ギターがいなくなって、また戻ってきて、今までバンドやってきた中で一番仲良くなるのって他のバンドだとありえないけど、それができちゃうのがおとぎ話だから。


アーティスト:有馬和樹(Vo./Gt.)、風間洋隆(Ba.) インタビュアー:Miyaco

-『CULTUER CLUB』ヘビロテして聴いてます、めちゃくちゃ良いですね。
有馬:そうなんです、すごい良いんですよ。

-つくった本人も絶賛の。
有馬:遂に思いましたね、衝撃的な良さです。

-前作から2年振りのリリースですけど、なぜ2年かかったんでしょうか?曲がなかったわけではないと思うんですが。
有馬:うん、曲はずっとあったんですけど。今までアルバムを6枚出してきて、これまでの経験を活かして新しい何かを始めたいなと思った時に、レーベルを新しくしたいなって思ったのと、バンドとしては10年以上やってきているので過渡期というか、何か変換しなきゃいけないものがあったのと。その間にギター(牛尾健太)がいなくなっちゃったりとか、起こる事件がいくつかあって。ひとつひとつ丁寧にこなしていたら2年経っていた感じですかね。

-レーベルを変えようと思ったのはなぜですか?
有馬:レーベルって、自分の音楽を愛してくれるところとか、音楽を広めるのが得意なところとか、いろんなレーベルがあると思うんですけど。5年間くらいライブで演奏してた『COSMOS』っていう曲があるんですけど、その曲を一番外に届けようとする、おとぎ話の音楽を愛して信じてくれるレーベルはどこかなって思った時に、今のレーベル(felicity)のボスがその気持ちが一番強くて。この人と一緒に音楽をつくってみたいなって思ったのがきっかけですね。ざっくり言っちゃうと、UK. PROJECTの時は自分がやりたいようにやり切ればよかったし、ROSE RECORDSになって、レールを一度取っ払って、レコーディングやプロモーションの舵取りを自分達でやってみようと思って。そのあともう一回最初のレーベルに立ち返って1枚出して。そこまでで出来ることを全部やった感じがあった。ここから先もっと広げようとした時にfelicityとやるのが一番面白いなと思って。メジャーって選択肢もあったんですけど、そこがゴールみたいになるのも嫌だし、レールに乗っかってやりたくないし。だから自分たちがやりたいことやってるうえで、これから先に話しかけてくれる人の方が大事かなと思って、自分が今だれとやりたいかなって考えたらfelicityだった、って感じ。

-その曲を愛してくれている感じがあったんですね。前作(『THE WORLD』)リリース時のオフィシャルインタビューを読んだときに、皆さん自身がとてもバンドに手応えを感じているような印象を受けたんですが、その後はライブ自体を減らしていたんですか?
有馬:ライブの本数を減らしていたというか…今思うとだけど、CDは出すけど疲れていたのかなと思う。無理矢理自分の中から元気を出そうとしていた時期のように思います。順風満帆っていう感じは…そういう風に自分を鼓舞してテンション上げていたような感じがしますね。レーベルの人と戦略的にやろうとしてもできなくて、ちょっと腐ってた感じかなー、もしかすると。

-そうだったんですか。そこを経験してからの今作で。その時に感じた事や経験したことが反映されているんでしょうか?
有馬:うん、めちゃくちゃ活かされてますよ。いい意味で適当になったというか、楽につくってますからね。

-力が抜けた感じですか?
有馬:うん、すごい力が抜けてて。いろんなバンドがいるけど、みんなちゃんとつくり込んでる感じがあって、割と上手いし、だけど個性がなくて。そう考えると、おとぎ話は一番個性があるなって思います。

-確かに、似てるバンドってなかなか思いつかないですよね。
有馬:似てるバンドひとつもいないよね、いるわけがないっていうか。そもそも人間だからみんな違うんで似るわけがないんだけど、それでも似てるっていうのは、よっぽど狭い中で音楽を聴いてるんだなって思います。

-「今作で2015年の年間ベストアルバムに選ばれたい」というツイートもされていましたよね。
風間:(大きく頷く)。
有馬:普通に考えて、いい作品つくったから、1年で一番良いアルバムだって言われたらミュージシャンとして幸せだから。そういう風に言ってもらえたらいいなって思って。自信もあるんだけど、聴いてもらわなきゃ仕方がないから期待を込めて書いたって感じかな。誰かのためとかじゃなくて、自分がテンションあがるから言っただけというか…だからそういう面でも楽になってますね、言ってることに責任持ってない(笑)。

-思ったことを言えちゃうような?
有馬:思ったこと全然言えますよ。33歳になって、やっとそういう事を言えるようになったのかな?上手いこと言おうとしないし、嫌なことは嫌だなって思えるようになったのがいいかな。

-バンド活動の中で、だんだんとそうなれたっていう感じですか?
有馬:そうなのかな、人間的にもそうなれたっていうのが、バンドの成長にも影響しているかもしれない。普通に考えて、ギターがいなくなって、また戻ってきて、今までバンドやってきた中で一番仲良くなるのって他のバンドだとありえないけど、それができちゃうのがおとぎ話だから。嘘ついても仕方がないし、他人なんだから機嫌とろうとしても無理だし、そういう4人が集まってるから、自分達が音楽やるうえでは誰も嘘つかないでやりたい放題やって、話をして、いい雰囲気になって。レーベルの人にも言いたいこと言えるし、レーベルの人がやって欲しいと思ってることも全面的にやりたいと思えることもたくさんあるし。今はそれだけでやってるかな。

-じゃぁ今とても良い関係なんですね。
有馬:うん、すごく良い関係。

-リリースされてしばらく経ちましたが、反応はどうですか?
有馬:今までで一番良いっていう反応があって、それはすごく嬉しい。いままで聴いたことのないようなすごく良い感想をもらうことが多いですね。あと、一過性じゃないっていうか、ずっと聴いてくれてる人が多い。今はバンドが多いから、ずっと聴けるアルバムって少ない中で、これだけ繰り返し聴いてくれてたり、ひとつの曲を愛してくれてるのは凄いことだなって思って。これが1年続いてくれたら良いんですけど。

-その中に収録されている曲の事をいくつか教えてもらいたいんですけど。『きゅーと研究会』っていう曲が、他の曲に比べてヘビーな感じで。どうしてこんな曲が生まれたんですか?
有馬:ああいう曲はもともと自分の中にあったものだから、さらっと出てきただけなんだけど。ヘビーなサウンドに絶対乗らないような歌詞にしたいなとは思ってた。メロディーだけを聴いたらポップでとっつきやすいメロディーで。

-メロディーとサウンドのギャップと、その中間を行くような歌詞の言葉選びが絶妙です
有馬:そう、ギャップがいいよね。フワフワしてて。

-アニメーションのMVも話題でしたね。あの可愛いんだか怖いんだかわからない感じが、そのギャップに見事にマッチしていると思いました。Necony COBAINという方が制作されているとのことですが、一緒に制作しようとなった経緯は?
有馬:昔、浅野忠信さんがやってるPEACE PILLっていうバンドと対バンした時に、その人が面白いVJやってて。話しかけたいなーと思ってたらうちのドラム(前越啓輔)がいつの間にか仲良くなってて。で、バスドラに絵を描いてくれたりもしてるんだけど。いつかMVを一緒にやれたらいいなと思ってて、今回のタイミングでやれました。天才とか鬼才っていう言葉がピッタリ合う人って感じですね。

-『カルチャークラブ』は歌詞がとても面白いんですけど、この曲名とアルバムタイトルがリンクしているのは何か理由がありますか?
有馬:全然意味はなくて、曲順もアルバムタイトルも、レーベルのキャプテンに任せたんです。割と適当につくった曲だったから、僕的にはこれがアルバムタイトルになるとは思ってなくて、ビックリしました。今のキャプテンは視座がいいんだよね、見てるところがおもしろいっていうか。この曲を冠にするっていうのはすごいなと思う。

-『COSMOS』という曲は大名曲なんですが、山戸結希監督のMVも本当に素晴らしくて。
有馬:あれは凄すぎるよ。

-改めて、おとぎ話と山戸監督の出会いを教えてください。
有馬:3年くらい前に、音楽と映画のコラボレーション作品をつくるっていうので、監督が「おとぎ話でやりたい」って言ってくれて。それで会って、できたのが『おとぎ話みたい』っていう映画なんですけど。その時から、監督にはピンとくるものがあったというか、目の奥が光ってる感じがあったんですよ。僕、人を見る目はあると思うんだけど、この人なら大丈夫だなって思った。だからその映画で『COSMOS』を使ってもらったんです。

-曲は5年前からあって、MVができたのは最近ですよね。MVを撮影するにあたって、事前に打ち合わせとかお話とかはされたんですか?
有馬:全くない。監督が、自分の曲にどうインスピレーションを得て、どうアウトプットするのかっていう部分にしか興味がなかったから。曲をこうやって聴いて欲しいっていうのもないし。

-出来上がったものを見たとき、どうでしたか?
有馬:もう、めちゃくちゃ泣いた。泣きまくった。映画のクライマックスで使ってもらうって決まった時も、すごく大事にしてた曲だったから、正直不安なところもあったけど。でもそれを監督に投げてできた映画が素晴らしかったから、この人のことは信じられると思って、MVもつくってもらったんだけど。5年間も自分達だけのものとしてやってきた曲だったのもあって、(MVが)出来た時はすごく感動した。

-5年間温めていた気持ちが。
有馬:うん、爆発しちゃった感じ。

-完成後には監督とお話しされたりしましたか?例えば、女の子が涙をぬぐって踊り始めて最後には笑顔になるあの描写について。
有馬:あのまんまじゃないですか?映像って説明されすぎると意味がなくて、あれをどう捉えてもその人の物語でいいじゃんっていうのが、あの映像の凄いところかなっていう気がして。だから何も聞かなかった。僕も、自分にとって『COSMOS』っていう曲が持ってる意味とかを、あの映像で教えてもらったというか、今までライブでやってきたこと全部が糸で繋がったような感じがあって。

-MVをつくってもらったことによって新たに生まれるものがあったんですね。そうなると、その5年間温めてきたことにも、すごく意味があったように感じますね。
有馬:そう。あのMVによってようやく、今までやってきたことが無駄じゃなかったんだなって感じた。

-あの曲にMVがついたのがすごく嬉しいっていう声もありました。
有馬:おとぎ話をずっと応援してくれている人って、自分の人生と重ね合わせて楽曲と一緒に成長してくれてる人が多くて。例えば『COSMOS』を5年前からずっと聴き続けてくれている人が、全国に何人かはいるわけで、その人達はきっとすごく衝撃を受けたと思います。一緒に成長してくれてるファンの人達が、おとぎ話はきっとこうなるだろうなって予見しているものに対して、あのMVによって倍にして返せてるのはよかったなと思います。

-『AURORA』は9分超えの大作ですけど、つくるのは大変じゃなかったですか?
有馬:ああいうのが、メンバーみんなが見てる場所が一緒だったから、実は一番サクッとできちゃう。

-見てる場所が一緒?
有馬:そう、ゴール地点が一緒だから。風間くん、あれ、大変だった?
風間:全然。歌詞が凄く良くて、世界観がすごく見やすいから。時間はあまり関係ない。
有馬:長いだけで情報量は少ないもんね。逆に短い曲に詰め込む方が大変かもね。
風間:そうだね。

-全然長く感じないですよね。
有馬:そうしようと思ってないんだけどね。たくさんメッセージは込めてるんだけど、ありがたいことに長く感じないっていう人が多くて。

-そうなんですね。これは個人的な印象なんですけど、有馬さんの歌詞は、少年っぽさもあるんだけど、溢れて溢れて仕方がない情熱で突き進む若さというよりは、寂しさや不安があって、それを踏まえた上で希望を持とうとしている。そういう雰囲気を感じることが多いんです。少し冷静さがあるというか。それが私には、とても優しく受け止めてもらえるように感じられるんですけど。

有馬:あぁ、それはめちゃくちゃ嬉しい。思ってることを全部言ってもらった感じがする。本当にその通りだと思う。

-歌詞を書くときって、どんな気持ちで書いたり、どんなことをイメージしながら書いたりしますか?
有馬:聴いてくれる人が、フワッとした気持ちになってくれたらいいなっていう感じかな。すっごく背中を押すような感じでつくってない。ほんのちょっと楽になってくれたらいいなっていう感じで、隣にいるような言葉で書こうとしてるから。そりゃあみんな不安だし、寂しいし、変なこと考えるし。…っていうくらいなんだよな、だからそんな風に捉えてもらえたのはすごく嬉しい。

-それは昔からですか?
有馬:うん。でも最初の1、2枚は、レーベル的にも銀杏ボーイズのフックアップでCD出すことになってたから、そういうお客さんにも届けなきゃいけないと思って一生懸命そういうことを考えてた部分もあったけど、自分の性格上それは無理だなってすぐに気付いて。童貞がどうとか、峯田さんが言うから良いわけで、僕がそういうこと言ってもしょうがないし。ちなみに、テーマはあるんです、クリスマスが好きとか、卒業が好きとか、バレンタインが好きとか。大まかに言うとそういう事しか言ってなくない?
風間:そうだね、それはテーマとしてあるよね。
有馬:夏が好きとか、学校の放課後が好きとか(笑)。それ以外のことも最近は好きになったから映画とかも見るようになって、いろんな言葉は増えると思うんだけど。

-何度も引き合いに出してしまうんですが、前作のオフィシャルインタビューの中で、メンバー全員が歌詞をしっかりと確認しながら演奏するようになったと仰っていて。それは、今回もそうですか?
有馬:それはもう、基本そうだよね。
風間:そうだね。
有馬:他のメンバーも全員、歌詞を見て(解釈を)広げてくれてると思います。

-歌詞の意味が皆さんの中にあって。
有馬:全員同じ意味を持つのは無理だから、それぞれの解釈があればいいし、その中でやってくれてると思います。

-それって、おとぎ話の凄いところだなって思うんです。歌詞の意味を、書いてる人しか理解していないっていうバンドも結構いると思うんですけど。
有馬:それだと絶対に届かないですからね。レーベルのボスが、最初に二人で飲んだ時に、歌詞の好きな一節を一曲毎に全部教えてくれたんですよね。たぶん、メンバーもその好きな一節っていうのはそれぞれあるんじゃないかと思います。
風間:(頷く)

-それはすごく良い話ですね、曲に愛がありますね。有馬さんの歌詞によく出るフレーズがいくつかあるなと思うんですけど、「小悪魔」っていう言葉がよく出てきますよね。
有馬:よく出ますね。小悪魔って言ってたらモテるんじゃないかと思って言ってます。結果として全然モテないですけど。小悪魔って言えば自分のことを好きになってくれるんじゃないかなって思って、とにかく言うようにしてるんだけど、全然結実してない。

-そうだったんですか(笑)。初めてみなさんのライブを見たときに、なんて可愛いバンドなんだって思ったんですけど、その小悪魔的な可愛さが出てたのかなと思って。
有馬:それはね、一生懸命出してます。自分はそれでしかないと思ってるから、だけどなかなか伝わらない。

-いつかそれが実る時が来るのが楽しみです。
有馬:いや、僕が一番楽しみにしてますよ!
全員:(笑)。
有馬:いつか実る日が来るんじゃないですか~?やり続ければそういうキャラになっていきますからね。

-それからもうひとつ、「名前のない」という言葉。「名前のない未来」とか、「名前のない人」っていう言葉が時々出てくるなって思うんですけど。それは意識して使っていますか?
有馬:『AURORA』と、『NO SOS』にも出てくるね。でも意味あると思う…なんだろう?
風間:ちなみに僕はその解説ができます。
有馬:なんだろう、わかんない。じゃあ解説お願いします。
風間:誰か特定の人には訴えかけてないの。それを、その言葉に置き換えていて。「まだ見ぬ君にこの歌が届けばいい」っていう『WHITE SONG』の歌詞があるんだけど、「まだ見ぬ君に」っていうのと「名前のない人」っていうのは同意だと思う。
有馬:あぁそうだ、特定の人に歌ってないんだ、決めたくないんだな。名前のない未来に思いを馳せるっていうのは、まだ先のことだから、先のことはわかんないっていうことを歌いたいんだ。だから、落ち込むのは当たり前なんだけど、落ち込む先に光があるとは絶対に歌いたくない。エレファントカシマシじゃないけど、「悲しみの果てに何があるかなんて僕は知らない」って、やっぱり言いたい。それを宮本さんはそう歌うし、後続もみんなそれを歌うけど、僕は僕の解釈でそれをやってる感じだな。
風間:僕はすごくいい言葉だと思う。
有馬:そうだね、あまり限定をしていないよね。限定するのが嫌なの、本当に。聴く人を限定するのも、ジャンルで限定されるのも嫌。常に分からないところに居たいよね。
風間:そうだね。だからその小悪魔っていうのも、ひねくれた感じなのかもね。
有馬:おとぎ話ってそうありたいじゃん?なんでそこにいるんだろう、って。でも全部の場所にいるバンドになりたいし。
風間:うん、そうそう。

-限定してない分、広く受け入れてもらえるような?
有馬:受け入れてほしいとも思わないけど。だって分かり易くないからね、おとぎ話って。分かってもらったら凄いことになると思うけどね。きっかけがあれば大爆発すると思うけど。でもなんかひとつ答えが出た感じがするね、そりゃぁなかなか届かないよっていう(笑)。
風間:でも、届くと思ってやってはいるんだけどね。
有馬:隱れてないで出てこいよっていう感じかな?
風間:分かり易く言うとね。
有馬:それはこれから先の話かな。名前のない未来なんですよ、これからずっと。

-なるほど。常に分からない所にいたいと仰いましたが、そんなおとぎ話から見て、最近面白いなって思う若いバンドはいますか?
有馬:みんなつまんない(笑)。けど、その中ではHAPPYかな。バカ正直だからおもしろいし、嘘がない感じがいい。

-彼ら、いい意味ですごく力が抜けてますよね。どこにも力みがなくて、あれはすごいなって思います。自然体でやってたらここにいた、っていう感じがして。
有馬:そう、力抜けてる人は好き。HAPPYは本当に良いバンド。他にいる?
風間:あとは、今回のツアーで一緒に回ってるようなバンドだけど、
有馬:若くない!(笑)。僕らの好きなバンドは若くない。忘れらんねえよも若い括りだけど、実は同い年だからね(笑)。

-そうなんですね、ありがとうございます。話を戻しますが、今作が自分たちでも自信の持てる、最高のアルバムっていうことで。
有馬:うん、第2のデビュー作というか、最初のアルバムっていう感じじゃないかな。

-ここから始まっていくような、今後が楽しみになっていく感じですか?
有馬:楽しみ…とはちょっと違うかも、やることやっていきたいなっていう感じかな。
風間:うん、そうだね。
有馬:この前、福岡でボギーさんと話してて、まさにそれだなって思う言葉があって。「これから先をどうにかするために何か新しいことを始めるんじゃなくて、これから先にお金を稼いだり音楽をやり続けるために、これまでやってきたことをもっと真剣にやろうと思った」ってボギーさんが言っていて。それだよね。
風間:うん。あれは本当にいい言葉だったね~。
有馬:今まで二束三文しか稼げなかったことを、もっと真剣に二束三文を稼ぐことから始めようと思ったって。
風間:グッと来たよね。新しいことを始めて、例えば音楽を辞めてサラリーマンに転職した方が、お金は稼げるわけだけど。
有馬:今までやってきたことを、もっともっと本気出すっていう。
風間:まぁやってないことも多いからね。
有馬:だから、基本的には「音楽をつくる」だよな。それをもっと本気で。

-同じことをやるにしても、そこにかける気持ちの中身っていうことですね。
有馬:そうそう。やるべきことをやるだけだよね。そうすれば人はついて来るんじゃないかな。

-ありがとうございます。では最後に、おとぎ話のルーツになってるアルバムを教えてください。


有馬:The Beatlesの『White album』、Black Sabbathの『Black Sabbath(邦題:黒い安息日)』、Wilcoの『Yankee Hotel Foxtrot』、Blurの『Parklife』。日本のバンドはいる?
風間:音楽的なルーツではないけど、精神的なルーツとしてはTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの『Chicken Zombies』。

-それぞれ、どういう部分でルーツになっているのか教えてください。
有馬:ずっとThe Beatlesみたいになろうと思ってやってるんだけど、『White album』は、The Beatlesがすごく仲悪い時に出来たアルバムで、みんなメンバー仲良くて『White album』をつくれたら最強だと思うから。Black Sabbathは、僕がただ好きで。オジー・オズボーンは悪魔だから、悪魔を崇拝する小悪魔が僕で。Wilcoの『Yankee Hotel Foxtrot』は、おとぎ話の目指してる、やりすぎない音楽の最高峰。Blurの『Parklife』は、シニカルな目線。シーンの真ん中にいるんだけどよく見るとシーンをバカにしてる感じがいい。バカにするっていうのは大事で、それがふざけるってことだから、Blurのふざけ方は尊敬してる。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTは明治学院大学出身のバンドで、僕と風間くんとドラムの前ちゃんは、そのバンドに憧れてその大学に入ったから。絶対そうだよね。
風間:絶対そう。

-バンドが組みたくて入った?
有馬:そう、音楽の話ができる友達が欲しくて。最終目標地点はTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTではある。
風間:そうだね。でも僕らはTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTみたいなバンドではないから、それもまた面白い。
有馬:THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのやってた表現には憧れてる。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTになりたい、やっぱり。

『CULTURE CLUB』

『COSMOS』
※RECORD STORE DAY限定

【Live Event】BELONG Magazine Presents “Make It Scene Vol.1”

イベントフライヤー(640)

2015.05.23 (sat)@LIVE SPACE CONPASS (心斎橋コンパス)
Live:DENIMS/The Foglands/NOWEARMAN/THE PINBALLS

【Present】
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