最終更新: 2019年1月16日

A写_Mayer Hawthorne

マーク・ロンソンやカニエ・ウェスト、スヌープ・ドッグ、ジェイ・Zらも絶賛

現代ソウルシーンの逸材メイヤー・ホーソーンが新作アルバム『Man About Town』をリリースし、サマーソニックとビルボードライブ東京・大阪で来日公演を行う。ここ日本でもタキシードとしてサマソニや単独公演を行っているが、その人気は日本だけのものではない。海外でもアーティストから敬愛され、コラボした相手は少なくない。そこで今回は彼の来日公演を記念し、コラボしたアーティストの音楽をまとめた。

まずはメイヤー・ホーソーンとはどのような人物なのだろうか。彼はミシガン州デトロイトの郊外にあるアナーバー出身のシンガー、プロデューサー、そしてマルチ楽器演奏家。スモーキー・ロビンソンやホーランド=ドジャー=ホーランドなどから影響を受けると同時に、マイケル・マクドナルド、ホアン・アトキンス、J・ディラからもインスピレーションを受けたという。

2009年にはデビュー・アルバム『A Strange Arrangement』を、西海岸を代表するインディ・レーベル<Stones Throw Records>よりリリース。クラシック・ソウルへの深い愛情を感じさせるメロウでソウルフルな作風で一躍シーンの注目アーティストの1人となる。続くセカンド・アルバム『How Do You Do』では全米R&Bチャート8位を記録。さらに2013年のサード・アルバム『Where Does This Door Go』ではファレル・ウィリアムズらをプロデュースに招き、大きな話題となった。

彼について、プロデューサーのマーク・ロンソンは「古いんだか、新しいんだか、これは一体何なのかわからないけど、超イイッ!!!」と絶賛。カニエ・ウェストは「メイヤー・ホーソーンが音楽の黄金時代へと連れ戻してくれる」と語り、スヌープ・ドッグは「お気に入りの新人はメイヤー・ホーソーンだよ」と公言。ジェイ・Zもファンであることを明かしている。

【タキシード(ジェイク・ワンとのコラボ)】
50セントやデ・ラ・ソウルなどを手がけたことでも知られるヒップホップ・プロデューサー、ジェイク・ワンによるモダン・ファンク・ユニット。2015年にはサマソニでも来日し、ここ日本でもテレビで俳優の向井 理が紹介した事でも大きな話題に。

【ボビー・コールドウェルとのコラボ】
先日来日し、BELONGでもライブレポートを掲載した「風のシルエット」など多数のヒット・ソングを持つボビー・コールドウェルは新作『COOL UNCLE』に収録された「GAME OVER」でコラボ。日本では“ミスターAOR”として今でも往時と変わらぬ根強い人気を誇っており、本国アメリカでもヒップ・ホップの鉄板サンプリング・ネタとして今でもリスペクトと高い評価を受けているが、新作から先行曲が公開されるやいなや“Pitchfork”や“Stereogum”などのメディアが取り上げた事でも話題になった。

【坂本慎太郎とのコラボ】
日本のミュージシャンではあの坂本慎太郎とのコラボも!2014年のレコード・ストア・デイでは互いの楽曲をカバーするという異例の企画で、坂本慎太郎はメイヤーの最新アルバム『Where Does This Door Go』からファレル・ウイリアムスのプロデュース楽曲『Wine Glass Woman』のオリジナル・トラックに日本語で歌詞を付けて歌い、メイヤーは彼が実際に愛聴していたという坂本の1stアルバム『幻とのつきあい方』から、「幽霊の気分で」のオリジナル・トラックに英語の歌詞を付けて歌っている。

【ベニー・シングスとのコラボ】
そして今年の4月にリリースされた待望の新作『Man About Town』に収録されている「Cosmic Love」はオランダのシンガー・ソングライター、ベニー・シングスとの共作曲となっており、両者はベニーが2015年にリリースしたアルバム『STUDIO』の「Shoebox Money feat. Mayer Hawthorne」でもコラボレーションを行っている。

【Live】
8月15日(月) ビルボードライブ東京
OPEN 17:30/START 19:00、OPEN 20:45/START 21:30
TICKET:サービス9800円、カジュアル8300円

8月16日(火) ビルボードライブ東京
OPEN 17:30/START 19:00、OPEN 20:45/START 21:30
TICKET:サービス9800円、カジュアル8300円

8月18日(木) ビルボードライブ大阪
OPEN 17:30/START 18:30、OPEN 20:30/START 21:30
TICKET:サービス9800円、カジュアル8800円

【Profile】
シンガー・ソングライター/プロデューサー/DJ/マルチ・インストゥルメンタリスト、デトロイト出 身。元々ヒップホップの DJ/トラックメイカーとして活動した後、クラシック・ソウルをベースにし た音源が Stones Throw の総帥ピーナツ・バター・ウルフのめに止まり 2009 年同レーベルより 1st アルバム『A Strange Arrangement』を発表。そのナードなルックスとは裏腹に完成されたモ ダン・ソウルの世界観が高い評価を得て、スヌープ・ドッグ、カニエ・ウエスト、ジャイル・ピータ ーソン、マーク・ロンソン等のその筋のアーティストから賛辞を受ける。2011 年レーベルをユニ バーサル・リパブリックに移し 2nd アルバム『How Do You Do』を発表。1st アルバムをアップデ ートしたようなそのサウンドはより広いファンを獲得し、グラミー賞にもノミネートされる。続く 3rd アルバム『Where Does This Door Go』を発表プロデューサーとしてファレル・ウィリアムス の参加や、後に活動するTuxedo的ブギー・サウンドも垣間見えるサウンドとなる。2015 年ジ ェイク・ワンとのユニット=Tuxedo の 1st アルバムを再び Stones Throw より発表。昨今のトレン ドとなっている 80s サウンド(ブギー/ディスコ/ファンク/ブルー・アイド・ソウル)をベースに練り 上げられた作品は高い評価を得て再びブレイクを迎えた。2016 年約 3 年ぶり通算 4 作目とな るアルバム『Man About Town』を発表する。