『The Making Of』には追い求めた新しい何かなんてものはないんだよ。僕らにとって新しいってだけだ。

アーティスト:ドミニク・マクギネス(Vo,G) インタビュアー:yabori 翻訳:Mayumi Yada、木下トモ 撮影:MASAHIRO ARITA

-前回、Hostess Club Weekenderで来日されましたが、日本でのライブはいかがでしたか?
ドミニク・マクギネス:ホステスのイベントは素晴らしかったよ。思いもしない事があってね。確か、僕たちの出番は一番最初だった。たいてい、最初にプレイするってことはお客さんが少ないって事なんだけど、その時は初めからすでに人がいっぱいで、驚いたよ。僕は日本語で「次の曲は~」って言い方を覚えたんでやってみたら、お客さんが笑ってくれたのを覚えてるよ。もっと頑張って、日本のステージで使える冗談を勉強しないとね(笑)。

-Music Videoでは寿司が出てきていましたが、日本食は食べましたか?また日本での滞在は楽しめましたか?
食べたよ。でも、どこで何を食べたかを覚えてるよって言うと嘘になっちゃうけど。滞在中はライブや取材で忙しかったから、残念ながらどっぷり日本の文化に浸るという訳にはいかなかったけど。夕方には自由な時間もあって、夜遊びもたくさんできたし。とんでもなくいい時間だったよ。

-『The Making Of』というタイトルには、どのような意味がこめられているのでしょうか。
このアルバムの裏に込めた考えなんてものはほとんどないよ。そういうのは受け手がその曲を演奏したり、聴いたりした時、どう感じるかによって語られるものじゃないかな。計算されたものじゃなくて、本能的なものだからね。単に、4人の友人たちが長年一緒に演奏し続けてきた中でできたサウンドであって、僕たちが作っていて楽しいと自然に思える音楽を演奏してるだけなんだ。

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-アルバムジャケットはイスラエル出身のイラストレーター、Tomer Hanukaによるものだそうですね。このジャケットはどこかMichael Jacksonを思わせるようなイラストだと感じました。このジャケットにはどういった意図があるのでしょうか。
はは。ちょうど最近、マイケル・ジャクソンはたぶん本当はこう見られたがってたんじゃないかって事を誰かが僕に言ってたな。僕らはトーマーに危うげな、だけど興味をそそられる女の子の絵を描いてよってお願いしたんだ。今にも未来に消えてしまいそうで、一緒にいられるのはこれが最後って感じるような。

-今までのジャケットは全て黒と黄色で統一されていますね。どうしてこの配色にしたのでしょうか。
僕らには「Swarm」(※swarm=蜂)って曲があって、蜂っていったら黄色と黒だろ。だから、まずカラースキームを黄色と黒に設定して、これからリリースする用のジャケットの配色をパレットの上で考えてみたんだけど、もう黄色と黒の組み合わせよりも、僕らにハマる色はないなって思ったんだよ。

-今回のアルバムは複数のプロデューサーと一緒に作り上げたようですね。どうして一人のプロデューサーではなく、複数の方と一緒に一枚のアルバムを作り上げたのでしょうか。
プロデューサーを一人に頼む場合も、複数の人に頼む場合も、どちらにもメリット・デメリットがある。でも、それぞれのケースから学ぶ事がたくさんあったから、両方経験できて良かったと思ってるよ。その違いを正確に話すのはかなり難しいな。一人のプロデューサーと仕事をする時は、より狭い視野で個性を作り上げる事になる。作品の中身は凝縮されていて、バラバラな印象を受けることは少ないね。複数のプロデューサーと仕事をする時は、より豊かで様々な要素を含んだサウンドを作る事ができるんじゃないかな。同時に、対立する矛盾の波が音楽を覆い尽くすこともあるけど。

-このアルバムはQueens of the Stone AgeやBloc Partyを手掛けたMark Rankinと一緒にやっているようですね。その一方でAdam and the Antsを手掛けた、Chris Hughesの起用は意外に思いました。どうして彼と一緒にやろうと思ったのか教えてください。
クリス・ヒューズとマーク・ランキンは、二人ともレーベルと経営陣から提案されたんだよ。オリ・ベイストンとは最初から一緒にやっているんだ。初めてクリスに会った時、彼がビートルズマニアって聞いて、それなら安心だって思ったんだ。

-『The Making Of』のコンセプトがあれば、教えてください。
愛についての曲が詰まってるんだ。愛の喜びと悲しみのすべて。ここには追い求めた新しい何かなんてものはないんだよ。僕らにとって新しいってだけだ。希望としてはその音楽がうまく、愛がもたらす高揚感や憂鬱などの複雑な感情のサウンドトラックになってくれたらいいと思うよ。

-「To Die For」のMusic Videoは病院をモチーフにしたユーモアのある映像ですね。この映像にはどのようなメッセージを込めているのでしょうか。
死体からギターを引き抜いて、それからパーティだ。あんまり真剣に考えちゃダメだよ(笑)。

-「Where You At」はハードなサウンドにも関わらず、聴きやすい仕上がりになっていると思います。またこの曲の間奏部分以外ではギターノイズを用いず、サウンドの良さをダイレクトに聴かせる曲になっていると感じました。この曲がこのアルバムの中でもキーになるのではないかと感じますが、この曲はどのようにしてできたのでしょうか。
いいね!そう言ってくれて嬉しいよ。僕も同じ意見で、アルバムの中で重要な曲だと思ってる。その曲がメロディアスな曲に対して、より重みのある曲として比較して聴いてもらえるといいな。

-また「Where You At」は素晴らしい曲だと思います。この曲ができた事に手ごたえを感じましたか?
まず最初にリフを思いついたんだ。で、これはエンドレスでリピートできる類のラインだなと。そこから弾いてみると、めちゃくちゃ楽しくて。そしたら自然と、メロディーって感覚は捨ててもいいなって感じになってきて、ひたすら同じ調子で歌詞を叫ぶのもありかもしれないって思ったんだ。そう、ボブ・ディランの「Subterranean Homesick Blues」やエルビス・コステロの「Pump It Up」みたいに。僕は「Where You At」がバンドにとってすごくいいチャンスになったと思ってるよ。特に、観客をハッとさせたいような場所でライブをする時のね。

-「Where You At」のMusic Videoはダイナミックな演奏シーンが印象的でした。またこのビデオはBehind The Scenesも公開していますね。どうして制作風景を公開しようと思ったのでしょうか。
レーベルがそうしろって言ったからさ。僕はそれを公開する事が、よりパーソナルな部分に光を当てて、自分たちを紹介するいい機会になるって考えたんだ。あのビデオだと面白味のない人間に見える可能性があるだろ。Behind The Scenesを作った“I Owe Youth”の仲間は、僕らにとても良くしてくれる。僕らはこの2カ月間かけて彼らのことを知って、彼らは次々にできる作りものの世界をどうやって保存していくかというやり方を分かっているように思えたよ。

-あなた方はUKのギターロックシーンにおいて王道感のある、ロックバンドを目指しているのではないかと思います。目標としているバンドがあれば、教えてください。
ほとんどのミュージシャンが素晴らしい目標とするバンドだよ。ただ、僕らが影響を受けたという意味では、The Beatles, Ray Charles, The Kinks, The Strokes, 初期のKings Of Leon, The Vines, The Hives, Randy Newman and Queens Of The Stone Ageだね。

-『The Making Of』はどのような人に聴いて欲しいと思いますか?
もちろん皆に聴いて欲しいと思うよ。

-最後にフジロックでの来日を楽しみにしています。日本のファンへのメッセージをお願いします。
えー、皆さん。僕がこのメッセージを書いてる時には、日本で最後にプレイしてから374日が過ぎてるんだよ。それ以来、ほとんど機会がなかったけど、また日本に戻って演奏する夢が叶うよ。もうすぐだ。僕らが楽しみにしているのと同じくらい皆も楽しみにしていてほしいな。

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『The Making Of』

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