生死が一番興味あるんですよね。死後の世界だったり、生まれる前はなかったのに、そこから人格が出てくるし。人は生まれた時なんて、サルじゃないですか。そこから意見を持って、行動して、世界を動かすわけでしょう。それって一番かっこ良くないですか?

アーティスト:下津光史 インタビュアー:yabori

-今、踊ってばかりの国はどのような状態なのでしょうか?新たなベース候補の方とスタジオに入っているという話を聞きました。
下津:最近入ったんですけど、バンドをやる事自体が初めてらしくて。今までアコギしか弾いたことがなかったそうなんですけど、そのリズム感だけで入れましたね。あと髪の毛めっちゃ長いのと(笑)。レコーディングのエンジニアもできるんですよ。彼とは東京にいるときは毎晩特訓してますね。

-その手応えはどのような感じでしょうか?
1回スタジオに入ったら4曲ぐらい組立てて、ずっと練習してる感じです。バンドって遊びが仕事になってるようなものなので。音楽って凝り固まっても面白くないしね。あとは色んな人とセッションをよくやってる感じですね。同じスタジオにEGO-WRAPPIN’の方がいて、しょっちゅうセッションしてましたね。うちのドラムも髭で叩いてるし。

-今までベースの経験のない方が入ったとのことですが、今までの曲を再現するのが大変じゃないですか?
型どおりのベーシストが嫌いなんですよ。凝り固まった感じがあると、そいつはそこから伸びないし。いわゆる踊って感が出ないんで。それやったら素人でもいいから他の三人の好きな音楽ぶちこんでって、育てる方がバンドの為になるかなと。踊ってに入るくらいやから、楽器のセンスはあるんでね(笑)。自分で言ったら、ダサいけど(笑)。

-その方は今まで一人で弾き語りをしてたって感じなんですかね?
そうですね。指弾きがめっちゃ上手いんで、そのままベース弾けやって。

-それでは元ベースの柴田(雄貴)さんとはまた違った化学反応が生まれそうな感じですよね?
柴田も元々パイプカツトマミヰズっていう名古屋のバンドのギタリストだったんですよ。そこ辞めた時にベースとして踊ってに入ったんで。うちのバンドに専門家は要らんというか。そんなスタンスなんで、楽しくやらしてもらってますわ(笑)。音楽って自由じゃないと楽しくないっしょ。うちのバンドは基本的にヒッピーバンドなんですよ。ガリガリで髪長くて、髭もじゃっていう。

-バンド名にふさわしい自由っぷりですね(笑)。
バンド名なんですけど、ハバナ・エキゾチカってバンドのアルバムタイトルから取ってて。これは俺が付けたんじゃなくて、高校の同級生がやってたバンド名だったんですよね。そいつがやってた所に後から俺が入って、名前を欲しいが為にバンドメンバー全員クビにして(笑)。イカれてるっしょ(笑)。今も友達なんすけどね。

-(笑)。まさに下津さんらしいエピソードですね(笑)。さて話は変わりますが、ベースの柴田さんが抜けると発表されてのライブツアーでしたが、メンバーとの関係はどのような感じだったのでしょうか?
まず柴田が社会の歯車になりたいって言い出して。人間関係がどうこうではなくて、音楽へのギャップがあるって所で。メンバーの事を家族やと思ってたんで一人消えるんやったら、離散しようかって思って。それであの時、俺がぶち切れツイートしましたね。でもこの前新年会しましたし、今も仲は良いですよ。

-そうなんですね。『FLOWER』は「シャンソン歌手」など今までにないアプローチの曲が何曲かあり、再現するのが難しかった部分もあったのではないかと思いますが、いかがだったでしょうか?
いや、そうでもないです。もう全て自然にやってて、踊ってが全部やろうってバンドなんで。あと俺が歌ってたらええやろみたいな(笑)。ぶっ飛べたらいいんですよ。ぶっ飛べるか、ぶっ飛べないか。ダサいかかっこいいかで決めてるんで。特にライブで再現することも難しいとは思わないですし、ホーン隊が入ってくれたら嬉しいってくらいで。

-以前観たライブで「セシウム」を演奏している下津さんの表情が印象的でした。あの曲を歌っている時、何を考えて歌っているのでしょうか?
みんなに言われるんですけど、全然分からんくて。普通に歌ってるだけですよ。歌って感情移入しないとダメじゃないですか。そうしたら自然とそうなりますね。あと僕は高機能自閉症を持ってるんで、目つきはその辺も関係してるんかな。

-踊ってばかりの国は生きること・死ぬことという究極のテーマを歌ってると思います。こういう事を歌うようになったきっかけについて教えてください。
僕が日頃、不自由に思う事を歌詞にしてるだけで、それにしか興味がないんですよね。色恋なんか歌わんでも、みんな勝手に歌ってるじゃないですか。そんなもんは西野カナに任せとったら、ええというか。俺はロックバンドで出来ることしたいなっていう。カウンターミュージックであるべきというか。

-カウンターミュージックというのも、60年代っぽいですよね。
フラワームーブメントが大好きなんですよね。でも楽しいだけで行ってもうたから、あのムーブメントは腐ったんですけどね。ちゃんと自由の横には責任があるって事を理解しながらやらないと、バンドも長続きしないし。

-そういうスタンスだからこそ、生きること・死ぬ事を歌う訳ですか?
生死が一番興味あるんですよね。死後の世界だったり、生まれる前はなかったのに、そこから人格が出てくるし。人は生まれた時なんて、サルじゃないですか。そこから意見を持って、行動して、世界を動かすわけでしょう。それって一番かっこ良くないですか?高機能自閉症の人って、興味がある事にしか手につかない所があって。空見たいと思ったら、空見るしみたいな話ですね。だけど正直に生きてたら、社会との摩擦があるじゃないですか。そこを歌にしてますね。それが「セシウム」だったり、「話はない」だったり、「世界が見たい」だとか。だから僕の曲って文句に聞こえやすいですけど、みんなが綺麗事ばっかり並べるから、そうなってくるですよ。お前ら目が死んでるのに、よくそんなこと言えるなって。「セシウム」にある歌詞だって、全パパはそういう意気込みじゃないと、子育てできないじゃないですか。

-まさにその通りだと思います。次の質問はファン(@_x_punpun_x_)からなのですが、最近踊ってばかりの国を知って好きになったばかりなので、これまでの踊ってばかりの国の進化について年表で教えてほしいです。
年表は覚えてないんで、進化したきっかけから話します。最初俺は『Good-bye,Girlfriend』までベースボーカルだったんですけど、曲を作っていくにつれてベースのリズムを取りながら、歌えなくなってきて。完璧に楽譜が違うので、メロディー浮かせようとしたら、リズムとちょっと違う所で歌っときたいというのがあって。それでベースとして柴田に入ってもらって、『SEBULBA』を録りました。その時にインストのバンドがやりたいってことで、ギターの滝口が辞めて4人で『世界が見たい』、『Flower』を録りましたね。それで今回柴田が辞めて、新ベースのヒッピー入って来て。

-やっぱりメンバーチェンジが大きな転機だったですよね。
そうですね。滝口によって、僕の音楽が止められてた所があって。両雄並び立たずというか、脳みそ二つあったら、音楽作るのしんどいんで。あとは林は歌うたいの横で弾くギタリストなんですけど、滝口はギター一本で成り立つギタリストなので。ただ柴田が辞めるってのは計算外でしたけどね。あいつとは一生やっとくつもりやったんで。でも踊ってもちゃんと進化したし、今新曲が30曲くらいあるんですよ。僕は鬱の時に曲をドバッと書いて、躁の時にドバッと出すタイプなんで、一日一曲づつできますね。

-それめちゃくちゃ早いペースじゃないですか?
みんな一週間に一曲費やす所を一日で歌も詩も一緒に出てくるんで、めっちゃ楽です(笑)。俺とandymoriの小山田壮平と下山のマヒトゥ・ザ・ピーポーはそのタイプですね。即興で歌えるんですよ。

-これもファン(@thinkingmino)からの質問です。「踊ってばかりの国」の人々はどんな音楽で踊っているのですか?
もうむっちゃ広いですね。ジャスティスのダンスミュージックから戦前のラグタイムとか。僕のルーツがアメリカの民謡、サザンロック、ブルース辺りなんで。ツーステップとか、4つ打ちとかでも全然踊れるし。平成で生まれたから全部好きですね。

-そうなんですね。逆に嫌いなジャンルってありますか?
んー、メタリカとかも聞きますしね。変拍子とか、踊られへんのが嫌いですね。キメキメな音楽は俺、ちょっと分からないですね。踊れないと音楽じゃないと思ってて。なにこれ、全然ビート取られへんってなってしまうのは、オナニーでしょう。音楽は誰かに聞いてもらって、育つものだと思うので。

-これもファンの方(@___mikio)からの質問です。踊ってばかりの国に永住するにはどうしたら良いですか?
まず転出届け出して(笑)。まず国作らなあかんな(笑)。もういつでも来いや、踊ってるから(笑)。

-俺も永住する権利を持ってるんですか?(Cafeのオーナーさんも飛び入りで質問。)
全然いいですよ、最高のルックスやし。ルックスで僕がかっこええと思ったら、入れます(笑)。この店持ってたら入れますよ(笑)。この店の居心地の最高ですし。

『THE LIVE -FLOWER TOUR』

【BELONG Magazine Vol.3は踊ってばかりの国が表紙+インタビューを掲載】
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