■下火となっていたUKロックシーンが大きなうねりを起こそうとしている

昨年はウルフ・アリスがアークティック・モンキーズやノエルを破り、マーキュリー・プライズを受賞するという偉業を果たした。

2作目が全米・全英一位に輝いたThe 1975が2枚アルバムをリリースするなど、やっとUKロックが息を吹き返すのではと期待されている。

と音楽メディアはいつだって期待させるものであるし、実際こういうことは何回も言われてきたが、イマイチ実感が湧かないのが実のところだだろう。

当サイトでもかつてはその現状について“サンダラ・カルマ越しに見る、UKロックバンドの人材不足問題”なる記事を書いてきた。

■圧倒的にガールズバンドの時代

しかしであるここにきて、勢いのあるバンドがロンドンからどんどん出て来るではないか!下記のラインナップを見てもお分かりのことだろう。

やはりガールズバンドの時代であり、ここ最近話題をさらったのはスーパーオーガニズムやペール・ウェーヴスもフロントマンが女性であった。

そんな時代でありながらも自分たちの音楽を模索し続ける男性ロックバンドを含め、今までBELONGが掲載してきたUKロックバンド15組を紹介していく(2019年6月7日追記で15組追加)。

原始的だが王道のロックバンド、ウルフ・アリス

女子プロレスラーが登場する型破りなMVを公開したパンクバンド、ドリームワイフ。

ロンドンのリアルをシニカルに表現する、ゴート・ガール

近寄るな危険、ファット・ホワイト・ファミリー

自称:シュールレアリスト/セミ・アナーキスト、キャベッジ

■3月2日 5組追加
クールで少しオタッキーなシンセ・ポップがやみつきになる、スタッツ

ビートルズ好きは一発KO!誰からも愛されるオールディーズバンド、ファー

バロック・ポップからの影響も!?捻くれサイケデリック・パンク・バンド、ショート・ピープル

ガレージ・サイケは俺に任せろ!スピリチュアライズドも巻き込んだ逸材、ヤーク

メンバー二人はザ・ホラーズの実弟!ヨット・ロックの新星、ブループリント・ブルー

■4月30日 5組追加
バンドサウンドになったHONNE、The Night Café

検索しにくいバンド名1位、スポーツ・チーム(Sports Team)

カート・コバーンが憑依したグランジバンド、WYCH ELM

全てを拒絶するインストバンド、SCALPING

全時代のサイケを鳴らす、ワイト島出身のバンド、Plastic Mermaids

■2019年6月8日 5組追加
良質なバンドの宝庫、ブライトン出身のPenelope Isles

若手随一の注目度をほこるラフ・トレードの刺客、ブラック・ミディ(black midi)

FanfarloやInnerspace Orchestraのメンバーが結成したVanishing Twin

Beak>やWoodsのメンバーが結成したモダン・ネイチャー(Modern Nature)

ザ・キンクス譲りの伝統的でモダンなUKロックバンド、ホロー・ハンド(Hollow Hand)

全て一筋縄ではいかない20組を紹介したが、いかがだっただろうか。今のUKロック・シーンはジャンル的にも人材的にも裾野が広がっている。

デビューアルバムすら出していないファーの楽曲「If You Know That I’m Lonely」にいたっては、約730万回再生(2019年6月9日現在)されているなど、驚異的な勢いを見せている。

これから彼らがどう羽ばたいていくのか引き続き注目したい。(テキスト:矢部友宏 yabori)

■FUR – If You Know That I’m Lonely