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松尾:GLIM SPANKYはサウンド面で生々しさを大事にしているんです。自分たちがやるなら生で人が弾いてるんだなっていうのが分かるようなのにしようっていうテーマがあって。今までもデビューミニアルバムから一発録り音源を入れ続けていたんで、今回もアルバムの中にそういう音源を入れたいっていうのはありましたね。

アーティスト:松尾レミ(Vo/Gt)、亀本寛貴(Gt) インタビュアー:桃井 かおる子 撮影:Masahiro Arita

-GLIM SPANKYという名前の由来について教えて下さい。
松尾:高校一年生の時にケルト文化が好きで、イギリスやアイルランドの妖精や古城とか森には伝説があるみたいなんですよ。その記録を研究者が綴った本を読んでいたんです。その中にゴブリンみたいな鬼が持つともし火をグリムって言うそうで、そのグリムって幻想的な言葉と、スパンキーという音楽業界に一発殴りこんでやるっていうのを掛け合わせて、GLIM SPANKYにしました。この名前には幻想的な曲もあるけど、攻撃的な曲もあるよっていう音楽性も表現していますね。

-お二人は同じ高校に通われていたそうですが、結成について詳しく教えて下さい。
松尾:高校一年の文化祭でコピーバンドをやりたくてGLIM SPANKYを結成したんです。その文化祭が終わった後にメンバーの交代があって、校内中探し回ってギターとベースが
新たに入ったんですけど、その時に亀本に出会ってオリジナル曲を作り始めました。その後は大学進学とともに東京でやってやるぞって上京を決めていたんですけど、亀本は1学年上でもう名古屋に進学していたんです。だけど東京に来ないかと電話したら行くって言ってくれて、そうしたら大学を辞めたんです。
亀本:名古屋の大学には一年の夏まで行っていたんですけど、東京に行くってなってから、大学を受け直しました。
松尾:その時に就職する人と東京行く人に別れて、それまで4人だったのが今の2人になりました。

-松尾さんから東京へ来ないかとお電話かかってきてどうでしたか。
亀本:名古屋に進学した時は、こっちで別のバンドやろうかなってメンバー探していたんですけど、なかなかいい人がいなくて。(松尾は)ボーカルもいいから東京でもやれるんじゃないかと思っていたんで、どうせやるならそっちの方が良いなと思っていたんです。だから迷いはなかったですね。絶対成功するというか、物になると思っていたので行こうって決めました。

-相思相愛だったんですね(笑)。
松尾:そうですね(笑)。そうじゃないと音楽を作れないので、すごくいい関係だと思います。

【BELONG Magazine Vol.12はGLIM SPANKYのインタビューを掲載】
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-それでは今回のアルバムの話に移りたいのですが、今作のタイトル『SUNRISE JOURNEY』には、どのような意味が込められているのでしょうか?
松尾:この曲を作ったきっかけはメジャーデビューしてすぐの時だったんです。上京してきてからの4年間はライブハウスでお客さん1人や2人でやってきたんですけど、周りの友達のバンドは先にデビューしたり、解散したり、変化していて。それがバンドにとって自分たちの前をバスが通り過ぎていくような気分だったんです。その間にいろいろな事務所からオフォーが来る事もあったんですけど、それは自分たちが乗るべきバスではないと思い続けて待っているような感じだったんです。メジャーデビューの話が決まって、ついに自分たちが乗るべきバスがやってきたと思えて。今から行き先は分からないし、どこに着くかも分からないけど、自分たちのための太陽が昇って、これから旅がはじまりますというタイトルと曲にしました。決意と始まりの歌です。

-今作はプロデューサーに亀田誠治さんといしわたり淳治さんを迎えていますが、なぜこのお二方を起用することになったのですか?
亀本:レコード会社のディレクターが、最初の1枚目は絶対に淳治さんがいいって提案してくれて。淳治さんは新人バンドをデビュー当時からやっているのが多いからいいなと。亀田さんもシングルやタイアップで多く人に初めて聴いてもらう楽曲に、お!っと思わせるようなサウンドのチャームポイントをうまく作ってくれるプロデューサーだと思うんで亀田さんに頼みました。
松尾:デビューする前に、亀田さんの主催するイベント(子亀祭)に出させていただいて。面識もありましたし、デビュー前のGLIM SPANKYも知ってくれているんです。その時に音の話もしたことがあって、信頼関係が出来上がっていたので、お願いしました。今考えるとあの時、亀田さんと出会っていて良かったと思いますね。

-7曲目に収録されている「さよなら僕の町」は、収録曲の中で唯一、ご自身によるプロデュースの曲ですよね。お二人の母校の美術室で録音された音源のようですが、なぜこのようにして作ることにしたのか詳しく教えて下さい。
亀本:アルバムにバリエーションを持たせたかったので、アコースティックの曲を入れようと思っていたんですよ。でも普通のスタジオで録っても面白くないんで、どうせだったら自分たちの母校の思い入れのある場所で録った方が面白いんじゃないかって話になって。さらに別々に録るんじゃなくて、一本のマイクで一発録りでやろうよって決めて、もう音作りも何も無いただの演奏なんですけど(笑)。
松尾:音を録るっていうよりも空気感を録るというレコーディングにしたくて。「さよなら僕の町」は高校3年の終わりに書いたんですけど、上京する時の決意とかを込めていて。デビューアルバムだからこそ、これを入れるべきだと思っていて。きっと一枚目じゃないと、この曲は多分もう入れることはないだろうと思ったら、この感情を音に込めるには一個一個マイクで録ったきれいなサウンドじゃなくて、ライブ音源をそのままいじれない状態で録った方が伝わるんじゃないかって気がしたんです。GLIM SPANKYはサウンド面で生々しさを大事にしているんです。人が演奏している熱を感じられる音楽が好きで、最近の傾向だと技術も発達して、すごくきれいに耳に入る音が多いと思うんですよ。そういうものもいいんですけど、自分たちがやるなら生で人が弾いてるんだなっていうのが分かるようなのにしようっていうテーマがあって。今までもデビューミニアルバムから一発録り音源を入れ続けていたんで、今回もアルバムの中にそういう音源を入れたいっていうのはありましたね。

-小学校の音楽室で合唱を録音して皆で聴いてみようっていう、あの感じを思い出して、皆が懐かしくなれる曲だなって思いました(笑)。
松尾:そうですよね、やっていることは同じなので(笑)。音量を大きくして聴くと、実は外の野球部の音やギターが何かにぶつかってカタカタ震える音とかも入ってるんです。全てが聴こえるように教室のど真ん中にマイクを立ててやっていたので。そういうのも良しとしてレコーディングしました。

-空気感を大事にしているんですよね。他の曲も雰囲気作りにこだわった部分はありますか。
亀本:他の曲というか今回の曲作りにいえる事なんですけど、パソコンでデモ音源を作って、それを淳治さんに渡して作業するって感じなんですよ。その時点ではスタジオで音作りはしていなくて、デモの段階だとあんまり空気感が出なかったりして。でも自分の出したいアンプでドーンって音を出してみると、しっくりきたりするんで、そういう質感って大事なんだなって改めて思いました。
松尾:アンプにマイクをどれだけ近づけるとか遠ざけるとか、そういう加減はエンジニアさんがやってくれるんですよ。空気感を録ってほしいって要望だと、普通はアンプに近づけて録ったりするんですけど、あえてかなり離して鳴っている空気まで録るって方法も提案してくれたり、エンジニアさんもすごくこだわってやってくれているんです。なのでいい意味で隙間のある生々しいサウンドになっているかなって思います。亀田さんの場合だと、レコーディングの部屋が広いので、それぞれ下を向いてでも録音できるんですけど、バンド感を出そうって事で、「輪になってー!みんなー!いけるかー!」みたいな感じで亀田さんが盛り上げてくれて(笑)。周りにいるスタッフをすごく信頼してできる環境にいるので、リラックスしてストレスフリーに活動できていますね。

インタビュー後半・Rootsは後日公開!

『SUNRISE JOURNEY』

【Live】
2015.07.25 SAT
「FUJI ROCK FESTIVAL ’15」
2015.09.18 FRI
【宮城】「SUNRISE JOURNEY TOUR 2015」
2015.09.21 MON
【北海道】「SUNRISE JOURNEY TOUR 2015」
2015.09.23 WED
【京都】「SUNRISE JOURNEY TOUR 2015」
2015.09.24 THU
【香川】「SUNRISE JOURNEY TOUR 2015」
2015.09.26 SAT
【広島】「SUNRISE JOURNEY TOUR 2015」
2015.09.27 SUN
【福岡】「SUNRISE JOURNEY TOUR 2015」
2015.10.04 SUN
【大阪】「SUNRISE JOURNEY TOUR 2015」※ワンマン
2015.10.11 SUN
【愛知】「SUNRISE JOURNEY TOUR 2015」※ワンマン
2015.10.17 SAT
【東京】「SUNRISE JOURNEY TOUR 2015」ファイナルワンマン

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