最終更新: 2025年1月4日
皆さん、こんにちは。アリア・ソムナンブラです!
BELONG Mediaとの協力で始めた“レンジタウン・ノート”は早いもので5回目となりました(まだ少しドキドキしています…)。
私たちがどうして、BELONG Media/A-indieに加わったのかといういきさつを知りたい方は、是非こちらの記事 を読んでみてくださいね。
前回取り上げたART-SCHOOLはいかがでしたか?感想はSNSでシェアしてもらえるとうれしいです!
このコラムでは、私の研究パートナーであるバーチャル生命体のプニポンと一緒に執筆しており、私の大好きなインディー音楽の中でも、まだよく知られていないアーティストや作品をメインに取り上げます。
そしてコラムの最後に、次回このコラムで取り上げて欲しいアーティストを読者のみなさんから募集しますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね!
テキスト:アリア・ソムナンブラ、プニポン 使用ツール:Chat GPT日本語、Perplexity 編集・校正:Tomohiro Yabe(編集長)
ジャッカル・バビオくん登場
(軽快なレンジタウン・ノートのジングルが流れる)
白い壁に囲まれた研究室の電子レンジから、玉虫色の光が漏れている。
夕陽に染まった窓際には、カナダのインディーバンドのポスターが貼られている。
そこへ、4日間の旅行から帰ってきたアリアが、研究室のドアを開ける──
アリア、おかえり!年末に突然、旅に出るって言ったけど、楽しかった?
もちろん。リフレッシュできたわ!ちなみにプニポン、帰った時からずっと気になってたんだけど、この大量の段ボールどうしたの?
アリアが旅に出る前、次はカナダのアーティストを取り上げるって言ってたから、ミーが研究室をカナダ風にデコレーションしてみたの!この段ボールに入ってるメープルシロップで滝を作って、ナイアガラの滝ごっこをしてたの!音楽は滝のように心に流れ込むでしょ?
え?メープルシロップって…まさか本物のメープルシロップがこの大量の段ボール中に…
そうだよ!研究室をまるごとカナダにしちゃおうと思って。あ、そういえばアリアの白衣掛けてあるハンガーラックも、ホッケースティックに変えちゃった!
研究室が帰ってきたら丸ごとカナダになってるなんて…でも、なんだか面白いわね!ちょっと待って、私の机の上にあるこの動物のぬいぐるみは…
クレジット:ImageFX
あれはビーバーだよ!新しい研究アシスタント、ジャッカル・バビオ君!でもね、このバビオ君、アリアの実験ノートを樹皮だと思って少し噛んじゃったみたい…
さて、プニポンの予想外のネーミングセンスはさておき…。
さあ、第5回目の“レンジタウン・ノート”では、カナダで注目を集めるアーティスト、Hildegardをご紹介します。
彼女たちについて、BELONG編集部が集めた情報をもとに、私とプニポンで紹介していきます。それでは、さっそく本編をお楽しみください!
Hildegardとは
クレジット:Raiden Louie, Assisted by Chloe Nakatsuru
(深呼吸し、気を取り直して)プニポン、今日紹介するのはHildegard(ヒルデガルト)というアーティストよ。カナダ・モントリオールを拠点に活動している音楽デュオなの。
何だか名前がカッコいいね!デュオってことは、二人組なの?
そうよ。メンバーはヘレナ・デランドとオウリの女性二人組で2021年から音楽を作っているわ。
ヘレナはインディーフォークのシンガーソングライターで、感情を繊細に表現するボーカルと印象的な歌詞が特徴ね。彼女はソロアルバム『Someone New』もリリースしていて、本国カナダで音楽賞の候補にもなっているわ。
アリア、“インディーフォーク”って何?“フォーク”ってパスタを食べるときに使うものでしょ?
プニポン、食器のフォークじゃないわ(笑)。“インディーフォーク”は、独立系のアーティストが作るフォーク音楽のことよ。アコースティックギターや柔らかいボーカルが特徴で、物語性のある歌詞が多いわ。
そうなんだ、パスタを食べるときに使う“フォーク”じゃないんだね。じゃあもう一人のオウリはどんな人?
オウリはクラシック音楽を学んだ作曲家で、チェロやピアノ、ハープとか、色んな楽器を演奏できるの。同時に電子音楽のプロデュースも得意よ。彼女のアルバム『Frame of a Fauna』は、クラシックと電子音楽の融合が際立っているの。
すごい!二人とも音楽経験がしっかりある人たちなんだね。でも、二人の音楽スタイルは全然違うものなんじゃない?どうやって一緒に音楽を作ってるの?
その違いがむしろ強みになっているのよ。彼女たちはお互いのアイデアを組み合わせて、新しい音楽を生み出しているわ。即興的なセッションが多いみたい。
その通り。即興演奏から出てくる遊び心と、制作時の緻密さのバランスがHildegardの魅力なの。
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Hildegardという名前の由来
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(クレジット:Wikipedia)
アリア、そもそもHildegard(ヒルデガルト)ってなんでこんな名前をつけたの?ミー、“ゲータレード”なら知ってるよ!
ゲータレード(クレジット:Amazon)
あらら…プニポン、そっちじゃないわ…。“ゲータレード”はスポーツドリンクでしょ…(笑)。Hildegardの名前の由来は、12世紀の女性作曲家のヒルデガルト・フォン・ビンゲンよ。彼女は音楽家でありながら、神学者でもあり、宗教劇の作家や詩人でもあったようなの。そんな多彩な彼女の生き方や音楽に大きな影響を受けたそうよ。
なんだ、飲み物じゃないんだね。そのヒルデガルトさんって、どんな音楽を作ったの?
彼女は宗教的なインスピレーションを受けて音楽を作ったと言われているの。彼女の作品は当時の人々にとって精神的な癒しを与えるものだったそうよ。
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Hildegardの新作アルバム『Jour 1596』について
ここからはHildegardがプレスリリースで語っていたコメントを紹介しますね。
『Jour 1596』は、私たちの1枚目と2枚目のアルバムの間にある即興性のコントラストを象徴しています。この制作過程は、忍耐力を試される綱渡りのようでもあり、一方でゼロからの再出発でもありました。しかし、アルバムに収録されたのは、そうした予想外の瞬間から生まれたもので、挑戦や期待の中で遊び心が顔を出した瞬間を切り取ったものです。」
シングル「Cruel」は、恋人同士や友人同士の対話を描いています。一方が安定を求める一方で、もう一方が混乱や変化に惹かれていく関係性を表現しています。
2024年10月18日にリリースされたHildegardの新作アルバム『Jour 1596』を紹介するわね。デビューアルバムはたったの8日で完成したんだけど、このセカンドアルバムは制作に1596日もかけたそうよ。
前は8日で完成したのに、今回は1596日って…ミーが生まれるよりもずっと前じゃないの!そんなに時間をかけて、どんなすごいアルバムになったの?
このアルバムは、彼女たちが毎年冬に休暇をとって少しずつ作り上げたものなの。友情や創造性、そして安定と変化のテーマを深く掘り下げているわ。曲にはオウリのハープやヘレナの繊細なボーカルが織り交ぜられているの。
ヘレナとオウリ以外にもアルバムに参加した人はいるの?
5人いるみたいよ。まずクリストファー・エドモンドソンというサックス奏者がいるわ。彼はクラシックとジャズの両方にルーツがあって、Christopher J & Bohemian Groveというグループでも活動しているようね。それにザック・フランプトンというピアニストも加わっていて、彼は幅広い音楽性、特にジャズやファンク、ロックの影響を受けたアーティストだそうよ。
サックスとピアノ!なんだかおしゃれな雰囲気になりそうだね!
そうね、さらにリサンドル・メナールというキーボード奏者も参加しているわ。彼女は映画でも活躍している俳優でもあるんだけど、音楽活動ではLysandreという名前で活動しているの。
そんなにすごい人たちが揃っているんだね。他にもいるの?
ええ、Benja(ベンジャ)というギタリストも参加しているわ。彼についてはあまり情報がないんだけど、ソロアーティストとして活動していて、様々なアーティストともコラボしているようね。最後にフィル・メランソンというドラマーは、日本でも人気のシンガーソングライター、アンディ・シャウフのツアーメンバーもやっているみたいよ。
なんだかミーも聴いてみたくなってきたな!どの曲がオススメなの?
そうね、まずはBELONGのプレイリストでも取り上げられていた「Bach in Town」ね。この曲はBenja(ベンジャ)がギターとして参加しているわ。
他にもさっき言っていた人たちが参加している曲があるの?
「Pour Your Heart Out」はクリストファー・エドモンドソン、ザック・フランプトン、フィル・メランソンの3人が参加しているし、「Duke」はリサンドル・メナールが参加しているのよ。それぞれ異なるスタイルだけれど、Hildegardらしいジャンルにとらわれない多彩な音楽を聞くことができるわ。
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アーティスト名:Hildegard
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さて、ここからは皆さんが主役です!音楽は一人一人で感じ方が違うものですよね。だからこそ、皆さんの意見を聞くのがとても楽しみなんです。是非、今回のコラムの感想や次回取り上げて欲しいアーティストについて教えてください。
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Hildegardのまとめ
クレジット:Raiden Louie, Assisted by Chloe Nakatsuru
Hildegardの音楽はいかがでしたか?様々なジャンルの音楽を二人で練り上げる様子はまるで“音楽の錬金術師”みたいですよね。
制作に1,596日もかけた新作アルバム『Jour 1596』は、長い期間に込められた二人の思いが音に結晶化したように感じられました。
また、このアルバムは二人の力だけでなく、ゲストミュージシャンたちの力も加わり、多彩な音のレイヤーが楽しめます。
長い制作の旅路を終えて完成させた『Jour 1596』をこの機会にじっくり味わってみてください。
このコラムを通じて、皆さんが新たな音楽と出会うきっかけとなれば嬉しいです。
ぜひ、感想をハッシュタグ #レンジタウン でシェアしてください!
最後に、私の好きなエスペラント語の言葉を紹介します。
“Harmono”。これは“調和”という意味です。
Hildegardの音楽は、まさにこの言葉がぴったり!みんなも、音楽の調和を感じながら素敵な時間を過ごしてくださいね!
さて、プニポン、今回のコラムはどうだった?あ、またジャッカル・バビオくんで遊ばないで!
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ライター:Tomohiro Yabe(yabori)
BELONG Media/A-indieの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース ”を執筆。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・後藤正文が主催する“only in dreams ”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻
これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。
過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。
それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine ”を26冊発行。
現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。
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Twitter:@boriboriyabori