最終更新: 2023年1月29日

先に断っておくが、2022年の年間シングルベストに関しては、世界的なトレンドとは関係なく曲を選出している。

ジャンルがあまりにも細分化し、Spotifyで地球の裏側にいる無名の新人の音楽も聞ける時代である。

それもあって今年はアジアのインディーミュージックを中心に聞いた年となった。

これまでの年間ベストを比較すると、ある意味ではパーソナルな年間ベストになったと思う。

ストリーミングが音楽を聞くスタンダードとなった2022年の年間シングルベストを楽しんでほしい🎉。

年間ベストソング2022 プレイリスト


BELONG編集部で2022年の年間ベストソング20曲を厳選し、プレイリストを作成した。

2022年もしくは最近、どんな曲を聴いたかこの機に振り返ってみてはどうだろうか?

また、今回から新たに年間ベストソングのポッドキャストも追加した。

AI音声によるアーティストの紹介文と一緒に選曲した音楽も楽しんでほしい。

※このポッドキャストの音声は音読さんを使用しています。(2023年1月29日追加)

Disq – Cujo Kiddies

Disq – Cujo Kiddies

アーティスト名 Disq(ディスク)
曲名 Cujo Kiddies
出身地 アメリカ・ウィスコンシン州マディソン

Disq(ディスク)の「Cujo Kiddies」は一秒先も予想できない展開を持った楽曲である。

これまでに様々な曲を聞いてきたが、ここまで自由奔放かつ飽きさせない曲はなかった。

この曲を作ったメンバーのRaina Bockは天才的で、その奔放さを加速させるかのような演奏を行う男性メンバーたちも素晴らしい。(yabori)

Ásgeir – Snowblind

Ásgeir – Snowblind

アーティスト名 Ásgeir(アウスゲイル)
曲名 Snowblind
出身地 アイスランド・レイキャヴィーク

Ásgeir(アウスゲイル)の「Snowblind」は恐るべき滑らかさと構築美に貫かれた1曲である。

ビョーク、シガーロスに続くアイスランド・レイキャヴィークの逸材に成長した。

恐ろしく無駄のない3分58秒に圧倒される。(yabori)

Julia Jacklin – Lydia Wears A Cross

Julia Jacklin – Lydia Wears A Cross

アーティスト名 Julia Jacklin(ジュリア・ジャクリン)
曲名 Lydia Wears A Cross
出身地 オーストラリア・ブルー・マウンテンズ

Julia Jacklin(ジュリア・ジャクリン)の「Lydia Wears A Cross」は一度聞くだけでは地味な曲という印象で終わってしまうだろう。

しかしよくよく聞けば、実に巧妙にできた楽曲の質に驚かされる。(yabori)

Sunflower Bean – Who Put You Up To This?

Sunflower Bean – Who Put You Up To This

アーティスト名 Sunflower Bean(サンフラワー・ビーン)
曲名 Who Put You Up To This?
出身地 アメリカ・ニューヨーク州ブルックリン

Sunflower Bean(サンフラワー・ビーン)「Who Put You Up To This?」はこれまでで最も洗練された曲である。

プロダクションは現代的であるものの、時代錯誤したギターソロがあるという二面性が彼ららしい。(yabori)

Honeyglaze – Female Lead

Honeyglaze – Female Lead

アーティスト名 Honeyglaze(ハニーグレイズ)
曲名 Female Lead
出身地 イギリス・ロンドン

Honeyglaze(ハニーグレイズ)「Female Lead」はなんと2分4秒で曲が終わってしまう。言い訳がましさ皆無の潔さが良い。(yabori)

Sisters In The Velvet – Blanc Sun Song

Sisters In The Velvet – Blanc Sun Song

アーティスト名 Sisters In The Velvet(シスター・イン・ザ・ヴェルヴェット)
曲名 Blanc Sun Song
出身地 日本・東京

ピアノが印象的なSisters In The Velvet(シスター・イン・ザ・ヴェルヴェット)の「Blanc Sun Song」。

ギターロックに固執せず、柔軟に自分たちの作りたい音楽を実現させている。

近いバンドは?と聞かれてもそうやすやすと出てこない替えがきかなさが良い。(yabori)

KIKI – Back In The Game

KIKI – Back In The Game

アーティスト名 KIKI(キキ)
曲名 Back In The Game
出身地 タイ・バンコク

タイからフレンチエレクトロを受け継ぐ逸材が出た!というのがKIKI(キキ)を初めて聞いたときの印象だった。

既にアメリカの88risingで評価されており、世界規模で活躍する日も近い。(yabori)

Sunset Rollercoaster – Little Balcony

Sunset Rollercoaster – Little Balcony

アーティスト名 Sunset Rollercoaster(サンセットローラーコースター)
曲名 Little Balcony
出身地 台湾・台北

シティ・ポップを軸に変幻自在で良質な音楽を作り続ける、台湾の落日飛車ことSunset Rollercoaster(サンセットローラーコースター)。

2022年にはアジアを飛び出し、ワールドツアーを行った彼らの新曲「Little Balcony」は小気味よいエレクトロポップを楽しめる。(yabori)

The Kopycat – Everything You Do

Everything You Do

アーティスト名 The Kopycat(ザ・コピーキャット)
曲名 Everything You Do
出身地 タイ・バンコク

The Kopycat(ザ・コピーキャット)の「Everything You Do」は、これぞアジアン・インディーと言える温かみのある楽曲である。

オリエンタルな雰囲気の間奏部分も含めて素晴らしい。(yabori)

DYGL – I Wish I Could Feel

DYGL – I Wish I Could Feel

アーティスト名 DYGL(デイグロー)
曲名 I Wish I Could Feel
出身地 日本・東京

DYGL(デイグロー)と言えばガレージロックであったが、彼らはアルバムをリリースするにたびに、現行の音楽を吸収して自分のものにしている。

その最先端が「I Wish I Could Feel」であろう。もはやどの音楽に寄せるかは彼らにとって重要な要素ではない。

“自分の心に正直に”と語っていたインタビューが象徴するように、自分たちが一番聞きたい曲こそがこの曲なのだ。(yabori)

Alvvays - Belinda Says

Alvvays – Belinda Says

アーティスト名 Alvvays(オールウェイズ)
曲名 Belinda Says
出身地 カナダ・トロント

個人的に2022年最大のトピックはAlvvays(オールウェイズ)5年ぶりのカムバック!

完全に離れかかってたインディー・ポップへの情熱も「Belinda Says」の1曲で完全に揺り戻された。

キャリアが10年以上になるAlvvaysとしもベストでインディー・ポップの教科書があるなら間違いなく2010年以降の代表曲として載るべきじゃないか。

真新しさはなくてもそこまでも青々しく、朽ちることのない1曲。(滝田優樹)

Alex G - Runner

Alex G – Runner

アーティスト名 Alex G(アレックス・G)
曲名 Runner
出身地 アメリカ・フィラデルフィア

一聴して均整のとれた音響と洗練されたメロディラインとソングライティングに心奪われたAlex G(アレックス・G)の「Runner」。

だが、実験的な内容が色濃かった最新アルバム作品のなかでは逆にこの1曲だけが違和感になってしまったのが痛快だった。

聞けば聞くほどに隠された歪さや不気味さが際だつ。フォークロックとベットルームポップの親和性の高さも再確認できた。(滝田優樹)

Yeah Yeah Yeahs - Spitting Off the Edge of the World feat. Perfume Genius

Yeah Yeah Yeahs – Spitting Off the Edge of the World feat. Perfume Genius

アーティスト名 Yeah Yeah Yeahs(ヤー・ヤー・ヤーズ)
曲名 Spitting Off the Edge of the World feat. Perfume Genius
出身地 アメリカ・ニューヨーク市

引き続きコンセプチュアルで前衛的な姿勢はそのままで9年ぶりとなる新作のリリースしたYeah Yeah Yeahs(ヤー・ヤー・ヤーズ)。

その復活に相応しいほど壮大な「Spitting Off the Edge of the World」は、何が清々しいってPerfume Geniusまで呼んでロックアンセムを作りあげたこと。

どうかスタジアムクラスの大きなステージで聴きたい。(滝田優樹)

Jockstrap - Greatest Hits

Jockstrap – Greatest Hits

アーティスト名 Jockstrap(ジョックストラップ)
曲名 Greatest Hits
出身地 イギリス・ロンドン

Black Country, New Roadのジョージア・エラリーがテイラー・スカイと組むデュオ、Jockstrap(ジョックストラップ)。

Warpと契約してファースト・アルバムをリリースしたのだが、なかでも「Greatest Hits」はエレクトロとチェンバー・アンサンブル、そしてポップの調和が絶妙だ。

実験的なアプローチでも心地よく、軽快さも兼ね備えた甘美なメロディにほろ酔い気分に。(滝田優樹)

Rachika Nayar - Heaven Come Crashing” (feat. maria bc)

Rachika Nayar – Heaven Come Crashing” (feat. maria bc)

アーティスト名 Rachika Nayar(ラチカ・ナイヤー)
曲名 Heaven Come Crashing (feat. maria bc
出身地 アメリカ・ブルックリン

2022年の音楽シーンとしてはドラムンベースがひとつのトピックとして最注目されていたのだけど、ブルックリン拠点のアーティストRachika Nayarの「Heaven Come Crashing (feat. maria bc)」もドラムンベースが耳を引く。

静謐なアンビエントからドラスティックな展開になるグラデーション、そして爆発するドラムンベースが感動的で、とにかくそれだけのために何度聴いてた。(滝田優樹)

ROTH BART BARON - HOWL

ROTH BART BARON – HOWL

アーティスト名 ROTH BART BARON(ロットバルトバロン)
曲名 HOWL
出身地 日本・東京

皮肉でも何でもなく、特にここ数年のROTH BART BARON(ロットバルトバロン)の楽曲は完全体そのもので、まごうことなき自我を確立したうえで、そこにあぐらをかくことなく、意欲的に探求をしてきたからこそ到達した「HOWL」。

ビートミュージックとバンドサウンドとのマリアージュ、そしてポスト・クラシカルのスパイスなどどこをとっても極上のアンサンブルだ。(滝田優樹)

Elephant Gym - Shadow feat. hiyune from chilldspot

Elephant Gym – Shadow feat. hiyune from chilldspot

アーティスト名 Elephant Gym(エレファントジム)
曲名 Shadow feat. hiyune from chilldspot
出身地 台湾・高雄

今年のフジロックにも招聘されていたことや欧米でのツアーも開催されたことでも証明されているが、地元台湾のみならず今やアジアを代表する3ピース・バンドである、Elephant Gym(エレファントジム)。

マスロックやジャズ的なアプローチで曲を紡ぐElephant Gymと豊潤さとchilldspot比喩根の芳醇なヴォーカルが絶妙で、客演というよりオリジナルメンバーと言われても違和感のないくらいの安定感。(滝田優樹)

Noa Mal - Lover

Noa Mal – Lover

アーティスト名 Noa Mal(ノア・マル)
曲名 Lover
出身地 フィリピン

フィリピンのZ世代シンガーソングライター、Noa Mal(ノア・マル)。今年は女性SSWのプレイリストをしばらく更新してきた自分のなかで一番のツボだった。

いわゆる宅録でソングライティングを行っていたようだけど、その脱力具合、アンニュイな感じは90年代オルタナの空気感にも似ている。

それも00年生まれのフィリピンのアーティストが・・・という興奮も相まって選出となった。

アジアンインディーシーンにとっても重要な一曲。(滝田優樹)

Say Sue Me - To Dream (feat.Kim Oki)

Say Sue Me – To Dream (feat.Kim Oki)

アーティスト名 Say Sue Me(セイスーミー)
曲名 To Dream (feat.Kim Oki)
出身地 韓国・釜山

こちらも今年のフジロックにも出演して、デビュー以来90年代USインディー由来のサウンドを高水準で鳴らしてきた韓国のインディーロックバンド、Say Sue Me(セイスーミー)。

韓国語のリリックとなる「To Dream (feat.Kim Oki)」はそのヴォーカリゼーションとドリーミンなギターとで、耳を引く。

アジアンインディーのアイデンティティとドリームポップの礎といっても過言でないだろう。(滝田優樹)

Sobs - Last Resort

Sobs – Last Resort

アーティスト名 Sobs(ソッブス)
曲名 Last Resort
出身地 シンガポール

シンガポールのインディー・ポップ・バンドSobs(ソッブス)は、For Tracy Hydeとジョイント・ツアーを行ったり、90年代日本のギター・ポップからの影響を伺わせたり、実は日本のインディーシーンと親和性が強かったりする。

とはいえ、英語の発音もよく、どこか人懐っこくハイトーンなヴォーカルでインディー・ポップサウンドとの相性は抜群。欧米勢とも遜色どころか今後彼女らが水準になる日も遠くないだろう。(滝田優樹)

これまでの年間ベストソング

年間ベストソング2021の30曲

年間ベストソング2020の30曲

年間ベストソング2019の30曲

年間ベストソング2022関連記事

年間ベストソング2021
年間ベストソング2022の関連記事について、BELONGではこれまでにJulia Jacklin、Sunflower Bean、Honeyglaze、KIKI、Sunset Rollercoaster、DYGL、Yeah Yeah Yeahs、ROTH BART BARONを取り上げている。

  • Julia Jacklin
  • Sunflower Bean
  • Honeyglaze
  • KIKI
  • Sunset Rollercoaster
  • DYGL
  • Yeah Yeah Yeahs
  • ROTH BART BARON
  • ライター:yabori
    yabori
    BELONG Mediaの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。

    ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・​後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻

    これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。

    過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。

    それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行してきた。

    現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。

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    Twitter:@boriboriyabori

    ライター:滝田優樹

    1991年生まれ、北海道苫小牧市出身のフリーライター。TEAM NACSと同じ大学を卒業した後、音楽の専門学校へ入学しライターコースを専攻。

    そこで3冊もの音楽フリーペーパーを制作し、アーティストへのインタビューから編集までを行う。

    その経歴を活かしてフリーペーパーとWeb媒体を持つクロス音楽メディア会社に就職、そこではレビュー記事執筆と編集、営業を経験。

    退職後は某大型レコードショップ店員へと転職して、自社媒体でのディスクレビュー記事も執筆する。

    それをきっかけにフリーランスの音楽ライターとしての活動を開始。現在は、地元苫小牧での野外音楽フェス開催を夢みるサラリーマン兼音楽ライター。

    猫と映画鑑賞、読書を好む。小松菜奈とカレー&ビリヤニ探訪はライフスタイル。

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    Twitter:@takita_funky

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