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11月9日に1st Full album『soo coo?』をリリースしたサイケデリック2ピースバンド、ドミコ。初めて外部のエンジニアを招いて制作した今作は、彼らの自由自在なメロディーがよりキャッチーに際立っている。捻りのないロックンロールアルバムを作りたかったと言うVo/Gtのさかしたひかる語ってもらった。

【アーティスト】ドミコ さかしたひかる(Vo/Gt)  インタビュアー:まりりん Photo:松本時代
-アルバムタイトルの意味はso coolだと思うのですが表記を『soo coo?』にしたのはなぜですか。
面白いタイトルにしたくて、ぱっと見て同じ感じの文字が続いているのが視覚的にいいかなって。意味はそのままで「soo coo?」、かっこいいでしょ?って意味。 俺はかっこいいと思うんだけど、そう思うでしょ?って感じ。

-ジャケットはカナダ人のイラストレーターの描きおろしということですが、どのような繋がりだったのでしょうか。日本に住んでいる方ではないですよね?
うん。カナダ在住のイラストレーター。アルバム制作中にジャケットがなかなか決まらなくていろいろ探してたんだけど、世界中のアーティストをピックアップしているメディアがあって、そこで紹介されてたんだよね。経歴は美大を落ちてからひたすら女性の絵を描き続けているって内容のみで、それが面白かった。ほとんど歌詞が出来上がってから決めたアートワークで、たまたま歌詞のほとんどが一人称の女の人なんで、女性の絵を描き続けてるっていうのはアルバムにぴったりだなと思ったし。絵のテイストもドミコっぽいジャンクさに合ってるし。僕らのために描いてくださいって連絡したんだよね。

-突然日本のバンドから依頼が来てどんな反応でしたか。
日本のどこのサイトにも情報が載ってなかったし、趣味で描いてる人なんだろうなって思ってた。ぱっと探してもあんまり作品が出てこなかったし。でも連絡取ったらもうすぐ漫画が公開されるんだーって言ってて、向こうじゃ結構売れっ子みたいで。こんな知らないバンドの依頼なのに喜んで、いろんなスケジュール飛ばして描いてくれた。すげーいい人。

-かわいいし、いままでのドミコのジャケットと雰囲気が違いますよね。
そう。俺の気持ち的にも内容的にも今までやってきたことと区切りをつけたかった。今までのジャケット好きな人が「次はどんなジャケットなんですか」って聞いてくることがあって。毎回動物じゃねーよって思って(笑)そういう意味で、ここでガラっと変えたかった。このイラストはもう非の打ちどころのないジャケットだなって思う。めっちゃかっこいいもん。

soocoo『soo coo?』

e6c666_68449a3d5f7e47faa78da809919a1e60mv2『Delivery Songs』

e6c666_f7ec3c221f48413c9d76e5a2459fe92fmv2『深層快感ですか?』

-スタジオでのレコーディングは今回が初ですよね。
宅録だとかっこいいアイデアをぶち込んでも届く層に限界があるなって感じて。それはどれだけ良い曲だったとしても、宅録を聴かない人っていうのは良い曲じゃないからとかじゃなくて宅録っていうチープな感じだから聴かないんだと思って。だから今までのはずっと音楽聴き続けてるバンドマンとか音楽やってますって人には突き刺さったりすることが多かったけど、ああいうサウンドだと例えばMr.Childrenとかaiko聴きますって人にはたぶん届かない。でも今回の「soo coo?」みたいなサウンドにすれば、自分らをそのまま広い層に届けることができるんじゃないかと思った。レコーディングスタジオに入って音的にもクオリティの高い感じでやりたかった。自分の宅録で届けられない層に届けられるサウンドにしよう、あくまでローファイなサウンドではあるけどってレコーディング前に決めたんだよね。

-リスナーはこのCDの録音方法がレコーディングスタジオか宅録かって気にするんでしょうか。
録音方法は気にしないと思うけど、俺がやってる宅録っていうのは尖った音というか。聴き慣れない音。インディアーティストも大体はレコーディングスタジオでやってるし。宅録のほうが圧倒的に少ない。聴いてわかると思う。音楽性は抜いておいて、宅録のCD再生したときに引っ掛かってくるのはチープなサウンドだと思うから。宅録はそれが好きでやってる人がほとんどだから、俺もそうだったし。その音楽性云々の前に宅録のチープな質感ってだけでフィルターかかっちゃう人をなくしたくて。曲の内容の前に音で聴かれないのはもったいない。

-レコーディング自体はどうでした?
どうなるんだろうとか、どういうスケジュールになるんだろうとか、この曲は俺のアイデア通りにすることができるんだろうかとかあったんだけど、全くそんなことはなくてかなり快適に、1秒1秒納得いくように進められたから面白かったな。

-捻りのないストレートなアルバムと言っていましたが、資料にもロックンロールアルバムが作りたかったとありますね。「Pop,Step,Junk!」はホワイト・ストライプスを彷彿させるとあるし、1曲目の「my baby」は息遣いが入っているところとか音の感じがJETの「Are You Gonna Be My Girl」に近いと思ったのですが、そのようなロックバンドたちから影響を受けているのでしょうか。
曲調は確かにその2曲とか「さなぎのなか」とかは直球のロックンロールだけど。俺の中では全部直球のロックンロールかなって感じはあるんだよね。今までだったら音作りに関してもうちょっとチープっていうかダーティーな音に逃げてたけど、ある程度自分の声とかギターを歪ませない、歪ませてはいるけどそこまでの歪ませ方じゃない。俺の気持ち的な面でロックンロールだって言うのは全曲にある。俺の中では捻りのないロックンロール。曲単位で言ったらさっき言った曲たちは本当にロックンロールだけど。

-ヒカルくんが考えるロックンロールと言えばこれ!というのが?
今のところはこのアルバムだね。その都度思っていることって変わるけど、今はこの捻りのない感じがロックンロールっぽいなってレコーディングしながら思った。そうしようと思って作ってたけど実際どうなるかはわからないから、ロックンロールだって確信していったって感じ。

-「まどろまない」はベースでSPARK!!SOUND!!SHOW!!のチヨチヨさんが参加していますが彼に頼んだのはなぜでしょうか。
前のアルバムの「プライマリケア」って曲でも別の友達に弾いてもらったりしてたんだけど、今回もライブでは自分で弾くけどベースの音が入っている曲だしせっかくだからベースの人に弾いてもらいたいなと思って。みんなで作りたいなって気持ちがあって(笑)別にそれが作品を良くするためとかではないんだけど。楽しいからってだけで。楽しいからって理由だけでいろんな人と作りたいと思って、仲良いベースのチヨに頼んでみたら曲も良くなったしレコーディング中も面白くて。曲はもともと渡してたんだけど、その場でアドリブたくさん入れたり、すごい一緒にいて楽しかった。寂しがり屋なんで(笑)

-Beach Tomato Noodleの対談で他のバンドと仲良くなったのはこの1年くらいと言っていましたが、そこからはじめてのリリースですよね。周りのバンドからの影響はありますか?
影響あるかなぁ…。

-私はドミコを何年も前から知っていたけどずっと壁の向こうのような、捉えどころのない存在だったんですよね。ちょっと手を出しづらかったのが最近壁がなくなって徐々に近づいて来てる。
手を出しづらいのは良くないな(笑)でも実際今でもどこにも属してないつもりだけどね。音楽的にもバント的にも。俺はそれくらいでいいかなと思っていて、友達は友達で。前と変わってないんじゃないかな、ポジション的には。俺はいつまでもかっこいい曲が売れるようになんないとだめって考えで。すごい夢見がちな思考なんだけど。真逆の考えの友達もいて刺激があるなと思ってる。

-今までBELONGで2回インタビューをさせていただきましたが、そのどちらでも音源はライブとの違いを出したいと言っていましたね。ライブそのまま録音したのでは意味が無いと。ベースで他の人入れるのもそれが理由なのかなと思いました。逆にドミコにとってライブはどんな意味を持つんでしょうか。ドミコを始めた頃はライブはやりたくないと言っていたので、今人前で演奏するとは?
本当に1番最初はライブ嫌だったけど、CDを出してって、すげーありきたりだけどライブを見たいって言ってくれる人がいるから。アルバムで曲作るだけなら勝手に作ってくと思うけど、ライブをそういうふうに思ったのはそういう人がいるからなんじゃないかな。1回やったら止まらないじゃないライブって。オファーがきて次々ライブが決まって。1回やっちゃったらやるしかない。

-「おーまいがー」はアルバムver.となっていますが新しく作ったのでしょうか。
録りなおしただけなんだけどね。本当は前のやつをそのまま入れたくて、宅録で会場限定で出したテイクが自分では割と気に入っていて、レコーディング当日くらいまでそのまま入れるから録らないだろうなという流れだった。でも他の曲録りはじめたら「あぁ、、、録りなおそう、、、」って自然に思って。1日目にドラム録りしてそれを聴く作業の段階で決めた。それですぐ叩いてもらって。本当に超納得のいくやつが録れた。

-ドミコのメロディーは頭に残りますよね。ライブを1度見るとその後3日間くらい頭から離れなくなる。
曲作ってて、大切なのは好きでも嫌いでも残るようなメロディーだと思うんだよね。小さい時とかコマーシャルの歌とかすっごい頭に残って。好きでも嫌いでもずっと頭のなか流れてるの。俺特に当時タメくらいの子供が歌ってる曲とかってすげーイライラしたんだよね。今は何も思わないけど。調子のんなよ、みたいな(笑)遅刻しそうとかイライラしてるときに限って頭のなかで再生されるのね。で、イライラが倍増すんの。ドミコの音楽はそういう感じな気がする(笑)たぶん嫌いなやつでもライブ見たら嫌いなまま頭のなか流れてるんじゃないかな。歌詞はわかりにくいから口ずさみにくいけど、耳に残るようには作ろうと心掛けてる。

-頭にメロディー残ってるから歌詞を乗せようとすると、歌詞の乗せ方が裏切られてるから、すごく詰まる感じがする。
聴いてくれてる人にはね、みんなちゃんと歌詞カードも見ながら聴いてほしい。

-ギターとドラムのメロディーに歌が乗ってるんじゃなくて、ギターとドラムと歌っていう3つの楽器みたいな。
実際深く考えてないんだけどね、俺も(笑)

-メロディーが先にできて歌詞を後から乗せるのですか。
うん。ドラムとギター合わせてメロディができることも多いかな。歌、ギター、ドラムをばーってやって、メロディーがいいときメロディを使う。歌以外はアレンジとかもほぼ同時に完成して、歌詞だけ一番最後。最後すぎてやばいんだけど(笑)レコーディング間に合わないとか。そういう意味でも一番最後。

-メロディーと歌詞はどのようなときに思いつくのでしょうか。
歌詞はランダム。自分の曲を聴くと自動で歌詞考えなきゃって体になってしまって(笑)ずっと考えてても、思いつかない。常に考えるようにはしてるんだけど、めっちゃボツも多いね。一通り書いたやつが消えたりガラっと変わったりするし。ドミコの曲って歌詞って聞こえないじゃん。それでも歌詞は絶対に納得いくのを作りたいって思ってる。自分の曲って超好きだから一瞬どこかで妥協したらそれが残るのがすごい嫌だし。迷惑かけても遅れてても絶対好きな言葉を入れる。

-このアルバムで一番好きな歌詞は何ですか。私「マイララバイ」すごく好きなんですけど。”おまじない”っていうのが良いなと思って。
お!やっぱりこれなんだ。聴かせるとみんな最終的にこの曲に辿り着く。こういう女々しいワードが好き。あんまり入らないでしょ。入るとコミックバンド風になっちゃうというか。そういうワードをね、まじめに取り入れるのが好きなんだよね。俺が個人的に好きなのは「グレープフルーツジュース」。”雨にふらりつらりとまあ”ってとこがあって、ふらりつらりって言葉は存在しないんだけどなんとなく想像つくでしょ?ぽつぽつ雨が降ってる感じ。止んだり止まなかったりっていう。ここは語呂的にもイメージ的にも雨にふらりつらりっていいなあって。その後の”浴びせ合ううちに溢れる海はマイアミへ”っていうのとかの流れはすごく気に入ってる。俺的に歴代の歌詞の中で一番好きなラインかも。

-「マイララバイ」と「haii」の流れが子守唄っぽい感じがしてその雰囲気が好き。
暗くもないけど明るくもない感じね。「haii」の歌詞もすげーさらっと出てきて自分で書いた気がしなくて、気に入ってる。自分の深層心理で書いてるから本当にもう一人の自分が書いたみたいで。一番悩んだのは「マイララバイ」かな。全然歌詞が出てこないからボツにしようってくらい出てこなかった。すげー時間かけて良かったって今思った。みんな気に入ってくれたから。「Slip In Pool」はスタジオでさらっと書けたのが印象に残ってて、「haii」は出てくるまですごく時間かかったけど出てきた瞬間全部書けた。ほんとに自分で書いたと思えないんだよね。

-「Slip In Pool」は一番ヒカルくんのイメージっぽいなと思いました。
まじで?俺も思ったんだけど、空想の中の物語みたいなのよく書くんだけど、これだけ自分が主人公、自分が思ってること書いてる。あと「haii」。あとの曲は小説って感じ。

-好きなフレーズは「さなぎのなか」の”I LOVE YOU生まれだした体は”。
これシリアスでエロい、、、のかはわからないけど見方によってはシリアスでエロくてダークな感じなんだけど、でも実際はタイトルでさなぎのなかっていうかわいい感じになってる対比ってかギャップが気に入ってる。そんなに暗い話じゃないんだよっていう感じでこういうタイトルつけた。

-長谷川さんは歌詞について何か言ったりするんですか。
秘密主義だから何も言わない。なんなら見られたくないぐらい(笑)長谷川にはドラムのことしか言わないかな。「こういうふうに叩いて」か「これどう?」って。歌詞は完成するまでほとんど誰にも見せない。

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-最後にアルバムをどんな人に聴いてもらいたいですか。
音楽好きから高校生のバンドマンとか女子中学生とか、まあ誰でもとにかく聴いてほしい。偏見なく聴いてほしい。そのために無料のアウトストアライブもやるので遊びに来て!!

【Release】

2016.11.9 Release 1st Full Album
” soo coo ?”

soocoo.png

1.my baby
2.まどろまない3.グレープフルーツジュース
4.Pop,Step,Junk!
5.Slip In Pool
6.さなぎのなか
7.マイララバイ
8.haii
9.おーまいがー Album ver.
tax in 2,300  RED0005 全9曲収録

【LIVE】

2016.11.30 水 at 18:30 / start 19:00

ドミコ「soo coo?」Release Tour《アウトストア/フリーライブ》@渋谷Chelsea Hotel
ドミコ / Gi Gi Giraffe / TENDOUJI
入場無料 drink別

開場時間にお集りいただいた方に下記の順番でご入場いただきます。

1.ドミコ「soo coo?」、Gi Gi Giraffe「Gi Gi Giraffe」のCDをご持参の方
2.各バンドにメール予約をされた方
3.当日ご来場者

CDご持参、またはメール予約をされた方でも開場時間に集合できなかった場合、定員に達し締切りになった場合はご入場いただけませんのでご注意ください。

2017.02.04 土 at 17:30 / start 18:00

ドミコ「soo coo?」Release Tour final ワンマン新代田FEVER

2,500yen ドリンク別
チケット一般発売 2016年12月3日(土)10:00~
お問い合せ:新代田Fever03-6304-7899

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