最終更新: 2026年2月7日
最新アルバム『In Your Face!』
アルバムタイトルの意味
-滝田優樹:ここからは最新アルバム『In Your Face!』について、お聞きします。まずはアルバムタイトル『In Your Face!』の意味について教えてください。収録曲「In Your Face!」と同じタイトルです。これにはどのようなフィーリングやバイブスが反映されているのでしょうか。
それは素晴らしい質問で、実は「In Your Face」は私たちにとってたくさんの異なる意味を持っているの。まず、曲から来る明白な解釈があって、復讐しようとする時に感じる意地悪で子供っぽい感情のようなもの。それから、もっとソニックな読み方もあって、”In Your Face”なギター、メロディー、瞬間。アルバムを聴いている時、息をつく余裕があまりないの。それがまさに私たちが”In Your Face”について考える時にイメージするものなのよね。
デビュー作からの進化
-滝田優樹:デビューアルバム『Freak Scene』と比較してみるとギターやビート面でのアグレッシブで小気味良いテンションは継続しつつも、音響面が充実している印象です。とてもクリーンで流麗に感じたのですが、今回のアルバムの制作を進めるにあたり、二人の間でディスカッションはありましたか? これまでの作品との違いがあれば教えてください。
ええ、このアルバムのソニックな世界を考える時、実際に何度も(様々なサウンドを)行ったり来たりしたの。『Freak Scene』とは違うものにしたいってことは確実にわかっていた。最初は、もっとポップで、クリーンで、磨かれたルートを試してみた。でも聴き返してみて、もう一段階レベルを上げて、私たちに自然なロックサウンドをもっと加えることにしたの。
ブレイクスルーになった「Indie Boyz」
-滝田優樹:今回、アルバムの制作上でブレイクスルーになった曲はありますか? あれば理由も教えてください。個人的に「Indie Boyz」は今のPacificaだからできた曲だと感じていて、インダストリアルな質感を持ったサウンドとダンスビートで展開しつつ、ギターとベースの調和もしっかりと担保しています。きっと日本でのライブでも盛り上がるんじゃないかと思っています。
ああ、そう。「Indie Boyz」へのオーディエンスの反応には本当に驚いた。Tenantsっていうバーでのパーティーに行った後、ロサンゼルスでふざけた気分で午後に書いたの。私たちは気に入っていたんだけど、アルバムには合わないって感じていた。友達やレーベルの人たちが絶対にレコーディングすべきだって主張したから、そうしたの。2週間半、文句を言いながらレコーディングを避けていたんだけど、その日が来て、驚かされたよ。結局、このレコードでスタジオで一番楽しい時間になったの。オーディエンスが一緒に楽しんでくれるのは最高ね。
ライブバンドとしての哲学
-滝田優樹:あなたたちは自分たちがライブバンドであることを公言していますね。今回のアルバムの楽曲もやはりライブでの演奏を見据えた楽曲であることが感じられました。ダイナミズムや展開など。ライブでの経験が今回のアルバムのソングライティング面で作用したことやライブを意識して工夫したことなどあれば教えてください。
もちろん、ライブをすることで音楽の書き方やプロデュースの仕方が完全に変わった。『Freak Scene』をレコーディングした時は、本当にライブをやったことがなくて、始めてからこの魔法のような感覚が曲に現れたの。それは他の方法では発見できなかったもの。ライブで何かを演奏するたびに、それは進化する。書いている時に小さな瞬間をたくさん念頭に置いていて、ライブショーでそれらを発展させることができるのが素晴らしいの。
世代を超えて届く音楽
-滝田優樹:『In Your Face!』をどのような人に聴いてほしいですか? もしくはどのようなシチュエーションで聴いてほしいですか? もし聴き手に受け取ってほしいメッセージがあれば教えてください。
私たちのライブには年齢層の高い人たちによく会うの。90年代やY2K(Year 2000の略)のロックにノスタルジーを感じている人たち。RadioheadやNo Doubtのライブに行っていた人たちが今は私たちのライブに来てくれるって聞くと、とても嬉しくなる。若い世代が来てくれるのも刺激的。私たちの音楽が誰かに楽器を手に取るインスピレーションを与えるかもしれないって気づく時、それは本当に貴重な瞬間なの。
日本のオーディエンスへの驚き
-滝田優樹:日本でのライブパフォーマンスをされての印象を教えてください。
日本には完全に驚かされた。オーディエンスは街の人たちのように静かだろうって思っていたんだけど、実際はすごくすごくエネルギッシュだった。全ての曲でジャンプして、とても積極的に参加してくれた。今までやったことのない感じだったんだ。間違いなく私たちのお気に入りのオーディエンスの一つね。
日本のファンへのメッセージ
-滝田優樹:最後に、日本でもあなたたちのファンはたくさんいて、私も含めてあなたたちにはとても注目をしています。そのファンの皆さんに向けて、メッセージをください。
ただ、ありがとう、ありがとう、ありがとうって言うしかないかな。この国からこんなにたくさんの愛をもらえるなんて思っていなかったけど、本当に本当に感謝している。私たちは成長し続けて、日本で毎年もっともっとたくさんのライブをやれるように努力し続けているってことを知っていてほしい。
Pacificaアルバムリリース
『In Your Face!』

発売日: 2025年11月1日
収録曲:
1. What You Doing
2. Fixer Upper
3. Indie Boyz
4. Soltame!
5. Don’t Blame Me
6. Mine
7. Let Me Have This
8. Corridor
9. Show Your Credentials
10. In Your Face
11. For Us
12. Wasted A Drunk
13. Just No Fun
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Pacificaバンドプロフィール

Pacifica(パシフィカ)は、ブエノスアイレス出身のInés Adam(イネス・アダム)とMartina Nintzel(マルティナ・ニンツェル)によって2021年に結成されたインディーロックデュオである。The Strokesへの共通の愛をきっかけにオンラインで友情を深め、当初はYouTubeでのカバー動画投稿から活動を開始し、やがて本格的なクリエイティブ集団へと成長した。ファン支援による米ニューヨークへのThe Strokes観賞旅行を経て、TAG Musicとの契約を果たした。近年ではLollapalooza Argentina出演や、Måneskin(マネスキン)のオープニングアクトを務めるなど、期待が高まっている。2025年には待望の初来日公演が開催され、東京と大阪で全公演がソールドアウトとなった。
Pacifica来日公演詳細
・東京公演 12月8日(月)
イベント名:Pacifica 初来日公演
日時:2025年12月8日(月)
開場・開演:18:00 / 19:00
会場:東京・代官山 SPACE ODD
チケット:¥7,000(税込 / All Standing / 1Drink別) ※SOLD OUT
・東京公演 12月9日(火) 追加公演
イベント名:Pacifica 初来日公演
日時:2025年12月9日(火)
開場・開演:18:00 / 19:00
会場:東京・代官山 SPACE ODD
チケット:¥7,000(税込 / All Standing / 1Drink別) ※SOLD OUT
大阪公演 12月10日(水) 追加公演
イベント名:Pacifica 初来日公演
日時:2025年12月10日(水)
開場・開演:18:00 / 19:00
会場:大阪 Music Club JANUS
チケット:¥7,000(税込 / All Standing / 1Drink別) ※SOLD OUT
ライター:滝田優樹

1991年生まれ、北海道苫小牧市出身のフリーライター。TEAM NACSと同じ大学を卒業した後、音楽の専門学校へ入学しライターコースを専攻。
そこで3冊もの音楽フリーペーパーを制作し、アーティストへのインタビューから編集までを行う。
その経歴を活かしてフリーペーパーとWeb媒体を持つクロス音楽メディア会社に就職、そこではレビュー記事執筆と編集、営業を経験。
退職後は某大型レコードショップ店員へと転職して、自社媒体でのディスクレビュー記事も執筆する。
それをきっかけにフリーランスの音楽ライターとしての活動を開始。現在は、地元苫小牧での野外音楽フェス開催を夢みるサラリーマン兼音楽ライター。
猫と映画鑑賞、読書を好む。小松菜奈とカレー&ビリヤニ探訪はライフスタイル。
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Twitter:@takita_funky











