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5月に2日連続で2マンライブを行い、6/7(水)に新レーベル”Hamsterdam Records(ハムステルダムレコーズ)”からスプリットCD『split』をリリースするHelsinki Lambda clubとteto。HIPHOPやクラブミュージックなどのシーンが盛り上がる中、我が道を行く2バンドはどのような思いでスプリットCDを制作したのか。各ボーカルの橋本と小池の対談を行った。

アーティスト:橋本薫(Helsinki Lambda Club)、小池貞利(teto) インタビュアー:まりりん

-Helsinki Lambda Clubとtetoが出会ったきっかけを教えてください。
橋本(Helsinki Lambda Club):好きなバンドやかっこいいバンドを定期的にメルマガのように送ってきてくれてる友達がいて、去年の5、6月くらいにtetoのsoundcloudが送られてきてたんです。売れそうだなって思うバンドは結構いるんだけど、ビビッと来つつ何か来そうって感じたのはtetoが久しぶりだったので、ライブをに行って話しかけました。
小池(teto):実は2015年のVIVA LA ROCKでヘルシンキたことがあるんです。その時に自分はバンドもやってなかったし、音源もきちんと聴いたことがなかったので「良いバンドだな、人気だな」くらいにしか思ってなかった。その年の末から自分がバンドやる準備をめて、改めて最近のバンドを聴くようになったときにヘルシンキの良さに気付いたんです。ワンマンライブも普通にお客さんとして行ってました。

-音源を聴いたときの印象と実際に会った時の印象はどうでしたか? 
橋本:tetoはアートワークも音質も今っぽい感じでオシャレありつつパンクでかっこいいなと思っていました。でもライブをたら全然オシャレ方向じゃなくてガチのパンクで(笑)どっちも良い印象なんだけど先入観があった分、実物のパンクさに二度衝撃を受けました。
小池:ヘルシンキは、YouTubeで「Lost in the Supermarcket」を聴いたときにこのリフを入れちゃうのすごいなって思いました。あと歌詞がすごく良い。歌詞良いバンド好きなので、そこが合わさってビビッと来ましたね。
橋本:人間的にはちゃんとコミュニケーションとれるけどちょっと壁があるボーカルっていうのに同じものを感じました(笑)仲良くなったのは最近だけどね。
小池:バンドやってる同士だと年を重ねるごとにつれて友達って関係になるのが難しくなっていく気がするんですけど曲聴いた時点で絶対仲良くなれるなとは思いました。

-今回のスプリットはHelsinki Lambda Clubの自主レーベル第一弾としてリリースするのですよね。Helsinkiが自分のレーベルで最初に何をやるか考えてtetoとのスプリットを選んだということでしょうか。
橋本:自分たちのレーベルを立ち上げて何かやるなら一緒に頑張れるバンドと一緒にやりたいと思ったんです。tetoは僕らと同じようにシーンに括られていないので、ムーブメントの真ん中になりたいわけじゃないけど「俺らみたいなのもいるよ」っていうアクションを一緒に起こしてみたら面白いと思ったので声をかけました。僕らの今までの活動でずっとファーストばかり出していたので、今回もファーストスプリットシングルという最近あまり出回っていないフォーマットで出すのが僕ららしいかなと思ったんです。それにそれぞれのミニアルバム出すよりもスプリットのほうが一緒に何か起こそうっていう気持ちになります。客観的に見ても似ているようで似てないけどどっちも好きになれそうなバンドなので、スプリットで一緒に合わさったら良い聴こえ方するんじゃないかな。
小池:らは即決でしたね。キャリアが全くないバンドなのにヘルシンキがやりたいって言ってくれてるって聞いて、もともと好きなバンドからのお誘いだったのでお願いしました。はスプリットの音源を聴くのが結構好きで、うまい具合にかみ合うものもそうじゃないものもあるんですけど、今回すごくうまくいったんじゃないかと思います。最初はどうなるか不安しかなかったんですけど…はじめての流通盤がスプリットですからね(笑)

-収録曲はどのように決めたのでしょうか。お互いを意識しましたか。
橋本:大体うまくいくだろうってわかってたのであまり意識しなかったですね。スプリット自体のコンセプトはなくて、お互い情報交換もしませんでしたが、tetoは確実に全キラーチューンでぶち込んでくるだろうと予測していました。ここで僕らもキラーチューン的な曲を持ってきていたら、きっとめちゃくちゃお腹いっぱいなスプリットになってしまうので、肩の力を抜いてフラットな気分で聴けるものを作りたいと思ったんです。だから、今回とても良いバランスになったと思います(笑)曲順も迷ったんですけど、自分らのカラーがわかりやすいように先に僕らの3曲があってからtetoに繋げたほうが待ってました感があって良いと思ったんですよね。僕らの新曲2曲は新機軸な感じだけど3曲目の「宵山ミラーボール」は昔からやっている曲なので、そこからtetoの流れは良かったと思います。
小池:交互にしていたらたぶん聴きづらかったよね。音圧の差とかもあるし。先にヘルシンキ、後にtetoってしたことでスッと聴けるし、tetoが終わってまたヘルシンキにも戻りやすくもある。曲順も並びもこれで良かったって思います。うちらの選曲はドラムが正式に入ったのがこれを録る前後だったんです。持ち曲も大してないし、自主製作のファーストEPを出したばっかりだったので、単純に曲がないのでとりあえずやれる曲を選んだだけなんですけど(笑)

-このスプリットを引っ提げての2マン2デイズライブはいかがでしたか。お互いのカバーをしていましたがそれに対しての感想が聞きたいです。
橋本:実は対バンは群馬で1回だけしかやったことなかったんですよね。小さい箱で濃く見せたくて2マン2デイズにしたんですが、両日満員で良かったです。僕らはカバーするとき大体ヘルシンキ風にアレンジしちゃうんだけど、tetoの曲はガチで熱量超えて行こうと思ってがっつり原曲をコピーしたうえでらなりの男気を足してみました。
小池:男気がよかったです(笑)僕らは簡単な曲しか演奏できないので「All My Loving」をカバーさせていただきました。自分たちのやりたいように好き放題やっちゃいましたね。
橋本:あの曲あんなに激しくアレンジできるんだってびっくりしたよ。

-対バンやカバーするなかでバンド同士ここは似ている、ここは違うと思うことはありましたか。
橋本:音楽的な部分で言えばメロディーとか影響受けたもの、人間性的な部分では賢いけれど絶対譲れないものがあるというかどこか不器用な部分を抱えている人だなっていうのは自分もそういうところがあるので演奏見るたびに共感します。違うところというか単純にうらやましいのは僕と貞ちゃん(小池)は同い年なんですけど、なんであんなに言いたいことがあり続けて、尚且つ毎回その言いたいっていう熱量でライブできるのかなっていうのは不思議だしうらやましい。これはずっとtetoに思い続けていることなんですけど、この2日間で改めて思いました。
小池:アウトプットの仕方が違うんですよね。らは4人が楽しいようにやっちゃって、まだ対お客さんにできないんです。ヘルシンキはお客さんを巻き込みながらも自分たちのやりたいことをやっていて、そのバランスがうまいんですよね。
橋本:対お客さんじゃない時って自分でやっててグッとくるよね。ヘルシンキになる前は、ほんとはお客さんに向けなきゃいけないんだろうけど、でも自分が気持ちいいように自分に向けて歌っていた。その時の雰囲気をちょっと感じるんです。上から目線とかじゃなくて、そこは失くさないで持っておいたほうがいいんだろうなって思います。

-バンドをやる上で影響を受けたルーツミュージックは被っているのでしょうか。
小池:あんまりそういう話したことないよね。たぶん被ってるんじゃないかなって感じです(笑)
橋本:実際どうなんですか?(笑)パンクは好きだよね?一番わかりやすい共通項はリバティーンズかな。同い年だから敢えて掘り下げなくても聴いてるでしょって感じだったな。MGMT好きって聞いて驚いたけど、でもまあ世代だもんね。
小池:たぶん共通してるんだろうなって。ヘルシンキみたいな曲はちゃんと音楽聴いている人じゃないと作れないし。
橋本:銀杏BOYZはやっぱり根底にあるの?わかりやすいからだと思うけどポスト銀杏って言われることはどうなの?
小池:根底にあるし全然いいよ。聴いてくれるなら好きなように言ってくれていい。

-tetoの紹介は銀杏BOYZとandymoriと書かれていることが多いですよね。Helsinkiも最初andymoriと言われてましたよね。
橋本:昔はね、andymoriって言われてたよね。その後どんどん逸れていって何も例えられなくなった(笑)
小池:それは良いことじゃん(笑)tetoとヘルシンキの共通しているところを見つけてもらえれば、どっちを聴いても楽しくなると思う。

-東京での2マン2デイズを経て7/15の大阪追加公演はどんな気持ちで臨みますか。
橋本:あれをそのまま大阪に持ち込むのか、そこから何かを変えていくのか、何とも言えないな。東京でらが起こそうとしている熱量を大阪にも見せつけられたらなと思います。
小池:この2マンって何回もするもんじゃないじゃない。何年後かに「なんであの日あの2マンライブ行かなかったんだろう」って思ってほしい。

-お互いの曲で一番好きな曲を教えてください。
小池:「シンセミア」ですね。あれはすごい。tetoにはないタイプだし俺は作れないから。ヘルシンキは楽曲が本当にいいんですよ。シンセミアが好きだけど一番は決められないかな。1曲1曲が良いのはもちろん、作品として聴く良さもあるから。アルバムの流れを意識して聴くとまたこれが素晴らしいんだよね。
橋本:俺本当はライブで「pain pain pain」をカバーしたかったんだよね。でも舌回らなくて。一番最初に衝撃を受けたのは「トリーバーチの靴」だったな。めっちゃ迷うからこのスプリットに限って言うなら「ルサンチマン」のメロディが大好物です。tetoはメロディも言葉も無敵なんですよ。非の打ちどころがない。考えちゃうとこのメロディは作れない、けど初期衝動だけじゃないんですよ。初期衝動だけで作ったなら単純にすごい良い曲作るなって思うけど、考えてこれが出てきたって思うとなんか怖い。薄気味悪い感じがする(笑)普通狙って作れないからさ。
小池:考えた曲もありますし、考えてない曲もありますよ。あんまり言うと手の内見せちゃうことになるから言わないけどね(笑)
 
-先程どこのシーンにも属してないけどここにいると主張したい2バンドと言っていましたが、今後はどこを目指していくのでしょうか。
小池:スプリット作って2マンして、今回いい感じに形になったので、それぞれ大きくなってもう1度やりたいですね。メジャーデビューとか武道館とか具体的な大きさはまだ想像できないな。でも小さいところで小さいことやっててもしょうがないからね。メインストリーには入って、そこでわかってくれる人がいるのが俺らみたいなバンドが報われる瞬間かなって思う。
橋本:僕は個人の夢なんだけど、文化レベルを上げたい。語弊があると思うんだけど、僕らの音楽に限った話じゃなく、ちゃんと自分の感覚で善し悪しを判断してほしいな。今は情報が多い分、情報の取捨選択が難しくて、影響力のある人が良いって言ったものに引きずられて「これは良いものだな」って思ってしまうことが多いと思うんです。でもそれで埋もれてしまっているものもたくさんあるので、自分の感覚を信じて好きなものを好きって言うことを、自分のバンド活動を通して根付かせていきたいと思います。エゴといえばエゴなんだけど、ロックに限らず文脈を知っていたほうが奥行きを楽しめるんじゃないかな。そういう楽しみ方もあるよっていうのを伝えていきたい。

-お互いにメッセージや言いたいことはありますか。
橋本:よくぞバンドをやってくれた!
小池:スプリットを出せる2バンドって少ないんですよ。今回この作品になったのは奇跡なので、俺もヘルシンキと出会えてよかった。きっともうスプリットは出さない。これ以上のスプリットは作れない。これが最初で最後のスプリットです。

split
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Hamsterdam Records (2017-12-22)
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発売日:2017年6月7日(水)
価格:¥1,600(税抜価格)
品番:HAMZ-001
JAN:4514306013627
仕様:初回生産限定、変形紙スリーブ仕様
レーベル:Hamsterdam Records / UK.PROJECT
収録曲:
Helsinki Lambda Club
01 King Of The White Chip
02 Boys Will Be Boys
03 宵山ミラーボール

teto
04 36.4
05 ルサンチマン
06 新しい風

【Helsinki Lambda Club】
helshinki
2013年夏、西千葉駅前整骨院でバンド結成。Dinosaur Jr.とThe Strokesが恋人同士になったような、そこから紆余曲折を経てThe LibertinesとHappy Mondaysが飲み友になってしまったかのような、まるで、ビバリーヒルズ青春白書的な、なんでもありなニューオルタナティブサウンドを特徴とする。シャンプーをしながら無意識で口ずさむぐらい、曲がポップ。そして、正統派ソングライターの橋本の歌詞はぐっとくるばかりか、歌詞内のさりげない小ネタにも知的センスを感じてしまう。2014年上旬から数々のオーディションに入賞し、UK.PROJECT主催のオーディションにて、応募総数約1000組の中から見事最優秀アーティストに選出され、同年12月10日にUK.PROJECTから2曲入り8cmシングルをリリース。2015年3月18日にファーストミニアルバム『olutta』をリリースし、FX2015、VIVA LA ROCK2015、MUSIC CITY TENJIN2015への出演を果たす。同年12月18日にはシングル『TVHBD/メリールウ』をライブ会場と通販のみ限定500枚でリリースしたが、3ヶ月ですべて完売。2016年6月8日にファーストマキシシングル『友達にもどろう』をリリース。同年10月26日にファーストアルバム『ME to ME』をリリースした。2016年はそこそこ注目され、業界の関係者からはヘルシンキ盛り上がってきてるねー。と言われる頻度が増えてきたこともあり、2017年はセルアウトします。厭らしく行きます。生きます。イキます。

【teto】
teto_a
2016年1月、ボーカルギターの小池貞利が、職場の後輩であり、楽器未経験の佐藤健一郎をベースに誘い、埼玉でtetoを結成。サポートメンバーを交え活動していたが、小池の弾き語りライブで偶然出会ったベーシストの山崎陸をギタリストとしてメンバーに招く。同年10月、1stEP「Pain Pain Pain」を自身のレーベルを立ち上げリリース。流通を通してない状況にもかかわらずTHISTIME RecordsとHOLIDAY! RECORDSの二店舗のみで初回プレス分を一ヶ月で完売させる。その後、タワーレコード新宿、渋谷店での取り扱いが決定し、店頭で現在も勢いよく売れ続けている。同年12月、小池の学生時代からの友人である福田裕介をドラマーとして正式に加入させる。同月開催「下北沢にて’16」の200組を超えるオーディション枠にエントリ。最終二組に残り出演枠を勝ち取る。当日会場に入場規制がかかる。2017年、名古屋のサーキットイベント「IMAIKE GO NOW」や大阪城音楽堂で行われる「ヤングライオン祭り’17」や下北沢の「SOUND CRUISING 2017」に出演が決定している。