最終更新: 2025年4月27日

こんにちは。BELONG編集長のTomohiro Yabeです。

連載“プロインディー”のためのデジタル戦略、いよいよ第3回目を迎えた。

前回の記事では、メジャーレーベルを担当したまりりんとともに、プロを目指すインディーバンドがX(旧Twitter)の活用法を解説したが、今回はInstagramについて掘り下げていく。

InstagramはXと同様に、もう既に使い始めている人も多いと思うが、基本的な部分から改めて紹介していきたいと思う。

多くの方が、日々の音楽活動の中で、Xでの情報発信に注力されているかもしれない。

しかし、今回の記事では、プロを目指すインディーバンドにとって、Instagramが秘める可能性と具体的な活用術を、メジャーレーベルを経験したまりりんの視点から徹底解説していく。

きっと、既に利用している人も、これから始めようという人も、新たな発見があるはずだ。

Instagramとは何か?ビジュアルで魅せるプラットフォーム

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クレジット:pexels

Instagramは2010年に写真共有アプリとして誕生し、現在は10億人以上のアクティブユーザーを持つ巨大プラットフォームに成長した。

写真と短い動画を中心としたビジュアルコミュニケーションが特徴で、特に若年層から中年層までの幅広いユーザーに支持されている。

このプラットフォームの最大の特徴は、“ビジュアルファースト”のアプローチである。

文字よりも画像や動画が主役となり、一枚の写真や15秒の動画で瞬間的に感情や世界観を伝えることが可能である。

Instagramでは主に3つの投稿形式がある:

フィード:通常の投稿として残るメインコンテンツ

ストーリーズ:24時間で消える一時的な投稿

リール:短尺動画(最大90秒)の縦型動画

この3つの機能をバランスよく活用することが、インディーバンドとしての存在感を高める鍵となる。

なぜインディーバンドはInstagramを活用すべきなのか?

クレジット:claude

“Xで情報を発信すれば十分では?”と思うバンドも多いかもしれないが、Instagramが提供する独自の価値を見逃すべきではない。

まりりんによれば、“日本国内だとXの影響力はまだ大きいが、海外だとInstagramの方が優勢である。最近の新しいバンドはXよりInstagramに力を入れているケースも増えてきている”とのことである。

インディーバンドがInstagramを活用すべき理由は主に以下の3つである:

1. ビジュアルでバンドの世界観を構築できる

音楽はサウンドだけでなく、ビジュアルな世界観も重要な要素である。

Instagramは衣装、アートワーク、ライブ写真、MVの一部など、バンドの美学を視覚的に表現するのに最適なプラットフォームである。

アカウント全体を一つのアート作品として捉え、統一感のある世界観を表現することで、ファンはあなたのバンドの“らしさ”を直感的に理解できるようになる。

2. ファンとの距離が近くなる

Instagramのストーリーズ機能は、バンドの日常や制作過程、ライブの裏側など、より親密な瞬間をファンと共有するのに最適である。

このような“垣間見せる”コンテンツは、ファンとの心理的距離を縮め、より強固なコミュニティを構築するのに役立つ。

3. 視覚的なインパクトで新規リスナーを獲得できる

耳に心地よい音楽を作ることは重要だが、最初の接点は“目”から入ることも少なくない。

印象的な写真や動画は、まだあなたの音楽を聴いたことのない人々の注目を集め、リスナーへと変える強力なきっかけになる。

効果的なInstagramの使い方:基本編

クレジット:pexels

では具体的に、インディーバンドはどのようにInstagramを活用すべきだろうか?まずは基本的なポイントから解説する。

1. プロフィール設計を徹底する

あなたのアカウントへの入口となるプロフィールは、次の要素をしっかり設定しよう:

・ プロフィール画像:認識しやすいロゴか、メンバー全員がわかるアー写

・ バイオ(自己紹介):バンドのジャンル、活動拠点、最新リリース情報

・ リンク:多くの場合1つしか設置できないため、LinkTreeなどのサービスを使って複数のリンク(公式サイト、YouTube、サブスク各種)を設置すると効果的である

2. 投稿頻度とタイミングを考える

“たくさん投稿すれば良い”わけではない。まりりんによれば、“質と一貫性が重要”とのことである。

最低でも週に1~2回のフィード投稿、ストーリーズは可能なら毎日、リールは週に1回程度を目安にするとよいだろう。

また、フォロワーが最もアクティブな時間帯(Instagramのインサイト機能で確認可能)に投稿することで、エンゲージメント率を高められる。

3. ハッシュタグ戦略を立てる

適切なハッシュタグを使うことで、あなたの投稿が新しいオーディエンスに届く可能性が高まる。以下のバランスを考慮しよう:

・ バンド固有のハッシュタグ(#バンド名など)

・ 音楽ジャンルのハッシュタグ(#インディーロック、#ジャパニーズメタルなど)

・ 地域のハッシュタグ(#渋谷系、#大阪バンドなど)

・ イベント関連のハッシュタグ(#夏フェス2024など)

もちろんやりすぎは良くないが、投稿あたり5-10個のハッシュタグを使うのが一般的である。

効果的なInstagramの使い方:応用編

クレジット:claude

ここから先は、Instagramの使い方の応用編について、まりりんの実際、メジャーレーベルで行ったInstagramの実践知とともに、使い方を紹介していきたい。

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