京都のHomecomings・HAPPY、神戸のThe fin.など関西から続々とインディーポップバンドが…という前口上はこのところ音楽雑誌等でよく見かけるようになったし、ましてやBELONGを見ている人にとってはなおさらお馴染みであろう。このあまりに豊作続きであるためにそろそろ大同小異になりつつもあるぞとも思い始めてもいたが、大阪のベッドタウンである箕面市で2011年に結成された男女4人組Juvenile Juvenileの1stアルバムである本作がその懸念を吹き飛ばした。大阪堀江のFLAKE RECORDSからNOKIES!に続く日本人契約バンドとして期待のかかる彼ら。あどけないドリームポップなサウンドとメロディがこそばゆく琴線を撫でてくる。

The ProctorsやThe Pains of Being Pure at Heart、もっと遡ればThe Cureにも通じる全編英詞の逆輸入的なバンドではある。中でも「Just like you do」はWham!「Last Christmas」に匹敵するエヴァーグリーンなポップネスを持ち合わせている大名曲だ。しかしうつむき加減な男女混声のボーカルは、「最後のクリスマス」というよりも思春期の織姫と彦星が一年ぶりに出会ったそばから、別れのタイムリミットを指折り数える儚い眩さ・切なさを描き出す、極めて日本的なロマンチカ。スーパーカーが登場した時に感じた諦観・低体温な衝動・逃避行動といった若者特有の表出しない感情の機微がここにも詰まっている。

メンバーのRyuta Okamura(G,Vo)、Masami Tsuchiya(G)はWallflowerとしても活動中。The Pains of Being Pure at Heartの来日公演の前座や今月には台湾でManic Sheepのイベントに出演するなど精力的だ。同じインディーポップバンドであれど、こちらではネオアコ要素が強め。どちらがサブプロジェクトという訳でもない器用なポテンシャルにも驚き、両軸でこれからもどんどん存在感を増していくことにも期待できる上々の1stである。

【Writer】峯大貴(@mine_cism)

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