最終更新: 2022年3月19日

alt-J(アルト・ジェイ)がフォースアルバム『The Dream』より、新曲「Hard Drive Gold」をリリースした。

この記事では「Hard Drive Gold」の歌詞を和訳し、BELONG Media独自の解釈で内容を考察している。

仮想通貨で一獲千金を狙う人々の夢と現実。

一夜にして仮想通貨で億万長者になった少年の物語とは?

alt-Jとは

alt-J(アルト・ジェイ)2022
alt-J(アルト・ジェイ)はイングランド出身のロック・バンド。

メンバーはジョー・ニューマン(Vo./Gt.)、ガス・アンガー・ハミルトン(Key./Vo.)、トム・ソニー・グリーン(Dr.)の3人で構成されている。

alt-Jは2007年に活動を開始。

2012年にデビューアルバム『An Awesome Wave』をリリースし、イギリス最高の音楽賞であるマーキュリープライズを受賞。

2014年のセカンドアルバム『This Is All Yours』はグラミー賞で最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバムにノミネート。

2017年発売のサードアルバム『Relaxer』は再びマーキュリープライズにノミネート。

そして、2022年2月11日にフォースアルバム『The Dream』をリリースする。

Hard Drive Gold

alt-J(アルト・ジェイ)の新曲「Hard Drive Gold」は、フォースアルバム『The Dream』の先行シングル。

ボーカリストのジョー・ニューマンが初監督を務めたミュージックビデオについて、以下のようにコメントしている。

“たくさん映画を観て育ったから、ミュージック・ビデオは監督として純粋に物語を描くいい機会だと思ったんだよね。だから、バンドは出演していないんだ。飛行機格納庫みたいな場所でバンドが演奏するシーンは避けて、インディ・バンドのミュージック・ビデオの典型よりも映画的なものにしたんだ。”

引用元:Alt-J、来たる新作より新曲「Hard Drive Gold」がMVと共に公開(LMusic-音楽ニュース)

Hard Drive Gold歌詞和訳

alt-J(アルト・ジェイ)の新曲「Hard Drive Gold」について。

仮想通貨で億万長者になった少年について描かれた歌詞を和訳し、内容を考察していく。

その金をくれ
おれのハードドライブに費やすんだ
その金をくれよ
おれのハードドライブのためにさ、ベイビー

“Gimme that gold
Straight into my hard drive
Gimme that gold
Straight into my hard drive, baby”

引用元:alt-J(アルト・ジェイ)「Hard Drive Gold」歌詞(Genius Lyrics)

学校をサボって庭で遊んでた15歳の俺
近所のスーは窓から俺を見てたんだ
なぁ母さん、俺が今や大金持ちだってスーに伝えてないだろうな?
仮想通貨を取引きしてさ
いいだろ?違うか?

“I’m fifteen in my garden skipping
My neighbor Sue is watching me from her window
Oh, mama, did you tell Sue I’m a millionaire now, baby?
Trading that crypto
Oh yeah? No?”

引用元:alt-J(アルト・ジェイ)「Hard Drive Gold」歌詞(Genius Lyrics)

その金をくれ
もっとくれよ
金が欲しいんだ
もっとくれよ

“Gimme that gold
Gimme that fire!
Gimme that gold
Gimme the fire! (Hot)”

引用元:alt-J(アルト・ジェイ)「Hard Drive Gold」歌詞(Genius Lyrics)

見知らぬ人に慰めてもらうのは心地いいな
俺は学校の外にいた
先生が俺を連れ出して、お前はクズだと俺に言った
立ち去ってから俺はGoogleで“新自由主義”と調べたんだ

“Crying on a stranger is so very soothing
I’m outside my school
My teacher took me to one side and told me I was (scum)
I left then Googled “neoliberal””

引用元:alt-J(アルト・ジェイ)「Hard Drive Gold」歌詞(Genius Lyrics)

金を稼ぐことを恐れるなよ、少年
金を稼いだっていいんだぜ、少年
金を稼ぐことを恐れるなよ、少年
さっさと金を稼ごうぜ

“Don’t be afraid to make, to make money, boy
Don’t bе afraid to make, to make money, boy
Don’t bе afraid to make, to make money, boy
Don’t be afraid to make, to make money”

引用元:alt-J(アルト・ジェイ)「Hard Drive Gold」歌詞(Genius Lyrics)

おれのハードドライブに費やすんだ
その金をくれよ
おれのハードドライブのためにさ、ベイビー
最高だ

“Straight into my hard drive
Gimme that gold
Straight into my hard drive, baby
Yeah, yeah, yeah, yeah”

引用元:alt-J(アルト・ジェイ)「Hard Drive Gold」歌詞(Genius Lyrics)

丈夫な物差しを机の端に置いて“ブルブル”って弾いてみな
壊れるところを見てな
母さんはアウディに乗ってるネオに話したみたいだ、本当だぜ
だって翌朝あいつはドアから叫んでたからな

“Non-shatter ruler, put it on the table and go “brrrrrrr”
Watch it shatter
Clearly Mom has talked to Neo with the Audi
The next morning he shouts from his door”

引用元:alt-J(アルト・ジェイ)「Hard Drive Gold」歌詞(Genius Lyrics)

金を稼ぐことを恐れるなよ、少年
金を稼いだっていいんだぜ、少年
金を稼ぐことを恐れるなよ、少年
さっさと金を稼ごうぜ
金を稼ぐことを恐れるなよ、少年
金を稼いだっていいんだぜ、少年
金を稼ぐことを恐れるなよ、少年
さっさと金を稼ごうぜ

“Don’t be afraid to make, to make money, boy
Don’t be afraid to make, to make money, boy
Don’t be afraid to make, to make money, boy
Don’t be afraid to make, to make money
Don’t be afraid to make, to make money, boy
Don’t be afraid to make, to make money, boy
Don’t be afraid to make, to make money, boy
Don’t be afraid to make, to make money”

引用元:alt-J(アルト・ジェイ)「Hard Drive Gold」歌詞(Genius Lyrics)

その金をくれ
おれのハードドライブに費やすんだ
その金をくれよ
おれのハードドライブのためにさ、ベイビー
最高だ

“Gimme that gold
Straight into my hard drive
Gimme that gold
Straight into my hard drive, baby
Yeah, yeah, yeah, yeah”

引用元:alt-J(アルト・ジェイ)「Hard Drive Gold」歌詞(Genius Lyrics)

Hard Drive Gold歌詞和訳まとめ

仮想通貨(pexels)
alt-J(アルト・ジェイ)の新曲「Hard Drive Gold」の歌詞は、仮想通貨で一夜にして億万長者になった少年がテーマの楽曲である。

ハードディスク

まず冒頭の歌詞では、仮想通貨の獲得(マイニング)に必要とされる大容量の内蔵ハードディスクを手にするために、お金を必要としている主人公の少年の欲望が描かれている。

“その金をくれ
おれのハードドライブに費やすんだ
その金をくれよ
おれのハードドライブのためにさ、ベイビー”

仮想通貨と新自由主義

次の歌詞で登場する“新自由主義”とは、“政府が個人や市場へあまり介入しない思想”という意味を持ち、仮想通貨を用いて個人でお金を稼ごうとする少年の思想を象徴している。

そして、新自由主義を掲げて他者を出し抜こうとする少年を、政府を比喩した先生が介入している様子が表現されている。

“先生が俺を連れ出して、お前はクズだと俺に言った
立ち去ってから俺はGoogleで“新自由主義”と調べたんだ”

Brrr(ブルブル)

次の歌詞で登場する、“Brrr(ブルブル)”とは、紙幣を製造する際に発生する紙の音を表している。

そして、物差しを机の端に置いて弾いた際に鳴る“Brrr(ブルブル)”という音を紙幣の製造音と掛けていると解釈できる。

“丈夫な物差しを机の端に置いて“ブルブル”って弾いてみな
壊れるところを見てな”

ネオ

次に登場するネオとは、映画『マトリックス』シリーズの主人公であるネオを指しており、alt-Jの「Left Hand Free」という楽曲でもネオは登場している。

『マトリックス』は仮想世界をテーマとした映画であり、今回の楽曲テーマである仮想通貨とリンクしていることが分かる。

“母さんはアウディに乗ってるネオに話したみたいだ、本当だぜ”

ガス・アンガー・ハミルトンからのコメント

キーボーディストのガス・アンガー・ハミルトンは「Hard Drive Gold」について、以下のようにコメントしている。

“Hard Drive Gold”は仮想通貨の最盛期だと思った時に書いた、少し辛口な曲なんだ。”

引用元:Alt-J、来たる新作より新曲「Hard Drive Gold」がMVと共に公開(LMusic-音楽ニュース)

“一晩で億万長者となった生徒の子ども時代のファンタジーと、先生から近所の人まで人生で出会う様々な人とのやりとりの物語なんだ。皮肉にもどうメッセージを解釈するかは聴き手次第なんだ。”

引用元:Alt-J、来たる新作より新曲「Hard Drive Gold」がMVと共に公開(LMusic-音楽ニュース)

仮想通貨が広まりつつある近年において、一攫千金を狙おうとする人々の夢と現実を描いたのが「Hard Drive Gold」である。

alt-Jアルバム作品

4thアルバム『The Dream』

発売日: 2022/2/11
収録曲:
1.Bane
2.U&ME
3.Hard Drive Gold
4.Happier When You’re Gone
5.The Actor
6.Get Better
7.Chicago
8.Philadelphia
9.Walk a Mile
10.Delta
11.Losing My Mind
12.Powders
フォーマット:Mp3
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3rdアルバム『RELAXER』

発売日: 2017/6/2
フォーマット:Mp3、CD、アナログ
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2ndアルバム『This Is All Yours』

発売日: 2014/9/22
フォーマット:Mp3、CD、アナログ
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1stアルバム『An Awesome Wave』

発売日: 2012/5/25
フォーマット:Mp3、CD、アナログ
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alt-Jバンドプロフィール

alt-J(アルト・ジェイ)2022

“英リーズ出身の3人組ロックバンド。卓越したソングライティングでフォークからダブ・ステップまでの様々な音楽的要素を取り入れている。12年に発表したデビュー・アルバム『アン・オーサム・ウェーヴ』(全英13位/インディー1位)がイギリスで最も権威のある音楽賞「マーキュリー・プライズ」を受賞。翌年、英国/アイルランドの優れたソング・ライター/作曲家へ贈られるミュージック・アワーズ、第58回アイヴァー・ノヴェロ賞において「最優秀アルバム賞」を受賞し世界的ブレイクを果たす。ここ日本でもフジロック’12、サマーソニック2013、15年の単独公演と、3度に渡って来日し圧倒的なパフォーマンスを披露し人気を集めた。14年1月、ベーシストのグウィルがバンドを脱退。同年発売されたセカンド・アルバム『ディス・イズ・オール・ユアーズ』が全英1位を記録し、グラミー賞/BRITアワードにノミネートされるなど、話題作となる。17年6月、2年9ヶ月ぶりとなるサード・アルバム『リラクサー』をリリース。現在のライナップは、ジョー・ニューマン(ギター/ヴォーカル)、ガス・ウンガー・ハミルトン(キーボード)、トム・グリーン(ドラム)。”

引用元:alt J(アルト・ジェイ)バンドプロフィール(CREATIVEMAN)

alt-J代表曲(Youtube)

  • alt-J(アルト・ジェイ) – Get Better (Official Video)
  • alt-J(アルト・ジェイ) – 3WW (Official Video)
  • alt-J(アルト・ジェイ) – Fitzpleasure (Official Music Video)

alt-J関連記事

alt-J(アルト・ジェイ)の関連記事について、BELONGではこれまでに『RELAXER』、『This Is All Yours』リリース時のインタビュー記事を掲載している。

  • 『RELAXER』インタビュー
  • 『This Is All Yours』インタビュー
  • ライター:Rio Miyamoto(Red Apple)
    Rio Miyamoto
    BELONG Mediaのライター/翻訳。

    高校卒業後18歳から23歳までアメリカのボストンへ留学し、大学ではインターナショナルビジネスを専攻。

    13歳よりギター、ドラム、ベースを始める。

    関西を拠点に活動するサイケデリック・バンド、Daisy Jaine(デイジー・ジェイン)でボーカル/ギターと作詞作曲を担当。

    2017年10月、全国流通作品である1st EP『Under the Sun』をDead Funny Recordsよりリリース。

    2021年2月、J-WAVEのSONAR MUSICへゲスト出演。

    普段はサイケデリック、ソウル、ロカビリーやカントリーを愛聴。趣味は写真撮影、ファッション、映画鑑賞。

    今まで執筆した記事はこちら

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