■アーケイド・ファイア『Reflektor』

●アーケイド・ファイアとは?

アーケイド・ファイアはウィン・バトラーとレジーヌ・シャサーニュの2人を中心にカナダで結成。

3枚目『ザ・サバーブス』でグラミーの最優秀アルバム賞を獲得し、本作『Reflektor』はその次の作品で全英・全米一位の売り上げを記録した。

2014年、バンドはフジロックでヘッドライナーとして来日している。また彼らの近況報告としては、最新曲「Baby Mine」が、ティム・バートン監督のディズニー映画『ダンボ』の主題歌となっている。

●『Reflektor』が名盤である3つの理由

『Reflektor』は4作目にして、現時点で間違いなく彼らの最高傑作である。その理由は少なくとも3つある。

①レジーナの故郷であるハイチのカリビアンミュージックを取り込んでいる

バンド自体はカナダで結成しているが、メンバーのレジーヌ・シャサーニュはハイチ系難民二世という出自がある。

ライナーノートによると、前作のツアー終盤にレジーナの故郷ハイチでライブを行っており、その経験が今作に影響している。

またレコーディングはジャマイカで行っており、ハイチのパーカッショニストとの共演で、バンドは多彩なリズムを獲得することとなった。

②プロデューサーはLCDサウンドシステムのジェームス・マーフィー

バンドの多彩なリズムと前衛的な曲を上手くミックスしたのがジェームス・マーフィーだった。

ジェームス・マーフィーはニュー・ヨークのバンド、LCDサウンドシステムの創設者でダンス・パンクの開拓者である。

新しく獲得したリズム、創造性のピークを迎えたバンド、ダンスミュージックのパイオニア、この3者が揃ったことで、この名盤が生まれた。

③タイトル曲「Reflektor」にデヴィッド・ボウイが参加

①、②だけで名盤が確定しているが、そこにダメ押しでデヴィッド・ボウイがバックボーカルとしてゲスト参加している。

●『Reflektor』を¥200で確保!!

もはやこれを名盤と言わずして何と言おうか。ゆえにこのアルバムが格安で買える訳はないはずだが、まさかの200円で確保!!

このアルバムは2枚組だから1枚100円換算できるのだが・・・。こんなことがあって良いのか。

しかも信じられない話なのだが、確保先のBOOKOFF 代々木駅北口店でこのアルバムを見つけた場所は、なんと店の外の特価コーナーであった。

SUM41の隣にやたらとビカビカ光るジャケットがあると思ったら、これである。これが令和という時代か、本当に信じられない。

■評価

名盤度:★★★★★
確保必須度:★★★★★

このアルバムのリリース当時、リアルタイムで発表される様子を一挙手一投足欠かさず情報をチェックしていたのだが、発表の仕方もユニークだった。

まずアルバムが発表される前、各地でジャケット裏の“Reflektor”マークが出現し、あれは何だと話題になった。

その後、“9AM 9/9”というメッセージが表れ、その時刻に「Reflektor」のMVが公開された。

もう6年前の話だが、今までで一番新曲を聴けるのが待ち遠しい瞬間だったかもしれない。

それくらい思い出に残る作品であり、掛け値なしの名盤なので、名盤度・確保必須度はMAXにしました。どちらもMAXなのはこの企画を始めて初ですね。

これを見つけたら、即確保必須です。(テキスト:矢部友宏)

■作品の詳細

リフレクター
リフレクター

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アーケイド・ファイア
ユニバーサル ミュージック (2013-10-30)
売り上げランキング: 184,847

発売日:2013年
ディスク枚数:2
フォーマット:CD(国内盤)、ブックレット2種類、ライナーノート付(Akemi Nakamura)
レーベル:ユニバーサル ミュージック
収録曲:
ディスク1
01. Reflektor
02. We Exist
03. Flashbulb Eyes
04. Here Comes the Night Time
05. Normal Person
06. You Already Know
07. Joan of Arc

ディスク2
01. Here Comes the Night Time, Pt. II
02. Awful Sound (Oh Eurydice)
03. It’s Never Over (Oh Orpheus)
04. Porno
05. Afterlife
06. Supersymmetry

■確保した店舗

・BOOKOFF 代々木駅北口店

■BELONG Magazine最新号はアルバムジャケットを特集!

【500部限定】Magazine Vol.26(特集:40人が選んだ100枚のアルバムジャケット)

発刊日:2019年4月21日(日)

掲載アーティスト:THE NOVEMBERS、yahyel、シャムキャッツ、PLASTICZOOMS、HAPPY、Lillies and Remainsなど

アーティストが語ることの少ないアルバムジャケットについて語ってもらった内容。18ページにわたり、合計100枚のカバーを掲載した永久保存版。

詳細はBELONG Web Storeにて

■おすすめ曲

・「Reflektor」(ディスク1 Tr.1)
全てにおいて斬新過ぎて脱帽。音色は派手なものの、基本的にループを主体としているシンプルさが素晴らしい。

監督はU2の名作『The Joshua Tree』のジャケットを撮影したアントン・コービン。

・「Here Comes the Night Time」(ディスク1 Tr.4)
カリビアンミュージックのリズムを一番体感できるのがこの曲。

・「Joan of Arc」(ディスク1 Tr.7)
この曲が前作『ザ・サバーブス』に一番近く、本作と前作の橋渡しをするような曲になっている。