Yorgos

Yorgosとは
どうして才能溢れるアーティストほど、素性を出したがらないのだろうか。
今回紹介するインディーギターポップ・プロジェクト、Yorgosについてネット上を検索しても何も情報が出てこない。
分かるのはbandcamapに載っている情報のみで、下記の3つのことしか分からない。
・アメリカはインディペンデンス (ミズーリ州)で活動していること
・インディーミュージックの作曲家であり、作詞家であること
・70~90年代のメランコリックかつ管楽器などの生楽器を主体とした音楽に影響を受けていること
そんな正体不明の彼なのだが、2019年11月14日に初のEP『Your cause is dead』をリリースした。
EP『Your cause is dead』
今作は4曲入りだが、楽曲はバラエティに富んでおり、管楽器やキーボードを多用したギターポップ中心。
練り込まれたアレンジが秀逸で、楽曲をよくよく聴くとアズテック・カメラのようなネオアコ、ポストパンクの流れを汲んでいることも伺える。
職人的な楽曲で粒ぞろいなのだが、中でも一番素晴らしいのが3曲目の「This time we’ll win」。
初期のペイル・ファウンテンズ(Pale Fountains)やアズテック・カメラ(Aztec Camera)を思わせる渋くも瑞々しさがある。
4曲15分程度で聴きやすさもありつつ、聴いた後の満足感もある充実の一枚である。
ライター:矢部友宏
BELONGの編集長。理想のインディーミュージックを追い求め、日夜bandcampを漁っている。
Music・リリース情報
リリース:2019年11月14日
収録曲:
1. Your cause is dead
2. The ugly part of town
3. This time we’ll win
4. Feeling like Alain Delon
掲載アーティスト募集
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