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ここ最近、鳴りを潜めていたギターロックバンドがいよいよ反撃の狼煙を上げ始めている。BELONG本誌でも取り上げ、フジロックに出演するスタークローラーや今年のサマソニに出演するドリーム・ワイフに続き、マンチェスターから型破りな音楽を演奏する新星が現れた!その名もキャベッジ。

アーティスト:リー・ブロードベント (Vo.) インタビュアー:yabori

−まずは日本のリスナーにメンバー紹介をお願いします。加えて、皆さんがどのようにしてバンドを結成したのかについて詳しく教えてください。また、キャベッジというバンド名には、どのような意味が込められているのでしょうか。
インタビューを読んでくれてる日本の皆さん、こんにちは。俺たちのいる場所からこんなに離れたところにいるリスナーのところまで自分達の声が届くなんて、ひとつ夢が叶ったよ。俺たちはCabbage。マンチェスター郊外出身のシュールレアリスト/セミ・アナーキストのガレージパンクバンドさ。大胆で風変り、攻撃的なメッセージと、様々なテイストの音楽からインスピレーションを受けてつくったポップなメロディーのバランスがとれた曲を届けられるよう、最大限の挑戦をしているんだ。イギリスには「バンド名ブッキング会社」ってのがあって、そこの最新のリストからCabbageという名前を選んだんだ。バンドを結成してから思いついた中では一番破壊的な名前だったし、このバンドがCabbageって呼ばれることが最高にクールだと受け取られるか、反発的と捉えられるか、どちらにせよ、人々に対して強い印象を残し続けていけると思ったんだ。良くも悪くも心に残る名前。名前として宣言してみると、実際ちょっとキャベツ自体が好きってことにも気づいたけど。

-どうしてツイン・ヴォーカルというスタイルにいきついたのか教えてください。
俺たちにとっては絶対的な意味のあるやり方なんだ。二つの対極のパーソナリティをファンに対して提示することができるし、驚かせる要素を持ち続けられる。僕が二人のヴォーカリストがいるバンドを発掘したときに楽しみにしてることが、アルバムの収録曲を見ていって、誰がどの曲を歌ってるのかを当てるってことなんだ。

-出身のマンチェスターは名だたるバンドがたくさん出てきた場所でもあり、最近ではBlossomsやThe 1975、Pale Wavesなどの注目の若手バンドも続々と出てきていますが、マンチェスター出身のバンドや音楽シーンから影響を受ける事などはありますか?
マンチェスターの歴史は、笑ってしまうくらいクリエイティブで怖いものなしなんだよ。どのバンドも似たようなことをやっているにしても、それぞれが完全にオリジナルなセンスを持っている。それがマンチェスターをすごい場所にしてるのさ。俺たちはそのマンチェスターの過去の音楽の中でも、これまでのどのバンドとも違う音を目指してやっている。

-現在、イギリスではあなた方以外にもDream WifeやGoat Girlなど、ギターロックバンドが続々と出てきており、目が離せないのですが、そういう状況についてあなた方はどう見ていますか?
ここ2年くらいで、本当にたくさんのバンドが台頭してきていて、イギリス中で芯のある真っ直ぐなものを作りだしていると感じるよ。好きなバンドを挙げると、Shame、IDLES、 MOLD、 Afghan Sand Gang、Slow Knife、Rhythm Method、MOLD、Skinny Girl Diet、 Sweaty Palms…。ほかにもたくさんいて、キリがないよ。このシーンは、Fat White FamilyやAmazing Snakeheadsといった素晴らしいバンドが中心となって急激に盛りあがったように思うよ。これから先の2年の間に、この辺りのアーティストによる素晴らしいレコードがたくさん出てくると思うよ。

-今作はThe Coralのリード・ヴォーカルのジェイムズ・スケリーと、The Coralの作品を手がけたリチャード・ターヴィーによる共同プロデュースとの事ですが、どうしてこの二人とやろうと思ったのでしょうか。
The Coralとはマネジメントを通して繋がって、ジェームズはもともと俺たちの最初のレコードにも参加してくれていた。彼は俺たちに、よりスキルを磨くよう望んでたから、俺たちはインハウスの何でも屋であるサイモン ”ディング” アーチャーを迎え入れて、彼は実質的にCabbegeの6人目のメンバーみたいになっていった。彼がいてくれたおかげで、スペシャルなショーをすることもできたよ。ジェームズの計画は完璧だった。ディングと凶暴なリヴァーブが効いた3枚のEPを作って、ジェームズと一緒に動くことになるまでに、フルLPをレコーディングする準備は整っていた。リッチは俺たちの秘密兵器で、計りしれない彼の才能がこのアルバムのプロダクションや演奏の随所で光ってるよ。

-デビューアルバム『Nihilistic Glamour Shots』のジャケットはとても意味深ですが、これにはどのような意図があるのでしょうか。
『Nihilistic Glamour』は特に西欧諸国における経済や社会生活、そしてエンターテイメントの様子を僕らの観点から表現したものなんだ。その核の部分では、魂が抜けたような活気のなさが、絶望的な渇望を生み出していて、蔓延する物質主義を招いている。俺たちはみな贅沢なセレブのような買い物の仕方をせまられ、全ての人の生活が自分達よりもいいものだと思えて、悲しいエゴを満たすかのようにSNSに没頭し、その隙間を埋めるためにお金を使う。俺たちのアルバムはこの暗い状況を歌ったものだけれど、それが鬱々と聴こえすぎないように、自分達がやってるすべてのことにユーモアを混ぜ込んでいるんだ。

-「Arms Of Pleonexia」のMVは国際的な武器取引がテーマの映像作品ですが、どうしてこのテーマで映像を作ろうと思ったのでしょうか。
俺たちは武器貿易から得られる利益に関する記事を読んで、それがさも友愛の意識のようにとらえられていることに打ちのめされたのさ。ハリウッドさえ武器貿易における兵器の売買を美化している。ジェレミー・コービンは最近サウジアラビアとの政治的関係性を大声で強調していて、テロに関わる組織へ武器を送っている。これは危険な状況で、我々の国の武器が世界中の反乱行為に使われる可能性があるということなんだ。政府は武器に関してお金を使いすぎてるし、経済を強化するという圧倒的な熱意に対して、誰かの血が流れるということは大して影響しない。怖いことだろ。喚起を促す歌がもっと増えるべきだと思う。

-今作では世界に対する不満や怒りについて歌っていると聞きましたが、どうしてこのテーマを歌おうと思ったのでしょうか。
主に、コングロマリットと俺たちの間に鎮座する不信が主な理由だよ。全ての人が、目の前の自分のことにしか関心がなくて、社会全体として非常に甘えた傲慢な考え方で今日を生きている。問題に対面する中で、十分な理解や思いやりが足りないんだ。俺たちはバンドとして、全体に対して十分な働きかけはできていないけれど、世界中の人々への理解を示していくために、より教養を高め、毎日最善を尽くそうとしている。実際バンドとして行った決断の中にはもっと違ったやり方でやればよかったと思えるものもある。間違ったアメリカの歌なんかがそうだ。もっと気をつけて歌をつくれば良かったと思うけれど、その時はとても面白く感じたし、ヒラリー・クリントンではなくドナルド・トランプが大統領に選ばれるなんて思いもしなかったんだ。ただトランプを攻撃することがスタンダードでポピュラーなやり方になってるけど、彼への嫌悪感をもっと知性のあるやり方で見せるべきだと感じるよ。本当の政治的な意見じゃなくて、自分本位な理由でそれを信じさせるように誘導するのが主流になってるように思えるんだ。

-アルバムタイトルを『Nihilistic Glamour Shots』にした由来を教えてください。
そりゃ響きが最高だと思うからさ。ははは。

-バンドの在り方や音楽性について特にインスパイアされたアーティストを3組教えてください。また、そのアーティストからどのような影響を受けていると思いますか?
Butthole Surfers。彼らはノイズとガレージにシュールレアリスムとサイケデリアを合わせたんだ。無秩序とサウンドウェーブの完璧なブレンドだよ。ライブは刮目するべきものがある。彼らがやっているような危険なまでに攻撃的なパフォーマンスを、俺たちも自分なりのやり方で表現したいと思ってるよ。

The Fall。The FallのCEOであるマーク・E・スミスによって生み出されたたくさんの作品は、もうそれだけでインスピレーションの塊だ。僕らはその作品の倫理観とともにありたいと思っているし、できるなら彼らが作ったような音楽をたくさん生み出したい。この2年間は、なかなかいい調子なんだ。36曲をリリースして、すべての曲に対して誇りをもってるよ。

Catatonia。彼らはここ25年の間でもっとも素晴らしいポップな楽曲を書いたバンドだよ。「Mulder and Scully」は、少なくても1日に1回は聴くくらい完璧な歌だ。

-それでは最後に、日本のリスナーにメッセージをお願いします!
このレコードへのみんなのリアクションが楽しみだよ。このアルバムを聴いてくれるすべての日本のファンの前でライブをできるチャンスに恵まれたら最高だな。みんながいつまでも愛と平和に包まれているよう祈ってるよ!

【Release】

『ニヒリスティック・グラマー・ショッツ』
発売日:2018年4月4日(水)
レーベル:BMG / Hostess
品番:HSE-7036
価格:2,400円+税
収録曲:
01. Preach To The Converted
02. Arms Of Pleonexia
03. Molotov Alcopop
04. Disinfect Us
05. Postmodernist Caligula
06. Exhibit A
07. Celebration Of A Disease
08. Perdurabo
09. Gibraltar Ape
10. Obligatory Castration
11. Reptiles State Funeral
12. Subhuman 2.0

※新曲「Arms of Pleonexia」「Celebration of a Disease」「Gibraltar Ape」配信中&アルバム予約受付中!
http://smarturl.it/nkoqkt

【Biography】
マンチェスターの音楽シーンで、いま最もエキサイティングな5人組ポスト・パンク・バンド。2015年の結成以来、無鉄砲な怒りと世界に対する不満をぶちまけるポリティカルなバンドとして話題になり、多くのライヴをこなし、EPをリリースしてきた。2017年、アルト・ジェイやテンパー・トラップ、ブロック・パーティーらが所属する<Infectious>と契約し、ニューEP『ジ・エクステンデッド・プレイ・オブ・クルーティー』をリリース。2018年3月、待望のデビュー・アルバム『ニヒリスティック・グラマー・ショッツ』をリリース予定。
メンバーは、リー・ブロードベント(Co-vocalist)、ジョー・マーティン(Co-vocalist)、スティーヴ・エヴァンズ(Bassist)、アサ・モーリー(Drummer)、オーウェン・クリフォード(Guitar)。

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