バンド名なんてどうせ勝手に略されてダサい呼び方されるんじゃないかと思って、それが嫌で短いバンド名にしようというのはありました。

アーティスト:坂下光 インタビュアー:桃井かおる子

-ドミコというバンド名の由来について教えて下さい。
坂下:「 ドミコ 」「 domico 」は造語ですね。特に意味ないです。バンド名なんてどうせ勝手に略されてダサい呼び方されるんじゃないかと思って、それが嫌で短いバンド名にしようというのはありました。

-バンドの結成について詳しく教えて下さい。またなぜお二人だけでバンドをしようと思われたのですか?
僕は自分のバンドを持つことなく普通に大学を卒業したんです。そのまま何もすることなく仕事をして働いてたのですが、とにかくセッションがしたいなって気持ちがあったのは覚えてます。先輩だった近所の長谷川啓太(ドラムス&コーラス)をスタジオに誘い仕事の合間を縫ってセッションするようになって平和にやってたんですが、しばらくして仕事をやめて、今のバンドやろうと思いました。その頃にはいくつか曲が出来上がってたし、特にベーシストだとか他のメンバーを加入させるアイデアはあまりなかったです。かといって二人で音楽をすることに深い理由はないです。「あのツーピースが好きで〜」というのもなかったし、「ツーピースやってみたい」とかもなかったです。

-アルバムタイトルの『深層快感ですか?』には、どのような意味が込められているのですか?
これは収録曲の『深層快感です』という曲からとったんですが、たくさんある感情や感覚の隙間にはまだ誰も知らない名前も付かないような感情や感覚の隙間があるとして、もしそこで枠組みである言葉とか常識がなくなったときに、共有できる世界を一からまた作ることができるのかな?って考えてたんです。戻らなかったら怖いなとか思ったり。だけど逆に言えば虫や動物の信号のような単純な感情とか感覚を僕らは感じなくなって、それすら怖いなんて思わなくなって生きているのを皮肉っているんです。それでさらにアルバムタイトルで疑問にして皮肉ってます。

-今作に収録されている楽曲は、全体的に一つのメロディーやあるキーワードを繰り返したりなど、全体的に淡々としているように感じたのですが、あえてこのような曲調にしているのでしょうか?
メロディーに関しては特に何も意識せずに自分がかっこいいと思ったものを作りました。いろんな人からもあえてそうしてるの?とかひねくれてるねぇと曲の感想を言われますが、出て来たものそのままだと思います。淡々としているのは単に循環的なコードの上で韻を踏んだりしてるからかな?

-ボーカルに関して、歌詞カードを読まないと聴きとれない部分が多いように感じたのですが、これもあえてそのように歌っているのでしょうか?またなぜ、このような歌い方になったのでしょうか?
まず作詞の段階から聞き取りやすさは優先順位の中にないです。聞こえればもちろんそっちの方がいいですけど。あと響きを優先して文字をつなげたときに英語みたいに子音と母音をつなげたりして、さらに聞き取りづらい感じにになってたりしてます。基本的にはあえとこうしたっていうアイデアはないです。歌い方も特にこうしたというのもないです。ただの癖です。

-例えば「てくのろじー」を平仮名表記にしたり、一つ一つの曲のタイトルがどれも特徴があっておもしろいと思ったのですが、曲に名前を付けてあげる時に何か工夫することはありますか?
明らかにノイジーでざくざく攻めるようなリフものの曲に対してファンシーなタイトルを付けたくなってしまうんですよね。ひねくれてるから。工夫はないんですが、タイトルを付けるのは最後で、仮タイトルがまず先にあってそれに歌詞が付く前から手っ取り早く付けるあだ名みたいなものを付けて。しょうもない名前なんですけど、それを払拭するようなタイトルを付けなきゃっていうのはあります。

-バンドの構成上ギターとドラムの音を駆使した楽曲が多い中、「dead!!!」という曲は冒頭に波の音が入っていたり手拍子の音が入っていたり、機械的ではない自然の音が使われていますね。この曲に関してだけ、なぜギターとドラム以外の音を使っているのですか?
そもそも作っていく作品にはあまり制限はしていきたくないので、その曲の本来のアレンジをしてるだけです。ライブで再現できる範囲の無難な物ならわざわざCDを作る必要はないかなって思っちゃいます。もちろんライブで再現できるように工夫もしてますが。シンプルな楽器の構成で何ができるか?っていうよりもとにかく良い曲を書きたいです。ライブでやってる曲をそのままレコーディングして詰め込んでCD出しましたってバンドって、ライブ音源でよくないですか?

-ギターとドラムの音だけでは曲に膨らみなどを出すのは難しいと思うのですが、作曲する際に気を付けることはありますか?
あまり気をつけてることはないですが、自分の欲張りな癖で音数が膨大になりすぎるので、増えすぎないように気をつけてます。

-ギターボーカルとドラムの二人だけでは限界を感じられることもあるかと思いますが、それはどのような時ですか?また、他にもバンドメンバーを入れたいと思われた時はありますか?
今のところ限界は感じてないです。音楽以外の雑務ではたまにありますけど。あとメンバーを入れるほどではないんですが、レコーディング中にいくつかの曲で誰かにボーカルをやって欲しいと思うことはありましたが、特に動きはなかったです(笑)。

-ドミコは都内だけでなく関西でもライブ活動をされていますが、お二方が今一番共演してみたいアーティストの方はいらっしゃいますか?そして、なぜその方と共演してみたいのでしょう?
Predawnとすごく共演したかったんですが、最近リリースパーティでやっとできてうれしいです。今はThe Aquadolls、Nohtenkigengoです。両方とも大好きで音源は聴いているのですが演奏は見たことがないので。

-今作はドミコ初の全国流通盤となっていますが、このアルバムをどのような人に聴いてほしいですか?
まだまだ知らない人がたくさんいると思うのでとにかくたくさんの人に聴いて欲しいです!!

-この先ドミコはどんなバンドになっていきたいのか、何か目標やビジョンなどを教えて下さい。
目の前の目標としては今年はアルバムを完成させたいです。

-最後にドミコのルーツになっているアーティストを3組教えて下さい。その方々のお気に入りのアルバムタイトルも一作ずつ教えて頂けると幸いです。
 ルーツになってるかわからないですがよく聴いてたアルバムです。

 

DEERHUNTER - Cryptograms
DEERHUNTERは初期のアンビエントもどきなポストロックの作風に影響を受けてます。アンビエントは嫌いなんですが、2ndの「Cryptograms」は特に刺激的でした。同時に90sのシューゲイザーも嫌いになりました。

奥田民生 - 30
奥田民生は中学生の頃からずっと好きで聴いてて、何かあったときは必ず聴いてました。「息子」って曲があるんですが、僕のことを歌ってるんじゃないのか?と思う時期もありました。ドミコではあまり引用することがないと思ってましたが、染み出てるみたいです。

ProleteR - Curses from past times EP
ProleteRは2-3年前にbandcampで試聴して一気に好きになったアーティストです。オールドの音楽をサンプリングしてコテコテのHIPHOPのビートをくっつけた曲しかないんですが、当時流行ってたヴェイパーウェーブよりもかっこいいと思いました。全アルバム良いです。

『深層快感ですか?』

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