる音を”と望む彼の音楽。そんな彼の新曲「What if I go?」が公開されました。ラジオのような無線放送のようなサンプリング。歪んだ電子ドラムの音が、ボーカルの声の始まりとともに愛らしい鐘の音のように変化していく。思い切ったエフェクトのかけ方が、これぞ宅録!という思い切りの良さ。とことん作り込めるのがソロの面白さだなと思いました。SoundCloudのコメントからも彼の注目度が感じられ、見ながら聴くのも楽しいです!

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Bo Ningen – Kizetsu no Uta(まりりん)
ロンドンを拠点に活動する日本人4人組サイケデリック・ロックバンドBo Ningen。FUJI ROCK FESTIVAL2016出演を記念して完全生産限定版のミニアルバムを発売した。収録されているのは初めて日本でレコーディングしたという2年ぶりの新曲「Kizetsu no Uta」と、今年3月に行われたイギリスの女性4人組のロックバンド、Savagesとのヨーロッパツアーからパリ公演のライブ音源。Primal Screamのツアーでもサポートアクトを務めるなど言語の壁を超えて世界基準にいる彼らの最新の姿である。また彼らは先日V&A美術館でDJをしている。美術館でDJイベントができるのも驚きだが、日本人に”日本縛り”というお題を出したのにも驚いた。イギリスにとって日本の音楽は美術館に展示されるようなちょっと変わっているもののようだが、国立の施設が受け入れるほど評価されているということだと思う。逆輸入なんて言葉がなくなるくらいに日本人が作った音楽が海外に馴染むといい。Bo Ningenがその先頭を行ってくれている。

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ジャック・ガラット – Breathe Life(木ノ下トモ)
もじゃもじゃした可愛いあごひげのJack Garratt。プロデューサー/ソングライター/ボーカリストであり、マルチプレイヤーという才能の持ち主。来年発売予定のデビューアルバムから、リード曲となる新曲「Breathe Life」が公開されました。彼の声に呼応するように鳴る電子音がとにかく格好いい!曲の始まりから終わりまでに、仮面を一つひとつ脱いでいくみたいに曲がどんどん表情を変えていくんです。そこもまた!格好いいんです。そして彼の一番の魅力は、全てを自分ひとりで演奏しちゃうスタイルをとっているユニークさ。しかも、曲ごとに楽器も違うし歌い方も違って、それ全部ひとりでやっちゃうの?やれちゃうの?ってとこがいいなあ。

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VIDEOTAPEMUSIC – Sultry Night Slow(木ノ下トモ)
異国情緒たっぷりの音楽が流れる映画のようなMV。どこか遠い国の物語のようにも思えるノスタルジックな映像。ウォン・カーウァイの『恋する惑星』のような。そんなVIDEOTAPEMUSICの配信限定シングル『Sultry Night Slow』から公開された「Sultry Night Slow」のMVは、音も映像もどこまでも心地よい。VHSテープから音楽を抜き出して編集し、そこに音を足して音楽を作っていくという彼の独特な手法が生み出す特別なグルーヴ。“切り取られた”ようなコーラス。そこに加えられるムーディな生演奏に心を掴まれる。サンプリングと生音が、絶妙なバランスで混ざり合ってできるどこにもない音楽。夏の夜に艶やかなお酒を片手に楽しみたいこの新曲は、もう、最高ですね。

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ヴァント – PARKING LOT (木ノ下トモ)
たくさんの良質な音楽が流れる中、でもやっぱりギターが鳴りまくるロックが聴きたい!そんな時にぜひ聴いてほしいバンド!VANT。Royal Bloodのサポートも務めたこともあるというイギリスの4人組インディー・ロックバンド。彼らの新しいMV「PARKING LOT」が公開されました。序盤から終盤まで走り続けるギターの音。脳内に響くリフ。そうそう!こういう音が聴きたかったんだと叫びたくなるかっこ良さ!甘酸っぱさと疾走感が最高。ボーカルMattieの甘い歌声とギターのユニゾン部分は、何度聴いてもその度に手がとまり聴き入ってしまう。過去にすでに公開されている彼らのMV「The Answer」や「DO YOU KNOW ME?」を観ても彼らの才能に感嘆するばかり。大注目です。


ROTH BART BARON – 氷河期#2(Monster)(ohamu)
両手をこすり合わせて、白くなる息を吹きかける。そんな気休めかもしれない魔法をかけて、シャリシャリと霜柱を踏みながら聴きたいのが2人組のバンドROTH BART BARON(ロット・バルト・バロン)。去年1stアルバムを出した彼ら。その音楽をシガー・ロス、ボン・イヴェールの名前と連ねて称する人が沢山いる。それを聴くと、冬の空にキラキラとしたリバーヴが響くことが想像出来るだろう。このスケールの大きさに魅了されるのは、世界共通であることをこれから証明していって欲しい。


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