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日本では無名のバンドであるにも関わらず、EPが予約分で完売するほどの注目を集めるCommunionsが待望のデビューアルバム『Blue』をリリースする。コペンハーゲンから突然変異的に鳴らされるブリットポップを想起させるサウンドはどのようにしてできたのか、フロントマンのMartinに聞いた。

アーティスト:Martin Rehof(Vo./Gt.) インタビュアー:yabori

-結成のいきさつについて教えてください。
Martin: 僕たちは皆、高校生の時に友達になったんだ。Communionsを結成してから少しして、Mayhemっていうリハーサルスタジオからスタートした。FrederikとJacobはすでにそこでセッションしたりしてて。僕はその時、いくつか自分で書いた曲があったから、誰かとそれをプレイしたくて仕方なくて。Madsは前にベースを少し弾いてたから誘ったんだ。僕たちはいつも兄弟みたいに仲が良かったから、そうすることがすごく自然な感じだったんだ。

-バンドの名の由来について教えてください。
バンド名を選ぶとき、僕らは自分たちが好きな言葉を長いリストにしたんだ。Communionsはその中の一つ。その名前はArthur Rimbaudの“First Communions”っていう詩からとったもので。何よりもまず、僕らはその名前が見た感じもいいし、美しさもあると思ったんだ。

-アルバムタイトル『Blue』にはどのような意味があるのでしょうか。
タイトルはKrzysztof Kieślowskiの3部作『トリコロール:青の愛、白の愛、赤の愛』の一作で、アルバムと同じタイトルの映画からインスピレーションを得てるんだ。僕がそのタイトルから連想することは色々あって。その言葉は雰囲気を反映してるだけじゃなくて、何よりその音楽の優美な質感を想起させるものだと思ってる。あと、その言葉にはブルースっていう含みもあるんだ。

-今作にコンセプトがあれば教えてください。
コンセプトとしては、このアルバムにはいくつかのメインテーマがあるんだ。自由や、曖昧さ、時の流れとか。夢もこのアルバムのいくつもの曲の中に現れる、いたるところにあるテーマでもあるよ。

-どうしてFat Possum Recordsから今作をリリースしたのでしょうか。
Fat Possum Recordsは僕らが作品をリリースする前から、素晴らしい作品をリリースしてきた素晴らしいレーベルだし。だから、自分たちのレコードを出したいと言ってもらえてとても光栄に思ったよ。

-一見すると何なのかよく分からない写真ですが、このジャケットにはどのような意図があるのでしょうか。
そのジャケットのアートワークは、プールの水の中に横たわっている僕らの友達のHalfdanの写真なんだ。“Blue”っていう、写真の色とアルバムのタイトルってはっきりした繋がりもあるんだけど、それとは別に他にも含みがあるという意味で、その写真はタイトルとよく似てて、曖昧さがあるんだ。特に、その写真はプールの中の人間の体が死んでしまっているのか、それとも水中から起き上がろうとしているのかっていう曖昧さがあって、それが再生を示唆していて面白いと思う。そういう意味で、そのアートワークは時間や再生っていうアルバム全曲にわたって共通するテーマをうまく捉えてると思うよ。

-どの曲も平均して3分代のコンパクトな曲が多いと思うのですが、曲やアルバムの長さについて意識した部分はありますか?
いや、そうでもないよ。というのは、曲やアルバムの長さは確かに意識してたけど、はっきりと曲一つ一つの長さまで計画立てて作っていたわけではないから。

-今作に収録されている楽曲はシングルでリリースしたものを除いて全て新曲だと思うのですが、どうして今までリリースした曲を入れずに新曲を収録したのでしょうか。
ええと、実際は、前作のEPに収録したものは含まれないという意味では全曲新曲なんだ。僕らがこのアルバムを全て新曲にした理由は、そのアルバム自体がそのままでも完全に成り立つものにしたいと思ったからで。以前、Communionsとしてしてきたことで注目を集めることなしにね。

-今作を作るにあたって新しく挑戦したことがあれば教えてください。
前に使ったことのない新しい楽器をいくつか試してみたよ。一つ例を挙げるなら、「Midnight Child」のソロ部分のウッドブロックとかをね。

-メンバー全員とも共通してOasisが好きだと聞いたのですが、彼らのどのような部分が好きなのでしょうか。影響を受けた部分があれば教えてください。
彼らの最初の2枚のアルバムは最高だし、言ってみれば僕らはそれを聴きながら成長してきたようなものだから。主にオアシスに影響を受けた部分と言えば、素晴らしい歌と素晴らしいメロディーかな。

-ソングライティングが素晴らしいと思うのですが、こだわりがあれば教えてください。
メロディーはとっても重要で、たいていメロディーに合わせて歌詞が生まれてくる。曲を書くときに、他にも僕らがいつも心に留めていることがあるんだけど、それは、何度でも聴きたいと思わせるような特別な曲には、何か特別でユニークな要素があるはずだってことなんだ。

-ボーカルも独特のタメや節回しがあってかっこいいと思うのですが、歌い方について工夫していることがあれば教えてください。
個人的に、テクニックというより、僕にとって歌うことは本当に自然なことだと思っていて。全然、熟練のシンガーとかではないし、だから僕としては、自分の歌い方って全く計算されたものではないと思ってるんだ。高音域で歌う傾向はあるから、多分それが僕の声が中性的だといわれる理由かなと思う。でも、正直なところそれほど深く考えてはないんだ。

-ここ日本でもコペンハーゲン出身のIceageやLust For Youthなど、バンドの名前を聴くことが増えました。現地の音楽シーンはどのような状況なのでしょうか。
そうだね、確かにコペンハーゲンからでてきた素晴らしいミュージシャン達がいるよね。例に挙げられたようなグループ達もそうだし。Lust For YouthのMalthe Fischerには、この作品のプロデュースも手伝ってもらったんだ。でも、今の“シーン”という話になると、正直あんまり分からないかな。思うに、僕らは本当に自分達のやりたいようにやっていて、一般に、他のバンドとかグループとかがしていることにそれほど関心は無いと思うよ。

-3年前にアップされた「Cobblestones」を聴くとポストパンクが前面に出た音楽だと思うのですが、今作はブリットポップ色が強いサウンドになっていると思います。今の音楽スタイルはどのように確立していったのでしょうか。
僕らにとって、サウンドを変えるというのは一つのジャンルから違うものへと変えるということではないんだ。むしろ自分達らしくというか、独自の音を発見していくことなんだ。確かに、ある程度はこの新しい作品でそういうサウンドを見つけられたと思う。でも一方で、Communionsの音楽っていうのは色々な音楽にも聴こえるし、同時にCommunionsみたいに聴こえる音楽ってものはどこにもないって言えるから。

-このアルバムをどのような人に聴いて欲しいと思いますか?
正直言って、このアルバムを聴いてほしいと思う特定のリスナーってのはいないよ。収録されてる曲は普遍的だし、どんな人達にも魅力的に映ると思ってるから。それだけじゃなくて、僕は音楽をリリースする全体の過程は大きな実験だと思うよ。自分の周りを取り囲むものを試す機会であり、自分達が作ったものが世界に送り出されて、誰が何に反応するのかを知る機会だと思う。すべてがどこへ行きどこに辿り着くのかを見ること、それが全てだと思うよ。

【Release】

『Blue』
2017年2月3日発売

【Live】
Hostess Club Weekender
2017年2月26日(日)@新木場スタジオコースト

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