最終更新: 2024年5月12日

THE PINBALLSのルーツ

アーティスト:古川貴之(Vo)、中屋智裕(Gt) インタビュアー:yabori

-実際にTHE PINBALLSに影響を与えた音楽とはどのようなものだったんですか?
古川:きっかけは中学3年の時に出合ったビートルズの『ホワイトアルバム』でした。こいつは今でも持ってます。ものすごくボロボロですが(笑)ここからバンドのことを意識し始めました、マジで。もう14年もの付き合いですよ(笑)。実はこのアルバムにはエピソードがあって、音楽好きな先輩からプレゼントされた物だったんです。いくつかCDがあって、ジャケットが良くてこいつを選びました。初めて「有名なやつは、凄いから有名になれたんだ」と思いました。こいつに出会わなかったらほんと今のような音楽、いやバンド続けてんのかも分からないくらいに刺激を受けました。プレゼントされた物が好きになれて、本当に良かったと思います。まさに人生を変えた一枚だと胸を張って言えます!

-PINBALLSのルーツに当たる洋楽アルバムを5枚を教えてください。
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The Beatles『The Beatles (The White Album)』

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アルバム名 『The Beatles (The White Album)』
リリース年 1968年11月22日
ジャンル ロック、ポップ、フォーク
レーベル Apple
プロデューサー ジョージ・マーティン

古川:最初はビートルズのイメージってチャラチャラした明るいやつと思ってたんですけど、こんなかっこいいやつ作ってんだと思いました!TVで知ってる以外のビートルズに出会えたって感じですね。今まで僕は10曲前後しか聴く集中力がなかったんですけど、29曲も通して聴けた初めてがこれ。しかもデザインもカッコ良くて、見てるだけで楽しい。このアルバムを理解できたのが嬉しくて、自信にも自分たちのバックボーンにもなりました。これがきっかけで本気で洋楽を聴いていこうと思った一枚です。

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The Libertines『Up the Bracket』

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アルバム名 『Up the Bracket』
リリース年 2002年10月14日
ジャンル インディーロック、パンクロック、ガレージロックリバイバル、ガレージパンク
レーベル Rough Trade(ラフ・トレード)
プロデューサー ミック・ジョーンズ
古川:色んな音楽聴いて、飽きてきた時にリバティーンズがリアルタイムで出てきました。ホントに凄いバンドが出てきたなぁと。やっぱり彼らみたいな音楽をやりたいって改めて思いました。自分たちとやってることが似てるバンドが売れたら、凄い安心するし、勇気付けられますね。自分たちのやってる音楽は間違ってなかったと。俺はやっぱこういう音楽好きで良かったと心底思ます。自分たちが本当にこんなの聴きたかったってバンドがまさに彼らでした!

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The Coral『The Coral』

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アルバム名 『The Coral』
リリース年 2002年7月29日
ジャンル ネオ・サイケデリア、サイケデリック・ロック、フォークロック
レーベル Deltasonic
プロデューサー イアン・ブロウディ、ザイオンエッグ(共同)

古川:これはぶっ飛びました!初めて聴くような音楽だったんで、こいつらバンドなのかなって思いました。しかもメンバーが凄く若くて、当時自分たちとほとんど同じ年齢という。そんな若さでもの凄く渋い音楽をやってるってのは、草野球しかしてないのにプロ野球の試合を見た気分というか、同い年なのにこんなやつらがいるんだと。当時はJamとか、Hivesとかのコピーバンドをやってたんですが、かっこ良すぎて焦ってしまいました。

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Jimi Hendrix『Axis: Bold As Love』

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アルバム名 『Axis: Bold As Love』
リリース年 1967年12月1日
ジャンル サイケデリア、サイケデリック・ロック、ロック
レーベル Polydor/Track (UK), Reprise (US), Barclay (France)
プロデューサー チャス・チャンドラー

中屋:これは当時のロンドンで一番かっこ良かったですね。もちろんギターも素晴らしいんですけど、メンバー全員好きです。 ジミ・ヘンドリックスがいかれたコードの崩し方をしてもノエル・レディングがしっかり支えていてミッチ・ミッチェルはアグレッシブなプレイでバランスが好き。これをあげたのは単純によく聴いたし一番音が好きだからです。今では教科書のような存在で、コードの押さえ方や崩し方は特に参考にしています。

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Eric Clapton『Unplugged』

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アルバム名 『Unplugged』
リリース年 1992年8月25日
ジャンル アコースティックロック、アコースティックブルース
レーベル Reprise, Duck, MTV
プロデューサー ラス・タイトルマン
中屋:エリッククラプトンになりたかったんですよ(笑)。彼の演奏からは、チョーキングやブルーノートの使い方を参考にしてます。本来アコースティック作品はあまり好きじゃないのですが、アンプラグドは特別。まず音が綺麗で、ザ・エレアコみたいな音はするけど嫌な成分が本当に無いですね。ずっと聴いてコピーして家で夜な夜な一人アンプラグドやってました(笑)。