テキスト:pikumin 撮影:Yusuke Yamatani ※写真は5月27日@渋谷WWW X

5月20日、THE NOVEMBERS TOUR「美しい日」 大阪・梅田Shangri-La公演が行われた。 昨年行われた11th Anniversary & 6th Album Release Tour 「Hallelujah」の11月11日・新木場STUDIO COASTの公演を収録した作品 『11th Anniversary FILM“美しい日”』を携え、全国13か所を巡る今回のツアー。そして、この映像作品はツアー会場での先行販売となっている。

クラシックがフロアに流れるまま、ステージが開く。明かりが落ちてメンバーが登場すると、小林祐介(Vo./Gt.)が「今日は来てくれて、ありがとうございます」とゆっくりと口を開いた。本公演のゲストアクト・NAHAVANDの強い信念を提示するライブパフォーマンスへの感想を話す。そして、「何を信じて何をやってきたか、それを今からやります」そう告げて、今回のツアータイトルでもある「美しい火」でライブはスタートした。

高らかなサウンドの曲が繰り出され、煌めいた音の風を感じながら、観客はゆったりと身体を揺らす。 そんな中、バリッとしたベースサウンドが会場を刺して「1000年」がスタートすると、MVを再現したようにスポットライトがメンバーを順々に照らしていく。そして掻き鳴らされる爆音は鉄の雨となって観客に降り注ぐ。目まぐるしいスピードで追い詰めていくナンバーの中、THE NOVEMBERSの今が全てここにあるのだと言うように、小林は目の前を真っ直ぐと力強く見つめて歌いあげていた。

細やかなリズムに四方八方から覆われるように「We」が始まり、観客は知的で甘美な展開に胸を躍らせ歓声をあげた。「時間さえも年老いて」、「236745981」と続き、ノイズと奥深い轟音が緊迫感を引き連れてフロアを埋め尽くした。光が降り注ぐような白い照明を浴びながら壁を崩していくように音を鳴らすTHE NOVEMBERS。彼らはまさに、我々の今まで見ていたものを壊し、剥がれ落として今ここにある音楽だけを感じることができる真っ白な世界を作り出しているかのようだった。

11月11日の公演ではアンコールで小林がギターひとつで披露した「あなたを愛したい」を今回はバンドメンバー全員で演奏した。轟音に連なる優しさやメロウさを醸し出しながらも真っ直ぐで芯の通った淀みない歌声が全てを引き連れて魅了していく。彼らの曲の中でも支持の厚い「keep me keep me」、「きれいな海へ」と続く。波が揺らめくような憂いを描きながら各パートの音域を増幅させ、それらの楽曲を繰り出していく。

圧巻のサウンドとパフォーマンスを誇る「Blood Music.1985」、「こわれる」、「黒い虹」と並び、観客のボルテージは最高潮を迎え、会場内の温度が上がった。前回のツアー時よりも更に音圧が上がったことにより、痛感する脅威と猛威。生温いものを振り払い、研ぎ澄まされたものしか存在しない空間を作り上げている。

怒涛の展開を終え、一息おいて小林は ゲストアクトであるNAHAVANDとのファーストコンタクトについて、そして自らが前を向き、振り切るきっかけになったという彼らの存在へ感謝の意を述べた。「やっとNAHAVANDに恩返しができる。今日この日を迎えられたことで、あの頃の僕にとっていい未来にいると思う。」そう朗らかに話す小林。「最後に、自分たちが一番きれいだと思う曲をやります。」と話し、演奏が再開された。 自分を奮い立たせてくれた美しい音楽たちに向き合い、自分たちが信じる“美しさ”を追求している彼ら。 そして何よりそれを楽しんでいる。 そんなTHE NOVEMBERSの姿が投影されたように柔らかで伸び伸びとしたギターサウンドで「Hallelujah」は始まった。 映像作品『美しい日』ではスタートを飾ったこの曲を最後に持ってきたことで 彼らの音楽に対してのひたむきさや、何より“好き”という感情を軸にこの場所に立っていることをより強く感じることができる演奏となっていた。 「今より、いい未来で会いましょう」小林祐介の言葉を実現する為に、彼らは曇りなく真っ直ぐな音を鳴らしている。彼らの未来がより明るいものになるという確信を観客に残して、大阪公演は幕を閉じた。

【セットリスト】
TOUR『美しい日』
5月20日(土) 梅田Shangri-La
1.美しい火
2.風
3.Chil
4.1000年
5.!!!!!!!!!!!
6.愛はなけなし
7.We
8.時間さえも年老いて
9.236745981
10.あなたを愛したい
11.keep me keep me keep me
12.きれいな海へ
13.鉄の夢
14.Blood Music.1985
15.こわれる
16.黒い虹
17.Hallelujah

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