夙川
BARBEE BOYSを高速でかけるのは止めた方が良いですよ、むっちゃスピード出てまうんで。いっぺんそれで怒られたからね。みんな寝てて、起きたら俺が凄い格好でBARBEE BOYSをガンガンにかけながらめっちゃスピード出してて(笑)。

アーティスト:マーヤLOVE、リンダdada、シンノスケBoys インタビュアー:yabori

Joy Division – Unknown Pleasures
マーヤLOVE(以下マ):ボーカルのイアン・カーティスって恥ずかしすぎてステージに出れなくなったりしたこともある人で。でもそんな事を感じさせないくらいに堂々と歌ってるんですよね。あのバンドはサウンドは極悪なんですけど、何故か清涼感があるんですよね。それが個人的にも夙川としても理想的な状態なんですよね。難しくなさそうなことをしているようで、実は凄いフックの効いた曲を作っているんですよ。ドラムが入るタイミングがちょっとずれていて、未だにどこがスタート地点かも分からないような曲があって。そういうのをさらっとやってるんですよ。「Disorder」とザ・スミスの「This Charming man」は多分同じ手法が使われてるんですけど、始まり方が変なんですよ。
リンダdada(以下リ):Joy Divisionのベースってキーがない所にいってますもんね。中間の音を弾いてるから凄い不思議な感覚になる。チューニングが狂ってるんかなっていう。
マ:僕らはベースがいないんですけど、もしいるとああいうラインを入れたくなると思うんですよね。夙川はそれを無理やり単音でやってしまえっていうスタイルでやっていますね。

The Velvet Underground – The Velvet Underground and Nico
マ:曲が凄い簡単なんですけど、ちょっとした事で広がりのある楽曲が多くて。「Heroin」って曲はちょっとづつ早くなっていくんですよ。BPMが早くなって戻ってが繰り返されているだけの曲なんですけど、堪らんすよね。ひょっとして現代で鳴らされたらサークルモッシュ起こって、アホが回り出すんちゃうかなっていう(笑)。後に決別してしまいますけど、アンディー・ウォホールという人も切っても切れない存在で。ピストルズもそうですけど、プロデューサーが一役買ってた事が大きいんやなって言う事が勉強になりましたね。昔であればあるほど、強烈にひんまげられてたというか。僕らはそれが好きで、実はこうはなりたくなかったんかなとか考える時がありますけどね。僕らにもプロデューサーがいますし、思ってた音とは違う事とかもあるから。ひょっとしてアンディーが写真撮りながら「Heroin」の速度を上げようかって言ったんかもしれんとか(笑)。ルー・リードがう~ん、そう?って言ってたんかなとか想像が膨らみますけどね(笑)。アンディーが早い方じゃないと出さないよって言ったんかなとか(笑)。簡単な楽曲かつグッドメロディという意味で、バンドの中心にある一枚ですね。

BARBEE BOYS – BARBEE BOYS
マ:男女ツインボーカルで日本で一番かっこ良いのがBARBEE BOYSちゃうかなと思うんですよね。バンド結成した時に最初にカバーした曲が彼らの「目を閉じておいでよ」という曲で。
リ:初めうちらは長い事やろうと思ってバンド組んでないんですよ。一回だけライブしようってなって、それだけで終わるつもりだったんですよ。だからBARBEE BOYSのカバーだけをやったライブもあるんですよね。
マ:最初はただのコピーバンドやったんですよ(笑)。BARBEE BOYSはベース、ギター、ドラムがいるじゃないですか。サックスもいるし。音圧もちゃんとあるんですけど、それをヴェルヴェット・アンダーグラウンド風に解釈して僕らはやったんですよね。音めっちゃ小さくて、初ライブの時に音ちっちゃって声が聞こえるくらいで。

-なんで一度きりで終わらずに続けようと思ったんですか?
リ:ライブのオファーがあったからです。
シンノスケBoys(以下シ):みんなが良いねって言ってくれたから、じゃあやりますかという事で。呼んでくれてまたやる機会をくれたのが一番大きいんじゃないですかね。何回かあると思ったらバンドを整えて行こうと思いますからね。一度きりやったらそれでええけど。一回目の時に「死神ダンス」と「マジシャン」という曲はやってたんかな。
シ:うん、やってた。
マ:せっかくやからオリジナルやろうってことでデモ状態の曲をライブでやって、一回こっきりやからこそ余裕で出せますよね。問われる事がないから(笑)。
シ:バンド名もBARBEE BOYSのBOYSから頂いていて。
リ:女がおるけどBOYSっていう。
マ:BARの蜂(BEE)と書いてBARBEEらしいんです。やから夙川ボーイズのNはシンノスケ君のおばあちゃんがやっている喫茶店から頂いてね。まぁBARには違いないっていう(笑)。
一同:(笑)。

-そこ繋がってたんですね(笑)。
リ:それ初めて聴いたけど(笑)。
マ:そこのバーに集まる仲間みたいな雰囲気というか、Nという喫茶店で。コーヒーをよくご馳走になってたんで、リスペクトを込めてNでいきましょうって事で。あとこのアルバムを高速でかけるのは止めた方が良いですよ、むっちゃスピード出てまうんで。いっぺんそれで怒られたからね。みんな寝てて、起きたら俺が凄い格好でBARBEE BOYSをガンガンにかけながらめっちゃスピード出してて(笑)。
一同:(笑)。
マ:パーキングで運転交代させたれたんすよ、怖すぎるって(笑)。

Patti Smith – Easter
リ:夙川としてのルーツではないんですけど、バンドをやり出した時にむちゃくちゃ聴いていたアルバムなんですよ。女でかっこ良いというのが凄く憧れで。ジャケットの写真を見たら脇毛生えてたりするじゃないですか(笑)。
一同:(笑)。
リ:あれを見た時にうち、衝撃で。フランス人ならあり得る話やけど、そのままジャケットにしてまうんやっていう。あと何か鳥がおったりね(笑)。訳分からん感じとかもかっこ良いなと思いますね。
マ:周りの人らも凄いかっこ良いんですよね。パティ・スミスのギタリストをやってる女の人のアルバム(Ivan Kralの「Nostalgia」という作品でしょうか?)もめっちゃ良かったんですよ。音楽を作ってるけど、サウンドを引き寄せる人やと思うんですよね。そういう相手を引き寄せて、本人自身が強い言葉を持っているんで、何か一緒にやりたいと思わせるんでしょうね。旦那さんもMC5の人で、夫が元MC5ってヤバいっしょ(笑)。
シ:そういう世界で生きて来た人なんでしょうね。
マ:ソニック・ユースとかも親交が深いやろうし、ニルヴァーナも知り合いなはずなんですよね。
リ:マーヤ、パティ・スミス見た事あるやんな、エレベーターが一緒やったって。
マ:エレベーターに乗ったらおばあちゃんが入った来たんですよ。無言でずっと、これパティ・スミスちゃうんかって。
リ:フジロックやったっけ?
マ:うん、「Thank you」って言ってどっか行きましたけど。パティ・スミスと二人きりになったやつってなかなかおらんのちゃうんかなと(笑)。
リ:パティ・スミスって色んな噂があって。髭が生えているとか、ちょっとクサかったとか(笑)。
シ:ハッハッハ(笑)。
リ:そういうのもかっこ良いなと思って(笑)。女であって女でないというか、精神で生きてる感じが凄いかっこ良いんですよね。このアルバムは映画みたいな感じで強弱があって、一人ぼっちになるけど凄く優しいというか、二面性があるのが好きで。「We Three」という曲は柔らかい感じがあって、ドラムが心臓の音のようで心地良くて好きです。

V.A.- BEST HIT 80’s
シ:個人的にはビートルズやジミヘンとかが好きなんですけど、改めて考えてみるとそれらの音楽って10代後半くらいに好きになったものなんですよね。もっと前に何があったんかなって考えてみたら、小学校の時に映画が好きやって。ビデオ屋でよう借りとったんですよ。実はそういう映画音楽がバンドものよりも先に好きになったんかなって事に気付いて。『ネバーエンディング・ストーリー』とか『ビバリーヒルズ・コップ』とかが好きやったんですね。80’sの映画音楽が本当のルーツなんかなと思って。夙川のアートワークとかも、そういうのが好きやから出ているのかなと。だからマドンナやホイットニー・ヒューストンとかがルーツにあるんじゃないですかね。
リ:うち外人で初めて買ったのはホイットニーやわ。
シ:どのアーティストというか、80’sヒットとして一括りになってるみたいで。多分映画やMTVの影響なんでしょうけど。60年代後半や70年代のイギリス・アメリカの音楽ももちろん好きなんですけど、もっと潜在意識の中には子供の時に観た映画からの影響が強いんちゃうかなと。
リ:インディー・ジョーンズとかちゃう(笑)。
シ:グーニーズとかね。
マ:グーニーズという事はシンディ・ローパーやな。

-そう言えばストロークスのジュリアン・カサブランカスのソロもがっつり80’sでしたね。
マ:僕観に行ったんですよ。ライブが一時間きっかりに終わってね、ビビったっすよ(笑)。ソロも素晴らしかったですね(笑)。ファッションも変わってますよね、ジョジョみたいで(笑)。

-確かに(笑)。やはり80年代というのが夙川のキーワードなんですね。
シ:アーティストを意識せずに聴いていて、今になってもろに出て来ていますね。今でも抜けてないって事は多大なる影響を受けてるんでしょうね。
マ:それを経て今鳴らしているから、今の音楽なんですよ。言うならば・・・目指せ2080年って事で(笑)。もう俺らの中では2080年の音楽が鳴ってるんで、みんな早く追いついてくれよっていう(笑)。

【BELONG Magazine Vol.6はN’夙川BOYS表紙で、インタビュー・ルーツを掲載】
Vol.6表紙

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