The Beatlesの『Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band』を最初に聴いたんですよ。一曲目の観客の声が入ってて、その音に温かみがあって。こんな音入ってたんやっていう発見もあって。The Beatlesの他のアナログも聴いたんですけど、ギターの音が全然違うんですよ。音の違いに感動しました。


アーティスト:Alec(Vo, G)、Ric(Vo, Syn) インタビュアー:ohamu 撮影:MASAHIRO ARITA

-昨年のアメリカツアーの際にレコードショップに行かれたと思いますが、海外のレコードショップはいかがでしたか?
Alec:お店自体がものすごくでかかったですね。レコードの量がめちゃくちゃ多かった気がしますね。
Ric:日本の大型CDショップってフロアでジャンルが別れてるじゃないですか。そういうのがなく、でっかいワンフロアで。2階にはシンセも置いてあって、試奏できるようになってて。
Alec何人か楽器を触ってる人もいたりして。古いのも新しいのも、とにかくCDの量が多かった。
Ric:店員も気さくで。
Alec:お店の入り口に、BECKの『Morning Phase』のジャケが大きく描いてあって、テンションあがりました。

-何か買いましたか?
Alec:日本で買えないものが欲しくて、「最近出たオススメのものをください」って言ったんですよ。そしたら店員さんが3枚聴かせてくれてその中から1枚、Damaged Bugっていうアーティストを買いました。

-それはどんな系統の音楽ですか?
Alec:ソロアーティスト(Thee Oh Seesというバンドのフロントマン、John Dwyerのソロプロジェクト)で、ジャンクな感じのエレクトロっていうか。チープでローファイなシンセで作った曲なんですよ。

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-そうなんですね。ところで、1st アルバムの『HELLO』をどうしてヴァイナルでリリースしようと思ったのでしょうか。
Alec:前から出したかったんですけど、(CDと)同時に出すことが出来なくて。それやったらレコードストアデイに併せて出そうっていう。タイミング的にちょうど良かったから。

-今回リリースされる『HELLO』は既にCDでリリースされていますが、ヴァイナルで聴く時の聴きどころについて教えてください。
Alec:アナログって音が優しいイメージがありますね、長時間聴いてても疲れないっていうか。音がはっきり分かりそうな気がします。
Ric:雰囲気がグッとよくなるよな。The Beatlesのアナログを(CDと)聴き比べた時に思ったんですけど、こんな音やったんやっていう発見があったり、こんなローファイなギターが鳴ってたんやって思ったり。

-それではヴァイナルの魅力について教えてください。
Alec:まずジャケットがでかいことじゃないですか。あと曲聴くときに手間がかかるのも。
Ric:デジタルみたいにパソコンに何千曲も入れて再生できるのも良いんですけど、自分でセットするっていう手間があって、曲を聴くことで価値が上がるというか。レコードの方が音楽を楽しむっていう感じがありますよね。

-ヴァイナルは最近息を吹き返したと言われています。どうして今、注目されていると思いますか?
Alec:みんながデジタルを使うようになったから、逆にアナログが欲しくなったんじゃないんですかね。モノとしてCDよりも持ってて嬉しいというか、レコードの方がなぜか長く持ってる気がする。

-ヴァイナルにまつわるエピソードがあれば教えてください。
Alec:家にレコードがあったんですけど、プレイヤーがなくてずっと聴きたいなと思ってて。そんな時に知り合いからもらってThe Beatlesの『Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band』を最初に聴いたんですよ。一曲目の観客の声が入ってて、その音に温かみがあって。こんな音入ってたんやっていう発見もあって。The Beatlesの他のアナログも聴いたんですけど、ギターの音が全然違うんですよ。音の違いに感動しました。

-もともと家にあったものなんですか?
Alec:親が持ってたんですよ、ブルースのレコードもあって。その場の空気感はレコードの方が細かい音が入ってる気がしますね。
Ric:Alecがこれを聴いて、凄いって言ってみんなを呼んで聴いたんですよ。こんなに違うんや、この違いは凄いと思って。

-その感動はメンバーみんなで共有したんですね。
Alec:それまでMGMTのCDをめっちゃ聴いてたんですけど、これのアナログで聴いたらどうなるんだろうってなって、Ricが買ったんよな。
Ric:アナログで聴いたらすごい深いというか、こんな感じやったんやって。
Alec:CDではどうやって出してるか分からなかったシンセの音が分かったりして。

-そんな発見があったんですね。普段どのように音楽を聴いていますか?またヴァイナルを聴きたいと思う瞬間はありますか?
Alec:バーみたいな所で良い音楽がかかってたらアナログで聴きたくなる。レコードプレイヤーは引越しの時に壊れてしまって、そこから家では聴けてないですね。
Ric:俺の持ってるものはスピーカーがでかくて、家では聴けてないんです。
Alec:音楽を聴きたくなるのは休みの日とかで。起きてレコードを1枚流しとくみたいな感じで、The Velvet Undergroundを聴いてました。

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―普段はどうやって聴いてますか?
Alic:iPhoneやCDかな。音楽を聴く環境も時代で変わってくるのかもしれないですね。昔だったら、どこかの場所でしか聴けなかったかもしれないですし。今だったら、持ち運んでどこでも聴けるじゃないですか。
Ric:昔は家に帰ったらあれを聴こうみたいな感じだったのかもしれないですね。
Alec:昔だったら音楽を持ち運ぶっていう事すら思いつかんよな。
Ric:持ち運べるようになったから、一曲の価値が下がったというか。どこでも聴けるのは良いことでもあり、悪いことでもあるけど。どこでも聴けてしまうから、1曲を満足して聴くことがなくなったかもしれないですよね。

-撮影の際にお持ち頂いたヴァイナルについて伺いたく思います。それぞれのアルバムについて教えてください。
Alec:The Beatlesの『Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band』。これはコンセプトアルバムなんですけど、13曲目まででザ・アルバムっていう感じ。1曲1曲が濃くて個性的なのに、それが集まって成立してるのは凄いと思う。完璧なアルバムだと思います。The Beatlesの中でも3本の指に入るかな、タイミングで聴きたいのが変わるから順位は付けれないですけどね。
Ric:これは稀にみるすごいアルバム。
Alec:レコードで一番最初に聴いたのがこれで良かったのかもしれないです。他のレコードだったら、音の違いに気付かなかったかも。

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―アナログで聴く前からCDでは聴いてましたか?
Alec:CDはめっちゃ聴いてましたよ。レコードで聴いた時に思ったのが、A面とB面で、すごく良い所で場面が切り替わるんですよね。それってCDだと分からないし。それでも成り立ってるんですけど、アナログはA面でひとくくり、B面でひとくくり、っていう。昔の人はこうやって聴いてたんだなって思いました。

―The Beatlesからはどんな影響がありました?
Alec:2~3年前は京都の綾部に住んでて、神戸や大阪にライブしに行くのに2~3時間はかかるし、お金もないからヒッチハイクで行ってたんですよ。車で乗せてもらって帰ってた時にThe Beatlesを流してもらって、改めて聴いたらめっちゃ良くて。それまではそんなに聴いてなかったけど、そこからよく聴くようになった。

-バンドのサウンドで影響を受けている部分はありますか?
Alec:(良い意味で)スカスカな音でやろうと思ったのはThe Beatlesを聴いてからですね。最近のバンドは音圧が高くて、空間を埋めていくじゃないですか。The Beatlesは全部の楽器がはっきり聴こえるし、全部の楽器で成立してる感じ、そういうところがめっちゃ好きです。

―次に、MGMTの『Oracular Spectacular』は?
Alec:最初は昔のバンドばっかり聴いてたんですけど、このアルバムを聴いてから最近の曲も聴くようになりました。The Beatlesを聴くようになってから、どんな音楽でも聴いてみないと分からないって思うようになって。
Ric:それまで最近のバンドって聴かず嫌いみたいなところがありましたね。
Alec:さっきも言いましたけどCDとアナログで聴き比べた時に「こんな音やったんや」って思って。レコード買うんやったら、自分がCDで聴いてるものをアナログで買って聴き比べると一番わかると思うんですよ。
Ric:どっちも良さがあるけど、CDはカチッとパッケージされてるイメージ。レコードって音を集めてるイメージなんですよね。だからレコードでずっとThe Beatles聴いてて、CDを聴いても感動はあると思いますけど。

―MGMTはサウンド面で影響された部分はありますか?
Alic:今思ったら、MGMTをずっと聴いていた時期にGorillazも聴くようになったんですけど、その辺のシンセを使ってる感じ。それまではオルガンっぽい音でやってたけど、その辺を聴くようになってから、いろんな音を使うようになりました。
Ric:音色の幅が広がったかな。シンセも曲によって変えるようになったもんな。

―次はJONAS ALASKAの『IF ONLY AS A GHOST』。
Alic:これはもう休日に聴きたい感じ。
Ric:ドライブやな。
Alic:ドライブやったらレコード無理やな(笑)。俺らはやっぱりCD文化に取り憑かれとるな。聴くならパーティーの終わりがいいかも。アコースティックっぽいんですけど、後ろはバンドで。これはセカンドなんですけど、ファーストも凄い良くて。
Ric:優しいけどチルアウトっていう感じじゃなくて、グッドミュージックって感じですね。

-HAPPYのルーツに当たる(影響を与えた)アルバムを教えてください。またそれぞれのアルバムについて、どんな所に影響を受けたのかについても教えてください。
Alec:The Beatlesの『Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band』は重要なルーツですね。
Ric:The Doorsのファースト(『The Doors』)。
Alec:サイケにはまったきっかけがそれで、歌詞も凄いですね。でもそれはレコードで聴けてないな。
Alec:Gorillazのファースト(『Gorillaz』)。あとTHE FREAK SCENEっていう67年くらいのサイケバンドとか。常に好きなモノはずっと増えていってて、どんどん更新されていってます。

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