僕らはyoutubeが当たり前の世代なので。新しいものも古いものも、全部真新しいんですよ。だからRobert Johnsonも僕にとっては新しいものでした。

アーティスト:島川(Vo./Gt)、籠島(Ba.) インタビュアー:yabori

―The Foglands結成のきっかけについて教えてください。
籠島:もともと彼(島川)と僕が大学のサークルで知り合って、ブルースが好きだということを知って。お互い好きなブルースプレイヤーの話をしたら意気投合して、バンドやりたいよねという話になったんです。後にリードギターの辻くんと彼(島川)が知り合って、その後にドラムが加入して。それが2012年6月頃で。結成してからは学外だけで活動をするようになりました。

―学校外で活動しようと思ったのはなぜですか?
島川:周りにブルースを聴く人がいなかったんですよ。
籠島:学内だと安全地帯というかぬるくなってしまう気がしたので、自分達の可能性の為にも外に出るべきだろうと思ったんです。

―メンバーの方はそれぞれおいくつですか?
島川:みんな大学四回生で21歳と22歳ですね。

―若いですね!それではThe Foglandsの由来について教えてください。
籠島:Ryo Hamamoto & The Wetlandさんというバンドの、「Wetland」って格好良いなと思ったのでそれを文字ってできないかな思ったのと、僕が曲の雰囲気を重視したいので「fog」に複数系の「s」をつけて。名前はなんでもいいやと思って付けたんです。後付けの意味合いとしては彼が島川で、僕が籠島という苗字なので「landだね」なんて言ったり(笑)。ノリと語感ですね。

-二人の役割について教えてください。
籠島:彼がメインで曲を書いて、アレンジはみんなで話していますね。曲に関しては全て任せていますね。

-籠島さんはバンド内でどういうポジションですか?
籠島:僕はブッキングなどのパソコンの窓口ですね。僕だけお酒飲めるので、打ち上げに行って朝までバンドと飲んだりしますね(笑)。主に外回りというやつです。

-お酒を飲める者の宿命ですね(笑)。バンド内ではどのような役割ですか?
籠島:音にこだわりを持っているので、自分たちが出している音をどれだけプロに近づけられるかという所に興味がありますね。その為にできる限り良いスピーカーで音圧を感じながら大音量で聴きます。そういう事を早い段階でやっていたので、バンドで作る音の住み分けを指摘したりしますし。弾き方や機材はなるべく自分の理想に近付けつつも、どうやったらいい音だなと思ってもらえるかを考えています。

-そうなんですね。いい音だと思う基準はありますか?
籠島:ベースの音でいうと、モータウンで活躍していたジェームス・ジェマーソンという人のベースが好きなんで、音の基準は彼の音源ですね。日本ならハマ・オカモトも好きです。僕の指弾きのスタイルは彼から学んだ所もあります。

-島川さんの音のこだわりはどうですか?
島川:僕はあまり耳が肥えてないので、音の良し悪しの判断は彼に任せていますね。スタジオで今日こういうのをやりたいんだけどってアイデアを持ってきたものを聴いてもらって、バンドで演奏する時に良く聴こえない部分を言ってもらいますね。
籠島:僕らのバンドというよりもThe Foglandsは彼のバンドって感じが強くて。フロントマンとして一番目立ってますし、唄とルックスや佇まいが持ち味だと思ってまして。彼のバンドって言われてもヨシと思う所と、それを超えて行くっていうベーシストになりたいという部分がありますね。基本的には彼が考える弾きたい音というものを作ってもらって邪魔な音は落していくっていう。あとは彼の音にバンドメンバーが合わせるように調整していってます。

-なるほど。二人とも良い部分を活かしあってますね。籠島さんはプロデューサータイプだと思いました。
籠島:ベーシストってプロデューサーが多いじゃないですか。バンドを俯瞰的に見てどうやっていったらいいのかという方向性を示すのがベーシストだとよく言われるので。まだまだ出来ていませんが、メンバーに内緒でそうなっていけたらと常々思っていました。

-本当に良いコンビですね!突っ走ってもそれをカバーする人がいるっていう。
籠島:僕は女房役なんで(笑)。

―そうなんですね(笑)。それでは新作のタイトル『Hats off Blues』に込めた意味について教えてください。
島川:「Hats off~」で敬意を示すって意味があるんですよね。なので過去のブルース音楽に敬意を示すという意味を込めました。

―アルバムの曲の中に「Limelight」という曲名がありましたが、映画音楽からの影響も強いのでしょうか?
島川:映画は映画で自分たちの音楽とは切り離して観てますね。Limelightは「栄光の光」の例えで、チャールズ・チャップリンの映画のタイトルから取りました。

―メンバーの方が映像を作られているようですね。レトロなものがたくさん出てきますが新しいものよりもレトロなものの方が好きなのですか?
島川:古いものに惹かれますね。雰囲気や空気感が好きです。
籠島:「古き良き」って感じだよね。

―「古き良き」といえば、The Libertinesに「The Good Old Days」という曲がありましたね。The Libertinesからの影響も受けているとか?
島川:大好きですね。ブルースはブルースで凄く影響を受けてますけど、それに負けないくらいThe LibertinesやThe Damned、The JamのようなUKロックからも影響を受けていてパンクやガレージロックも聴いています。

―なるほど。最近の音楽はどうですか?
島川:Jake BuggやDrowners、The Heartbreaksが好きですね。CHVRCHESのボーカルは可愛くて好きです(笑)。最近HAPPYの音源を買いました(笑)。
籠島:僕はPharrell Williamsの『GIRL』を最近聴きましたね。後はBlake Mills、Sean LennonのGOASTTとか。

―The Foglandsは年齢の割にルーツのしっかりした音楽をやっていると思います。若いのにどうしてこんなに渋い音楽ができるのか興味があります。古い音楽もたくさん知ってるかと思うのですが、そういう音楽はどうやって出会うのですか?
島川:僕らはyoutubeが当たり前の世代なので。新しいものも古いものも、全部真新しいんですよ。だからRobert Johnsonも僕にとっては新しいものでした。
籠島:僕は高校の時くらいまではアナログでしたね。音楽をやり始めたのが大学に入ってからだったので、youtubeで音楽を聴く習慣はあまりなくて。ブックオフで1枚250円のCDを買ったり、父がもともとレコードを持っていたりという影響も大きいですね。

―そうなんですね。アナログに興味はありますか?
籠島:僕は音にこだわりが強いので、アナログの音でしっかり聴く事が多いですね。CDのリマスタリングしたものは奇麗に聴こえるんですけど、レコード・プレイヤーの味というか質感もすごく大事なものだと思いますし。ポール・マッカートニーのソロデビュー作の『ポール・マッカートニー』がどうしても欲しくてアナログ盤で買いましたね。
島川:正直な話、僕もアナログは持っているんですけど音の違いはあんまり分からないですね(笑)。でもいい音な気はします。
籠島:最近すごくアナログやカセットテープを出すバンドも増えてきたり、逆行してきているイメージはありますね。

―メンバー間ではどういう風に音楽をシェアしているのですか?
島川: そういった音楽を無理矢理聴かしてますね(笑)。

―ファッションについて伺いたいのですが古着やハイブランドなど洋服はどのようなものを着ているのですか?
籠島: 僕はロックをやってるのに見た目が全然ロックじゃないですね(笑)。もともとはクラシックやジャズの音楽から入っているので、洋楽はロックというよりもポップが好きですね。女性のシンガーソングライターがいて、プロデューサーがいるという形式の音楽っていう。なのでピッチリと上までボタンを締めてシャツを綺麗に着るほうが好きなんです。

-服装にも自分の価値観が出てるって事ですね。
籠島:本当は僕がもっとロックな見た目に持って行かないと、インテリ風に収まっちゃうのかなと。二人とも古着は共通ですね。僕はアメリカの田舎っぽいのが好きなんで、私服でもネクタイでハットを被る時もありますし。
島川:単純にお金がないから古着を買うっていうのもあります(笑)。

―ファッションで参考にしているアーティストはいますか?
島川:The Libertinesのカール・バラーですね。The Strokesみたいなボロボロのジーンズにコンバースとか格好良いですよね。でも似合う・似合わないがあるファッションだと思うので難しいなって思います。

―映画はどのようなものを観られるのですか?
島川:ミュージカルが好きですね。全部終わった後に、死んだ人もみんな出てきてみんなで踊っちゃうっていう(笑)。あとはジャッキー・チェンですね(笑)。
籠島:ホラーとかも好きですし、音楽に注目してディズニーも観ますね。ディズニーのサントラを作っているランディー・ニューマンが好きです。

―わかりました。それでは最後に今後の展望ついて教えてください。
島川:関西を中心として東京、いずれは海外という風に活動の範囲を広げていきたいですね。今はまず関西から。邦楽・洋楽の違いは特に考えないで格好良いか、格好良くないかだけで僕らはやっているので、BELONGと考え方は似ていると思うんですけど、「洋楽への扉」みたいに洋楽を知る機会のない人に自分たちの音楽を通じて洋楽を知るきっかけになれば良いと思います。野望を言えばブルースをやっていますし、40代くらいの大人に聴きに来て欲しいですね。

『Hats Off Blues』

【BELONG Magazine Vol.9にYogee New Wavesのインタビューを掲載】
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