最終更新: 2020年12月6日
Pondとは
2017年のサマソニで来日した元Tame Impala(テーム・インパラ)メンバーのニック・アルブルックによるサイケデリック・ロックバンド、Pond(ポンド)。
Pondの最新アルバム『Tasmania』より「Hand Mouth Dancer」のMVが解禁された。
Pondと言えばオーストラリアのサイケ集団であるTame Impalaファミリーのサイケデリック・バンドとして有名。
だが、Tame Impalaとはまた系統が違い、ひと味違う良さがあるので紹介したい。
「Hand Mouth Dancer」
「Hand Mouth Dancer」は手作り感満載のレトロなMVに、粗削りのサイケデリックな映像加工。
イントロから鳴り続けるアナログシンセの野太いサウンドがMVの質感とリンクしたレトロ感を演出し、
以前のようなバンドサウンドを主体にエレクトロを乗せているのとは違い、エレクトロを主体にバンドサウンドを鳴らしている。
今の時代だからこそなのか懐古主義が新鮮に感じられる。
そこへモダンでヘビーなドラムサウンドを織り交ぜ、聴いていて満足感のある音圧もある。聴いていて満足感のある音圧はしっかりある。
その新旧が両立しているのがPondのサウンドの良い点だろう。
Tame Impala一派と言うことで彼らと比較されがちだが、Pondは自らの道を確かに突き進んでいるのがこの楽曲からも感じることができる。
例えば歌詞に関しても、政治や地球環境に関して言及している内容も目立つ。
「Hand Mouth Dancer」では、“俺は政治的になっているんじゃない。ただ事実に向き合っているだけなんだ。”という歌詞がとても印象的だった。
最新アルバム『Tasmania』はすでに発売中ということで、常に新たな道へ挑戦し続ける彼らの今を感じることのできる作品に仕上がっている。
歌詞の内容も含めてアルバムをチェックして欲しい。
リリース
Interscope Records (2019-03-01)
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収録曲:
1. Daisy
2. Sixteen Days
3. Tasmania
4. The Boys Are Killing Me
5. Hand Mouth Dancer [Explicit]
6. Goodnight, P.C.C.
7. Burnt Out Star
8. Selené [Explicit]
9. Shame
10. Doctor’s In
プロフィール
“2008年、オーストラリアのパースで結成。元テーム・インパラのメンバー、ニック・オールブルックをフロントマンに、ジェイ・ワトソンとジョー・ライアンとともに結成された。2009年にデビュー・アルバムをリリースし、「Royal Trux + Cream の強力トリオ」と評された。およそ2008年から2010年の間に、PONDは3作のデジタル/限定ヴァイナルを立て続けにリリースし、そのキャリアをスタートさせた(『Psychedelic Mango』『Corridors Of Blissterday』『Frond』)が、オーストラリア以外で注目を集めたのは、4thアルバムの『Beard. Wives. Denim』(2012年)。この作品は、NMEの年間ベスト・アルバムで7位にランクインするなど世界的なブレイクを果たした。2017年5月、テーム・インパラのケヴィン・パーカーをプロデューサーに迎え7thアルバムとなる『ザ・ウェザー』をリリース。”
Youtube
Pond – Hand Mouth Dancer
Pond – Sweep Me Off My Feet (Official Video)
ライター:Rio Miyamoto(Red Apple)
兵庫県出身のサイケデリック・ロックバンド、Daisy JaineのVo./Gt.。アメリカ・ボストンに留学経験があり、BELONGでは翻訳を担当。サイケデリック、オルタナ、60s、ロカビリーやR&Bと幅広く聴きます。趣味はファッション、写真、映画観賞。