イギリス出身のシンセポップ・デュオにも関わらず、本音という日本語がアーティスト名にまでなってしまったHONNE(ホンネ)。

日本好きはそれだけに留まらず、国内盤のボーナストラックでは自身の曲を日本語で歌唱するほど。

また韓国のグループ防弾少年団(BTS)のリーダーRMと自身の曲「Crying Over You」をコラボするなど、多彩な活動を展開していいる。

ではそんなHONNE(ホンネ)はどうしてそこまで日本が好きなのか?プロデューサーのジェームズとシンガーのアンディーに聞いた。

HONNE『Warm on a Cold Night』インタビュー

寒い夜の暖かさ~ウォーム・オン・ア・コールド・ナイト

アーティスト:ジェームス(プロデューサー)、アンディー(シンガー) インタビュアー:yabori

-AndyとJamesのお二人は大学で出会われたそうですが、どのようなきっかけで知り合ったのでしょうか。
ジェームス:幸いなことに、アンディは僕が大学で初めて出会った人間だったんだ。僕らは一緒に座ってご飯を食べていて、すぐに同じ音楽に熱中していることに気付いたんだ。その当時は、レディオヘッドやトム・ヨークの音楽の中でもエレクトロ系のものに熱中していて。それから数日の間に、一緒に曲を書き始めて、その時からずっとそうしてるんだ。

-そこから曲作りを始めたとのことですが、どうしてバンドではなくデュオとして活動しようと思ったのでしょうか。
音楽に対する方向性において、僕らはお互いに強い意見やアイデアを個々に持っていると思うんだ。僕ら二人のアイデアはお互いを補完しあってるから、僕らが他に人を介入させたいと思わないのは、二人が起こす強力な音楽的化学変化を薄めたくないからなんだ。そうは言っても、他のアーティストとコラボするのは大好きだよ。でも、芯の部分では、二人だけでHONNEをやることを楽しんでるんだ。

-またR&Bやファンクを咀嚼したシンセポップをやっていますが、このスタイルはどのようにしてできたのでしょうか。
それは違う形の音楽、新しいものと古いものからのインスピレーションが合わさったものだと思う。 僕らは、Michael JacksonやQuincy Jonesの作品が好きだし、 Al GreenやBill Withersも好きだけど、James Blakeや Rhye、Chance The Rapperも好きなんだ。現代のエレクトロ作品を使ったときにちょっとユニークなものができたかなと思うんだ。でも、それには僕らが自分たちの曲のベースにしてる伝統的なソウルの曲もかけ合わせてるんだ。僕らが曲を作るときの目的は、ピアノとボーカルだけで演奏するときに、その曲が楽しめるものになるように作っているんだ。

-『Warm on a Cold Night』というアルバムタイトルの由来について教えてください。
「Warm On A Cold Night」は、まさに僕らが最初に発表した曲なんだ。これをアルバムタイトルにした理由は、その歌詞や曲の雰囲気、そのタイトルだけでさえ、僕らにとってHONNEというものが何なのかを本質的につかんでいると思ったからなんだ。そして、このアルバムがそんな風に人に感じてもらえるものになればいいなと思うよ。

-今作の1曲目「Warm On A Cold Night」はラジオの曲紹介のように始まりますが、どうしてこういう始まりの仕方にしたのでしょうか。
ラジオのDJは実際、僕(ジェームス)が一緒に住んでた親しい友人なんだ。彼がある夜遅くにやってきて、何杯かお酒を飲んだ後、僕に自分の声は朝になとんでもない声になると言ったんだ。というのも、彼が二日酔いするとその声は太くて低く、しゃがれた声になるからなんだけど。その日の朝、彼が下りてくると、その言葉のとおり彼の声は現実のものじゃないみたいだった。僕が曲をかけると、彼はラジオのDJをやりはじめた。それは完璧に曲に合っていて、この声がなければこの曲にはならないと思ってるよ。

-今作だけでなく、今までのどの作品もサウンドがとてもクリアでクオリティの高いものを作っていますが、このサウンドをどのようにして生み出しているのでしょうか。
ありがとう。セットアップに関しては、僕らはロンドン東部の自宅のシンプルなホームスタジオの設定を使っているよ。それは本当にシンプルなもので、お互いにほとんど同じようなセットアップを持ってるよ。いくつかのシンセ・キーボード・ドラムマシーン、ギター、ベースと一対のプリアンプとコンプレッサー、パソコン、あと良いスピーカーがあるんだ。僕らにはそれがあればいいんだ。僕らの“物”は少量だけど、本当に質が良くて色々できる装置を持つことが必要なんだ。それと、すべての音に細部まで気を配って、すべてのサウンドを最大限に活用すること。アンディは特にそれが得意で、彼が探している音を見つけるためにキーボードのつまみをずっといじっているよ。

-「Someone That Loves You」のMVは日本で撮影された映像が多く使用されていますね。お二人はどうして日本が好きなのでしょうか。
数か月を日本で過ごして、僕(アンディ)はすっかり日本が好きになった。日本はとても刺激を受ける場所だと分かったし、実際、僕らの「No Place Like Home」って曲は僕が東京にいて、ジェームスがロンドンにいるときに書いたんだ。日本には驚くようなものもあって。例えば、特に印象に残ってるのは夜にすべての明かりが煌々と光ってることとか。そういうことが、僕らがMVの中で伝えたいと思ったことなんだ。

-本作には日本のレコードで見られるような帯のデザインがついているのがとても印象的ですが、どうして帯をつけているのでしょうか。
実は、帯をつけることは、日本盤のEPの一つのためだけに考えていたんだけど、出来上がりを見たときに素晴らしくて、全部につけたいと思ったんだ!帯はこれから来ると思う!

HONNE(ホンネ)という名前の由来

honne

-それではHONNEという名前の由来について教えてください。
僕らはかなりの数の曲を書いた後に、“HONNE”という言葉に偶然出会ったんだ。その意味を調べてみると、信じられないくらいその言葉が僕たちが作った音楽やありのままの歌詞に合っていたんだ。それにアンディはここ数年間のうちに、日本で数か月を過ごしたこともあって、彼はすっかり日本を好きになったんだ。だから、いつも僕らはその名前と日本との繋がりを何かしら感じているんだよ。

-『Warm on a Cold Night』はどんな人に聴いて欲しいと思いますか?
特に誰かに聴いてもらいたいっていうのは言えないな。僕らはリスナーがどんな人であろうと、アルバムを聴いて何かその人のためになったらいいなと思ってるよ。それが歌詞についてのことで、歌詞を聴いたら落ち着くということでもいいし、少しだけ現実逃避するためでもいいし、愛する人と過ごす夜にリラックスするためでもいい。

-日本のファンにメッセージをお願いします。
日本!たくさんのインスピレーションを与えてくれてありがとう!あなたがたの素晴らしい国に11月に訪れて、たくさんのファンに会えるのを楽しみにしています。ここまで、たくさんの愛とサポートをありがとう。二人から愛を込めて。 ジェームス&アンディ

リリース

シングル「no song without you」


フォーマット:デジタル
収録曲:
1.no song without you

シングル「Crying Over You ◐ (feat. RM & BEKA)」

Crying Over You ◐ (feat. RM & BEKA)
Atlantic Records UK (2019-03-27)

フォーマット:デジタル
収録曲:
1.Crying Over You ◐ (feat. RM & BEKA)

2ndアルバム『LOVE ME / LOVE ME NOT』

LOVE ME / LOVE ME NOT [LP] (IMPORT) [12 inch Analog]
HONNE
ATLANTIC (2018-08-24)
売り上げランキング: 51,849

フォーマット:12 inch Analog
収録曲:
01.I Might
02.Me & You
03.Day 1
04.I Got You
05.Feels So Good
06.306
07.Location Unknown
08.Crying Over You
09.Shrink
10.I Just Wanna Go Back
11.Sometimes
12.Forget Me Not

1stアルバム『WARM ON A COLD NIGHT』

WARM ON A COLD NIGHT [12 inch Analog]
HONNE
WMI (2016-07-22)
売り上げランキング: 222,006

フォーマット:12 inch Analog
収録曲:
01.Warm On A Cold Night
02.Til The Evening
03.Someone That Loves You
04.All In The Value
05.Treat You Right
06.Out Of My Control
07.Coastal Love
08.It Ain’t Wrong Loving You
09.The Night
10.Good Together
11.One At A Time Please
12.FHKD

プロフィール

HONNE

“HONNEはボーカル/プロデューサーを務めるアンディとマルチプレイヤー/プロデューサージェイムスからなる2人組エレクトロ・ポップ・デュオである。ユニット名は日本語の「本音」の意味を気に入り、まさに自分たちの作っている曲を表していると考えたことに由来する。

2人はイースト・ロンドンの大学で出会い、音楽の趣味で意気投合したのだという。出会って3日目には早くも一緒に曲を書き始めており、ジェイムス曰く「自分の好みの音楽とドンピシャに一致するシンガーに初めて会えたんだ。」こうして本格的に活動をスタートし、幅広い音楽(=アークティック・モンキーズから、ヴィンテージなソウル・ミュージック、はたまたアパラットやモードセレクターといった電子音楽のパイオニアたち、そしてマイケル・ジャクソンのようなポップ・ミュージック等)を取り込み、独自の音楽を追求していった。

2014年にファーストEP『ウォーム・オン・ア・コールド・ナイト』とセカンド・EP『オール・イン・ザ・ヴァリュー』をインディーズレーベルから配信リリース。その後ロンドンの老舗ライヴハウスや人気クラブでライブをすると、音楽関係者の目に留まり、メジャー・レーベルであるアトランティック・レコーズと契約を結んだ。アトランティック内で自ら立ち上げたレーベル名が「Tatemae Recordings(建前レコーディング)であったり、スタジオ名が「Tokidoki Studio(時々スタジオ)」であったりと、日本語から名付けている。イジー・ビズをフィーチャーしたシングル「サムワン・ザット・ラヴズ・ユー」のMVでは、東京の街が映し出されている。
「僕の彼女が半年ほど日本に住んでいたから、僕も数ヵ月日本で過ごしたんだけど、すっかり日本が好きになったんだ。日本はとても刺激的な場所だと分かったし、実際僕らの「ノー・プレイス・ライク・ホーム」は僕が東京にいて、ジェームスがロンドンにいるときに書いたんだ。」とボーカルのアンディは話している。
ホンネは他にもCDジャケットに日本独特の「帯」風デザインを取り入れ、キャッチコピーを日本語で書いたり、自らで邦題を付けたりと、日本に対する愛着やこだわりは半端ないことが伝わってくる。またしばしば登場する日本に関する歌詞や、日本語での歌唱に挑戦するなど、その真っすぐな想いは変わることはない。

ここ日本を含め、世界各地で公演をソールドアウトするほど今大人気のホンネ。2016年にリリースされたデビュー・アルバム『寒い夜の暖かさ~ウォーム・オン・ア・コールド・ナイト~』で彼らは一躍有名となり、韓国では新人アーティストながらトリプル・プラチナ認定。2018年にはアルバム『ラヴ・ミー/ラヴ・ミー・ノット』を発売し、トム・ミッシュらが参加するなど注目を集めた。また収録曲「クライング・オーバー・ユー」は兼ねてから交流のあった、大人気ヒップポップ・グループであるBTSのRMをフィーチャリングに迎えたニュー・バージョンもリリースし話題となった。”

引用元:HONNEプロフィール(WARNER MUSIC JAPAN)

Youtube

  • HONNE & Izzy Bizu – Someone That Loves You
  • Tour Diary – Week 1 2月20日@タイ・バンコク
  • HONNE『Love Me / Love Me Not』アジアツアー時の映像(4/30更新)

  • Tour Diary – Week 2 2月25日@台北・台湾
  • Tour Diary – Week 3 3月3日@日本・東京
  • Tour Diary – Week 4 3月14日中国・上海
  • HONNE – Crying Over You ◐ (feat. RM & BEKA)
  • 3月27日にリリースされた韓国の防弾少年団(BTS)・RMとのコラボ曲「Crying Over You」
    ※2018年、RMがリリースしたミックステープ『mono.』収録の「seoul」はHONNEがプロデュース。