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YONCE:もしかしたら今の一部の若い人は、当時、レコードを集めていた世代の人たちよりも、音楽知識のある人もいると思うんですよ。家でクリックして、聴くだけだしね。ネットがあることで簡単に色々なバックグラウンドを自分たちの音楽に取り入れられるようになったのはでかいかな。

アーティスト:Suchmos YONCE(Vo.)、TAIKING(Gt.) インタビュアー:まりりん

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-Suchmosは“和製ジャミロクワイ”と言われていますが、自分たちではどのように思っていますか。
TAIKING:俺が加入した時にはすでにそういう感じになっていたので、あんまり意識してないですね。
YONCE:メディアで呼ばれはじめたときは「まだそんなんじゃないっすよ」って思ってたんですけど、もし他のバンドに“和製ジャミロクワイ”ってあだ名がつくんだったら、いったん俺らがその称号もらっといていいかなって今は思ってます。

-もともとJamiroquaiを目標にしていたところに色んなメディアからそう呼ばれるようになったってことですか?
YONCE:そうですね。目標にしてるっていうのを公言してたわけじゃなかったので、バレちゃったって感じですかね(笑)。

-ベーシストの方は、渋谷でストリートライブをよく行っている、ヒップホップチームのSANABAGUNのメンバーなんですね。Suchmosはロックやヒップ・ホップと言った、ジャンルにこだわりなく音楽を作られているように思います。大きな括りで言えば、ブラックミュージックを鳴らしていると思うのですが、自分たちの音楽に対してジャンルを意識されて音楽をやっていますか?
TAIKING:自分たちがやっている音楽のジャンルの事は1回も考えたことないよね。
YONCE:全くないですね。ブラックミュージックが好きっていうのはルーツの問題だから、そういうものにならざるを得ないというか。自然とできたものがそういうものだったっていうのが正しいかな。狙ってこういう風にしようというのはなくて、それが良ければOKっていう感じだよね。違うジャンルのものができるってことは今後ありえると思います。今回の「Burn」って曲もビートミュージックでありながら、サウンドはいかついロックだし。これがブラックミュージックを狙ってやってる訳ではないって証明できるようなものなのかなと思いますね。

-以前BELONGでは、“YOUTHWAVE”という特集を組んで、インターネットが日常の一部としてある環境で育った世代(いわゆるデジタルネイティブ)が新しい音楽を鳴らし始めたという内容の特集を行いました。世代的にSuchmosはデジタルネイティブだと思うのですが、どうでしょうか?
TAIKING:どうだろう・・・。物心が付いたときからネット環境はもうあったからね。そういうツールがあったら使うよね。
YONCE:もしかしたら今の一部の若い人は、当時、レコードを集めていた世代の人たちよりも、音楽知識のある人もいると思うんですよ。家でクリックして、聴くだけだしね。ネットがあることで簡単に色々なバックグラウンドを自分たちの音楽に取り入れられるようになったのはでかいかな。

-その特集では、古い年代のアーティストでも自分が知らなければ、新しいという価値観があるようです。その考え方に共感する部分はありますか?
YONCE:なるほど・・・。そうかもしれないね。
TAIKING:そう思うかもしれないけど、気づいてないよね。これに関してはKCEEが詳しいかな。DJだからネタを探したりするんで、音楽の歴史とかめちゃくちゃ詳しくて。

-昨年は『FUJI ROCK FESTIVAL』のオーディションステージ「ROOKIE A GO-GO」に出演されたようですね。当日のライブはいかがでしたか?またフジロックは楽しめましたか?
YONCE:本番は泣いちゃうくらい楽しかったです。
TAIKING:そうだ、YONCE泣いてた。
YONCE:僕ら全員フェス行ったの初めてで。虫が出るのって嫌だよねって感じだったんですけど、到着した瞬間に周りの人のテンションや雰囲気で、ここ天国じゃね!って。酒も飯も何でも美味いし、ふらっと行ったステージで超いいライブやってるし!とにかくカルチャーショックが大きくて。多分、初めてのフェスがフジロックだった事で、他のフェスへのハードルを上げちゃったと思いますね。音楽が好き過ぎて、わざわざこんな山奥まで来ちゃった人しかいないって素敵だなって。

-BELONGには、“Roots Rock Media”というコンセプトがあります。それにちなんでSuchmosのルーツを伺いたいのですが、バンドのルーツに当たるアルバムを3枚教えてください。またそれぞれのアルバムからどのような影響があるのか教えてください。


Jamiroquai『Travelling Without Moving』
YONCE:1枚目は僕らがリスペクトしているJamiroquaiですね。彼らは結成から97年までが全盛期だと思っていて。この頃までのJamiroquaiってライブ映像を見れば分かるんですけど、バンド音楽としてレベルが高くて。演奏の持っていき方や、演奏陣のプレイとか、ひとりひとりが強くて。この高見に到達できれば、作品作りにおいてもライブにおいても、世界を目指せるっていう共通見解があって。ライブ映像を見過ぎてみんな本気で思ってて。そう思うきっかけをくれたアルバムですね。


MAROON 5『Songs About Jane』
YONCE:僕が中学1年生でニュージーランドにホームステイしていた時、むこうで意味分かんないくらい流行ってて。留学生が集まる学校にいたんですけど、シングルカットされた「This LOVE」が休み時間に爆音で流れてて、みんなが踊りまくってるんですよ。日本の小学校や中学校でそんなカルチャーないから面喰っちゃって。「なんでこんな騒ぎになってるんだ?飯食え飯!」みたいな(笑)。それがすごい印象に残ってて、音楽を楽しむ原体験になってます。それでCD買って帰ってきて以来、ずっと聴いてますね。メロディーラインにも影響を受けている部分もあります。


冨田恵一『works best』
TAIKING:俺はもともとSuchmos以外でも活動しているんですけど、J-POPシーンで編曲もやっていて。それで編曲家やプロデューサーがすごい好きなんですけど、その中で聴き狂ったアルバムが冨田恵一さん、冨田ラボの『works best』。冨田さんがプロデュースした色んな曲が、ガッと凝縮されたベスト盤みたいなものです。プロデューサー目線のアルバムなんですよ。編曲家だからライブじゃなくてレコーディングが主な現場だったんで、音のひとつひとつの作り方が丁寧でやべえ!って思って聴きまくりました。これがSuchmosのレコーディングにも繋がっているかなって思っていて、音の作り方や配分とか。ポップスなら、こういう音を入れたいと思ったら躊躇なく入れられるんですけど、バンドだとバンドっていうフォーマットの中で、それがありかなしかを見極めなきゃいけないのが難しい。そういう意味で冨田さんのアルバムから引用できるものは多いなと思います。これは自分がメンバーになる前、スケボーで遊んでるような時から「ちょっとやばいから聴いて!」って、いつも言ってました。

-Suchmosは出身地の横浜・茅ヶ崎を大々的に掲げていますが、もし他の土地の出身だったらどういう音楽をやっていたと思いますか?そもそも音楽をやっていたと思いますか?
YONCE:どうだろう・・・。俺の周りで上京して頑張ってる人たちを見ると、こいつらには敵わないって思っちゃう時があるな。
TAIKING:そういう人はハングリーさがあるよね。
YONCE:家賃と戦いながら必死で音楽活動をしていて、俺はもっとゆるくやりたいところがあるので。でもどうなんだろうな、例えば仮に沖縄で生まれていたら、音楽やってないと思うんですよ。音楽好きにはなっていたかもしれないけど。たぶん飲食店とかのお店やってたと思う。沖縄でのんびり楽しく暮らしているんじゃないかな?
TAIKING:俺もたぶんやってないと思う。音楽やってるのも小学校の時、音楽室の近くに行ったら、技術職員さんがドラム叩いてて。パッと覗いたら、おいでって言われて。そこで小3くらいから毎日、休み時間にずーっとドラム叩いてたから。その時から友達だったHSUと一緒にドラムで遊んでた。そんな感じで気づいたら楽器やってて、音楽聴いたらドラムの音聴いててっていう。楽器先行型の人間だから、そういうきっかけがなかったら音楽やってなかったですね。

-なるほど。最後に『THE BAY』をどんな人に聴いてもらいたいですか。
YONCE:みんなに聴いてほしいです。絞って考えたことはなかったんで。多分、誰が聴いても、年齢に関係なく気に入ってもらえると思うので。そしてライブ来てください。マジでライブを見とかないと。大阪にまだ行ってなくて、7月に初めて行くんですけど、これ読んだ大阪の人は皆勤賞で来てください(笑)。

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『THE BAY』

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