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前作、前々作のEP(共に7″Vinyl)は数量限定生産で入手困難。英レーベルTOUGH LOVEからのリリース分「COMMUNIONS EP(7″vinyl)」もすでに予約で完売している。本作『コミュニオンズEP』はCOMMUNIONSとして初のCDリリースであり、セカンドEPからの2曲も追加した日本特別盤だ。これはICEAGEやコペンハーゲンの重要レーベルPosh Isolationと深い繋がりを持つ原宿Big Love Recordsの尽力の賜物であり、素晴らしいバンドの作品が早々に日本に届けられたことにまずは感謝したい。

COMMUNIONSはコペンハーゲンの若干20歳の4人組バンドだ。“STONE ROSES×LIBERTINES”というコピーは少し大括り過ぎる気がしたが、ヴォーカルMartin Rehofの感情をえぐるような甲高い歌声はLIBERTINES~Cajun Dance Party~GIRLSの系譜を辿るような若さゆえのキラキラ感で魅了されるし、また特に今作においてはギターの奏法やシンセサイザーなどで、80s、90sのマンチェスターを彷彿とさせるようなアプローチを見せている。さらに、80s~90sのUKギターロック的な趣向ではあるのだが、英米で同じようなバンドが届かない繊細な楽曲センスはイチレーベル”会社”ではなく”社会”として音楽シーンを形成するPosh Isolationの影響が大きい。Posh IsolationはVinylやカセットのリリースが主であり、超限定数を信条としている。インダストリアル・ノイズ、ポストパンク、ブラックメタル、ポストハードコア、マッドチェスターなどの80sの幅広いアンダーグラウンドミュージックを現代のフィルターで表現した先端音楽バンドたちを発信しながら、またバンド同士のクロスオーバーで、次々に新しい音楽を生み出す、いわば”実験場”である。

ここにCOMMUNIONSのメンバーたちは13歳から接触し、感受性を尖らせた。同レーベルが発信する彼らのソロ、ユニット作品でもアンダーグラウンドへの傾倒を存分に聴かせる。つまりはCOMMUNIONSの底深い音楽性とは、意識的にアンダーグラウンドミュージックの持つエネルギーをポップミュージックへ転換したものである。だからこそ『コミュニオンズEP』に収録されてる曲はシンプルだが、聴けば聴くほど深みにはまる。

それにしても「友達の家のパーティーをそのまま撮っただけだよ」って言う「Love Stands Still」のMVの全カットの素晴らしさ。西洋的なものに憧れながらも湯のみでワインを飲んでしまうような自分にとっては虚しくなるほど果てしない別世界である。

【Writer】ŠŠŒTJ(@indierockrepo)
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