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シングル「Hometown」が公開されるやいなや、Suchmosと比較される事の多いNulbarich(ナルバリッチ)であるが、その正体は謎に包まれている。なぜ彼らは正体を明かさないのか?またその極上のグルーヴはどのようにして生み出されるのか?フロントマンであるJQに聞いた。

アーティスト:JQ from Nulbarich インタビュアー:yabori

-Nulbarichのバンド名の由来について教えてください。
JQ:今までに存在しないバンド名にしたいと思っていて。で、Mr.Childrenみたいに“Mr.”と“Children”が相反する言葉で繋がっているような名前が好きなので、Nulbarichっていう“Null”と“But”と“Rich”の単語が相反する言葉で繋がって造語になっているものにしました。“Null”というのがいわゆる何もないという意味だけど、満たされているという意味を込めてNulbarichという名前にしました。

-どうして“ゼロなのに満たされている”という意味を込めたバンド名にしたのでしょうか。
音楽というもの自体に形がないのと、耳当たりが良い名前にしたいと思って。さっきも名前が出てきたミスチルと同じように発音のしやすさを大事にしています。

-そうなんですね。それでは結成のいきさつについて教えてください。
もともと僕自身がバンドをやっていたんですよ。そのバンドが解散する事になって、次に組む時までに僕がボーカルとしてスキルアップして、シンガーソングライターとして経験を積んだ後にいずれはまた組もうと思っていて。それとせっかくバンドを組むならこの人たちとやりたいというのがあって。だから自分が経験を積んでバンドを始めても良いと思った時とメンバーが合流できるタイミングが重なって今になりましたね。

-そうなんですね。それでは以前やられていたバンドではどのような音楽をやっていたのでしょうか。
ジャンルは様々なんですけど、コピーバンドだったり、普通のポップスをやったりしていましたね。

-Nulbarichはメンバー構成など謎に包まれていますが、どうしてこのようなスタイルで活動しているのでしょうか。
そもそも謎にしているつもりはないんですけど、メンバーが固定ではないというのがあって。そうなると毎回ビジュアルが違うじゃないですか(笑)。なのでキャラクター(ナルバリ君)でいこうって話になって。そうすると謎のバンドみたいになっちゃいました(笑)。

-どうして固定メンバーではなくて、その都度メンバーを変えているのでしょうか。
今は固定メンバーになってきつつあるんですけど、その時に合った人とやりたいのがあって。バンドってメンバーが変わるとグルーヴも大きく変わるじゃないですか。そういうのを上手く状況に応じて、アコースティックならこのメンバーとか。音源では再現できないものをバンドで表現したいと思っていて。その時にベストだと思うサウンドを作り込んでステージに持って行くっていうのが良いと思っているんで、バンドメンバーは固定ではなくて演奏形態に応じてベストメンバーを揃えるようにしていますね。

-アルバムタイトル『Guess Who?』にはどのような意味があるのでしょうか。
まだ誰も知らない状態からのスタートというのもあって、『Guess Who?』というタイトルにしました。このタイトルの意味は“誰だ?”って意味なんですけど、このアルバムを引っ提げて聴く人に向けて自分たちは“誰だ?”と言っているイメージです。

-今作のコンセプトがあれば教えてください。
一番に思ったのはインパクトのあるアルバムにしたいというもの。1曲1曲パンチのある曲でありながらも、曲調の幅広さやバラエティに富んでいるので、良い意味で聴き流せるアルバムで、リスナーの日常に溶け込めるものにできたらと思っていました。それでいてインパクトがあるものが作れたらと。

-なるほど。それではこのアルバムではどのような部分にインパクトをつけようと思いましたか?
1曲目「Guess Who?」のイントロからの流れで「NEW ERA」のインパクト、「Lipstick」と「Hometown」ですね。「Hometown」はシングルでリリースしたんですけど、1曲目に聴く「Hometown」と8曲目で聴くのとでは聴こえ方が違うんじゃないかと思って。曲順もアルバム通して考えていて、「Hometown」をあえて8曲目にしているんです。この曲は“俺らの番だぜ”ってイメージで作ってて。今回のアルバム曲を並べてみたら、曲調的にはオープニングよりもアルバム後半に持ってきた方がより派手に聴こえたというのがあって、あえてそうしましたね。

-英詞と日本語詞を織り交ぜて歌っていますが、どうしてこのような歌い方をするのでしょうか。
ビートにのりやすい事と表現が直接的にならないことを意識したので、耳当たりの良さを重視したんですよね。言葉で伝えたくない訳ではないんですけど、直接的な表現をすると音楽が崩れる事もあるんじゃないかと思っているので、そこのバランスをとりたいと思ってこのスタイルになりましたね。

-そうなんですか。JQさんは英語の発音がナチュラルだと思ったのですが、海外の在住経験などもあるのでしょうか。
海外は旅行でしか行ったことはなくて。でも音楽をやっていると自然と海外の友達が増えていって、日本でいながらも英語を話さないと通じないという事があったので、自然と話すようになりましたね。

-「NEW ERA」は英語バージョンもありますが、これはどうして2バージョンで収録されたのでしょうか。
Nulbarichは日本だけでなく、世界的に活動したいと思っていて。だから海外で活動する事も視野に入れて英語バージョンを収録しました。

-それでは歌詞について伺いたいと思うのですが、JQさんの書く歌詞はありふれた日常の豊かさについて歌っているように思います。どのような事を考えて歌詞を書いているのでしょうか。
普通に生活を送っていて、歌詞を書く時以外は細かい日常にあまり目を向けることがなくて。でも書くと振り返る事ができるんで自分自身が感じている事や忘れがちな事とか、こういう事があったら幸せだなって事を思い返しています。日記だったり理想だったり、そういう事を文字に起こすと自分が表れるんだと思って。小さな幸せを日々感じれる人間になっていたいという理想もあり、こういう事が歌詞になってたんだと思います。それと僕はブラックミュージックが好きなんですけど、R&Bは歌っている範囲が身近な事が多くて。そういう部分も影響を受けているんだと思います。

-ブラックミュージックだとどういった音楽が好きなのでしょうか。
ヒップホップやR&B、アシッド・ジャズが好きでジャミロクワイやマルーン5、ジム・クラス・ヒーローズが好きですね。ソロアーティストだと特にファレル・ウィリアムスが好きなんですよ。彼はトラックメーカーやプロデューサーとしてはもちろん、人間的にも尊敬していますね。

-そうなんですね。ファレル・ウィリアムスの魅力はどのようなところにあると思いますか?
色んなプロデューサーがいますけど、その中でもファレルは遅咲きだったなという印象があって。元々トラックも素晴らしかったんですけど、癖があるものを作っていて、当時はそれが評価されてなかったんですよ。でもN.E.R.Dの流れからソロで出てきて、彼自身が業界のスタンダードになったっていう。だから彼の成り上がりって行った所と諦めない所が好きでリスペクトしています。日本だと先ほど挙げたMr.Childrenもそうですけど、山下達郎も聴きますね。だからブラックミュージックばかり聴く訳ではないです。

-日本のバンドだとSuchmosと比較されることが多いと思いますが、彼らの音楽を意識したり、音楽性が近いなと思ったりする事はありますか?
それは一回も思った事ないですね。逆に僕らからしたらタワレコで一緒に並べてくれる事がありがたいですね。僕らやSuchmosを始め、ブラックミュージックがルーツにあるバンドに追い風が吹いているのは感じますね。

-このアルバムをどのような人に聴いて欲しいと思いますか?
ドライブの時や通勤など、自分が何かやっている時に聴いて欲しいと思います。集中して聴くよりは聴く人の日常に溶け込めたらと思います。でも全ての人に聴いてもらいたいですね(笑)。

【Release】

『Guess Who?』
2016.10.5 Release

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