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YONCE:僕らが目標として掲げているバンドはJamiroquaiなんですよ。ライブ映像を夜な夜な見ているうちに、DJがバンドでどういう役割をしているのか?っていうことに注目してみて、実は音楽的に重要な絡み方をしているんですよ。

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アーティスト:YONCE(Vo.)、TAIKING(Gt.) インタビュアー:まりりん

-バンド結成のいきさつを教えてください。
YONCE:もともと今いる6人はドラムのOKの実家に夜な夜なたまってYou Tubeでライブ映像を見て踊ったり、みんなで古着屋巡ったり、遊び仲間なんですよ。全員バラバラで音楽活動をしていたんですけど、一緒にバンドやる前から遊ぶ中でいろんな音楽を共有していくうちに「こういう音楽やってみたくね?」って話をしていて。そこから今の形態でバンドをやっていくことになっていきました。最初はギターのTAIKINGもバンドに加入する前から一緒に遊び仲間として加わっていたので、一緒にやろうよって事で。DJのKCEEはドラムのOKの弟でSuchmosの映像を担当してくれていたので、「お前DJやれや」って(笑)。ラフに遊んでいる友達ってとこから始まった感じですね。

-バンド名はルイ・アームストロングの“サッチモ”というニックネームから来ているようですが、これはどうして?
YONCE:これは諸説あるんですよ(笑)。当時使っていたリハーサルスタジオでロビーにモニターがあって、ルイ・アームストロングのライブ映像が流れていたんです。ベースのHSUが大学時代にジャズを学んでいたので、「ルイ・アームストロングって“サッチモ”って言うんだよ」って言ってて。響きがいいよねって事で、Suchmosってつけた名前なんですよ。スキャットのパイオニアだから俺らも音楽的なパイオニアになれたらいいねって意味もあります。

-4月に発売されたシングル『Essence』の手応えや反応はどうでしょうか。
YONCE:初めて流通した作品で、MV「Fallin’」を公開してから、ちょっとづつリアクションが出てきて。リードの「Miree」がFMで徐々に流れだしたりして、予想していなかった反響がメンバーの共通認識としてもありました。曲が良いのはもちろんなんですけど、受け入れらえているのかなって。そこから手応えというか、次作はもっとヤバいことになるなって、メンバーの中でも期待も意識もが高まっていきましたね。

-アルバム『THE BAY』からTAIKING(Gt.)さんとKCEE(DJ)さんが正式加入しましたが、メンバーの関係は変わりましたか。またどうして、DJを入れようと思ったのでしょうか?
YONCE:そもそもがミュージシャンとして接してるんじゃなくて、メンバー全員が友達というか幼馴染で。ドラムのOKとDJのKCEEは兄弟で、ベースのHSUも彼らとは小学校の時から一緒で親同士も知り合いなんですよ。バンドをするから集まったんじゃなくて、気づいたらずっと一緒だったって感じだから。関係性って言われると、多分家族みたいな感じかな。だからファミリーって呼んでるし。

-DJを入れようと思って、入れたのではないんですね。
YONCE:もともとKCEEがDJをやってて、バンドに入れたら絶対に面白いっていう確信めいたものがあって。試しに一回リハに入ってもらったら、「マジでいいし、他にやってる人たちもいないし。これは加入っしょ!?」って(笑)。僕らが目標として掲げているバンドはJamiroquaiなんですよ。ライブ映像を夜な夜な見ているうちに、DJがバンドでどういう役割をしているのか?っていうことに注目してみて、実は音楽的に重要な絡み方をしているんですよ。だから今の俺らって、DJを入れたらもっとかっこいいものができるんじゃないかと思って、「DJやってるんだったら、バンドに入ってくれ!」っていうのもありました(笑)。

-初のフルアルバムとなる『THE BAY』は、どのようなコンセプトで作られましたか。
YONCE:最初のアルバムということで、今まで自分たちがやってきたことを見せられたらいいなって思ってて。『Essence』の4曲だけではSuchmosというバンドの本体は封じ込められていないというか。12曲だったら自分たちのルーツにあるものや、発見したものを全部盛り込める作品にできるんじゃないかなと思いました。コンセプトらしいコンセプトというより、今までの活動で血肉にしてきた音楽性をすべて詰め込んだ内容になってます。

-そうなんですね。レコーディングで印象に残っていることはありますか?
YONCE:神奈川の郊外にあるスタジオで録ったんですけど、田舎ならではのびのびした雰囲気があって。70代くらいのおじいちゃんとおばあちゃんがチャリで2ケツしていて。しかもおばあちゃんが横乗りしてて、「うわぁなんかめっちゃいいー」って(笑)。そういう雰囲気の中でレコーディングできたというのが、モチベーションに繋がった部分もありましたね。都会の喧騒の中で録るのは良くないかなって、のびのびとやれて良かったです。

-レコーディングの時にはすでに新メンバーが加入していましたよね。
YONCE:そうですね。3月末くらいから録り始めていたんですけど、3月頭に入ってそこから猛烈な勢いで、アレンジをやり直してて。
TAIKING :超特急だったよね。メンバーとして誘われて、やろう!!って決断してしてからすぐにアルバムのレコーディングが始まるからって言われて。「え、ちょっと待って!まず1回、曲を聴かせて」って(笑)。そこから本当に短期間で録音して。それがSuchmosで出会った最初の壁でしたね、いきなりドーンって(笑)。
YONCE:逆に実力を出せたんじゃない。それができないんだったら、録れてないからね。

-新メンバーの2人の信頼と協力もあり完成した作品なんですね。
TAIKING :付き合いが長いっていうのもあるし。演者が変われば音も変わるから、もともとのアレンジとは違うものになってて。自分のカラーに変わっていく過程も面白かったですね。入った側からすると、俺らが入ってこんな風になったんだって。

-「YMM」や「GAGA」、「S.G.S」など、どういう意味なのかな?と思うタイトルの曲が多いのですが、どのような意図があるのでしょうか。
YONCE:歌詞ができあがった段階でタイトルがついてるものと、まだ決まらないものに分かれるんですよ。決まらないものに関しては、メンバーとどうしようかって話し合う場を設けてます。「GAGA」はHSUが書いたんですけど、もともとは別のタイトルがついてて。でも「これなんか違うね」って話になって。特に意味はないけど、響きがいいからって理由で「GAGA」ってタイトルになりました。「YMM」はメンバーとよく深夜に遊びに行っていた“横浜みなとみらい”の略。「S.G.S」に関しては、“スーパー・ジャイロ・センサー”っていうのを、バンドの合言葉みたいにしていた時があって。そのとき作っていた曲だからその頭文字から取りました。

-これはインストの曲ですよね。
YONCE:今はライブのSEに使ってます。すごい昔に作ったんですけど、どういう経緯で作ったのか覚えてないんですよね。なんでインストなのかも覚えてない。大昔のデモから今とほとんど同じものが発掘されて、これかっこいいねってノリで録りました。

-作詞作曲は主にYONCEさんとHSUさんが担当しているようですが、曲作りはどのように行っているのでしょうか。
YONCE:みんなでジャムってる時に、フックになるメロディーが鼻歌でついてきて、そこから展開させていく感じですね。HSUに関しては、まるっと1曲作ってきますね。メロディーと歌詞もできてて、もうちょっと展開が欲しいよねって時にバンドでアレンジしていく感じ。

-日常的な歌詞が多いと感じたのですが、作詞で意識していることはありますか。
YONCE:詞に関して僕とHSUで共通して言えることは、聴いた人全員が共感できるような歌詞はまだ書けないなって思ってて。そんなに立派な人間じゃないかなっていうのがあるんですよ。2人とも日常の不満や愚痴とかを歌詞にしたためることが多いですね。

-「Alright」は鋭い社会的な歌詞だと思うのですが、現代社会や政治に対するメッセージを歌っているのでしょうか。
YONCE:バイト先の会社が倒産して、失業保険で暮らしていた時があって。その時のイライラした気持ちをぶつけました(笑)。単純に暮らしていて思ったムカつくってことを歌詞にしていますね。

-「GIRL」はどのような経緯で呂布さんのフィーチャリングが決まったのでしょうか。
YONCE:呂布がAun beatzっていうバンドをやっていて、イベントで対バンしたのがきっかけで。バンドも呂布のラップもめっちゃかっこ良くて。4月の『Essence』のリリースパーティーにも出てもらって、その時に「GIRL」のパフォーマンスを観てくれた呂布からあの曲めっちゃ良いねって言ってくれて。「今ちょうどレコーディングしてるし、どうせならラップのせちゃいなよ」って話が進んで。そこからすぐにレコーディングの段取り組んで。リリックも大至急上げてもらって。呂布が「この1週間、毎日この曲しか聴いてなかったよ」って(笑)。
TAIKING :めっちゃ良かったよね。レコーディングも「ワァァァァァァ!!!!!!!!!Fooooooo!!!!」みたいに盛り上がったよね(笑)。

インタビュー後半・Rootsは記事はこちら

『THE BAY』

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