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THE FULL TEENZやmanchester school≡らと新しいムーブメントを西から作ろうとしている大阪のインディパンクバンドLADY FLASH。昨年はOne Music Campに出演し、順調に見えた直後、メンバー2名の脱退・加入と大きな転機を経た。そしてこの度、新生LADY FLASHとして記念すべき、シングルカセットテープ『とらばーゆ』が9月26日にリリース。新曲「とらばーゆ」は新メンバーのさなえ先輩による初の女性ボーカル曲だ。サビボーカルやギターリフが耳に残り、軽快でポップな曲に仕上がっている。80年代”とらばーゆ”、00年代”スタバりたい”など時代を超越した言葉づかいも面白い。ポップさの裏に、彼ら特有のひねくれモノっぷりが見え隠れしてたまらない。前作に対する加藤マニさんのことばを借りれば「空虚な毒性とわかりにくいユーモア」が感じられるはずだ。そして本作はパート別のデータがDLできるという珍しい試みも。いろいろな含みを持った今作の、狙い・聴きどころをリーダーのnicoflashに聞いた。

アーティスト:nicoflash(Vo./Gt.) インタビュアー:TJ

-今回、シングルをリリースするきっかけは何だったんですか?
nicoflash:実は夏前からアルバム用のレコーディングをしてて、これは先行シングルなんです。レコーディングしてる京都のSIMPO STUDIOがちょうどSIMPO RECORDSを立ち上げる話になって、「リリースしましょう!」って話になったんです。

-おーアルバム!楽しみです。ではその先行シングル曲になった「とらばーゆ」の経緯を聞かせてください。
原曲はボクが2年くらい前に宅録で作った曲で、元はおとなしいアレンジでバンド向きじゃないって保留にしてたんですね。それを今のメンバーに聴かせたら「ええやん」てなって、みんなでバンド用にアレンジしました。ボクが日本詞書くとどうしてもシュールでヘンテコな歌詞なんですよ。もっと素直な曲が作りたい(笑)。

-まとまってると思いますよ。”とらばーゆ”って80年代の象徴的な単語を使うところも面白いし。
昔の少女漫画読んでたら「とらばーゆしよ」ってセリフ出てきて。その時はなんやろこれ?って意味わかんなかったんですが、語呂が良くって頭に残ってたんです。

-曲作りとか音作りでヒントにしたバンドはありましたか?
New Orderのフッキーのベースが好きなんですよね。特に「Age Of Consent」って曲が好きで(結構大きめの声で突然ベースラインを歌いだす)。「とらばーゆ」もこういう曲やりたい!って作り出して。めっちゃいいベースラインから先にできたんですよ。あとBeach Fossileですね。このバンドもベースラインがいいんですよ。それと相対性理論ですね。女性ボーカルなんで。

B

-前作『つよくてニューゲームEP』が全体的にパート同士がぶつかってるようなライヴ感のある音だったのに比べて、今作はバランス重視というか、音がまとまってる印象があります。
メンバーが入れ替わったのが大きいですね。アルバム用に、前からライヴでやってる曲もあるんですが、だいぶニュアンス変わってるんですよ。例えば前作までドラム叩いてたメンバーはデイヴ・グロールみたいな迫力あるドラムだったんですが、今はドラマーのタイプが違ってて、割とストレートな叩き方で。どっちも良いんですが、それでバンドの音が変わりました。それと、前は作曲とかアレンジとかある程度ボクが決めてた部分があったんですが、今はメンバー全員で曲を作り込んでいくようになりました。ちょっと話変わりますが、ペインズ(The Pains of being pure at heart)の3rdがすごい好きなんですが、音楽性がガラっと変わったじゃないですか。

-『Days of Abandon』(2014)ですね。 
これがめちゃめちゃ良くなってるんですよね。これ出す前にペインズはVo&Gt以外、全員脱退してるんですよ。ボクも同じような境遇に何度か遭ってるんで、それでも方向転換して良いもの出すっていうのにめっちゃ共感して。

-言葉が通じたら絶対にわかりえるっていう?
ほんまに自信あります。

-話は変わりますが、「とらばーゆ」のパート別データがダウンロードできる意図は何ですか?
リリース元がレコーディング・スタジオを運営してるレーベルというのもあるんで、エンジニア寄りの発想なんですね。リスナーの人に好きにミックスしてもらって、オリジナルリミックス作品を募集しています。Twitter等、SNSで知らせてくれたら、後にまとまった形で公式に発信していきます。既にミックスしていただいた方もいて、かなり良い作品が生まれてますよ。

-2曲のリミックス曲が入っていますよね。どういった方々にやってもらったのでしょうか?
「とらばーゆ」は大阪のシンセポップバンド、Balloon At Dawnの柴田君に、「MOTHER2」は大阪のシューゲイザーバンド、Whisper Voice RiotのTAITO君にリミックスをしてもらいました。「とらばーゆ」のMVを製作してくれた前田君がmabase recordsって、ハタチくらいの若いバンドをバックアップしてるレーベルを主催してて、彼がこの2人を推薦してくれました。ちょっと前にそこからコンピ盤がリリースされてて、彼らのバンドの曲も収録されてますがすごく良いんですよ。

-カセットテープでのリリースはどういう意図ですか?
シングルで曲数も少ないですし、モノとして所有価値のある、持っておきたいものにしたかったんです。前作までドラム叩いてたDJ換気扇が引き続きイラストを担当してて、デザインはメンバーのはなちゃんがしてます。

-(現物を見て)細かいところまでイラストが入ってるし、これはだいぶ完成度高いですよね。ところでさっきAMAZONで検索しても出てこなかったんですが、どこで買えるのでしょうか。
200本限定なんで、限られたところでしか買えないんです。SIMPO RECORDSとHOLIDAY!RECORDSの通販、店舗でいうと、東京はココナッツディスク。浜松のsone records。名古屋のrecord shop ZOO。あとはライヴ会場ですね。

-200本だとプレミア感がありますよね。コレクターズアイテムとしてのカセットという位置づけになりそうですね。それでは今後の展望を聞かせてください。
まず、今回のリリースのレコ発イベントが12/12(土)に地下一階であります。それとアルバムを来年初めにはリリースしようとしています。それを持ってツアーをしたい。ある東京のバンドと一緒に回る予定です。

-ツアーで一番行ってみたいところは?
北海道!それ以外も、大阪以外のところでどんどんライヴしていきたいですね。

『とらばーゆ』
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