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アーティスト:Shinji(Vo./Syn.) インタビュアー:まりりん 撮影:MASAHIRO ARITA

-結成のいきさつとバンド名の由来を教えてください。
Shinji:俺ともう一人のボーカルの Inuiくんで弾き語りのアコースティックのユニットをやろうって話をしていて、そのユニットで曲作りをしていくうちにバンドでやりたくなってきて。俺の高校の同級生のShunをドラムに、高校の後輩のShissyをベースに誘って。最初はその4人で活動をはじめました。バンド名の由来は特になくて、最初に思い浮かんだ言葉がYOUR ROMANCEだったから。MY ROMANCEにしようか一瞬迷ったんだけど、やっぱりYOURのほうがいいよねって。YOUR ROMANCEって言葉はロマンチックなんだけど、個人的には皮肉のほうが強くて。「てめえらの恋愛なんかよ〜」っていう。そういう意味もあります。

-結成して1年になりますが、これはバンド編成になったのが1年前ということでしょうか。
Shinji:そうです。2人でやってた時はライブをやろうとは考えてなくて、遊びみたいな感じだったから、いつからやってたか覚えてないんです。Inuiくんと会った時から音楽の話をしてたし、彼の家で曲を作ったりしていたので、その時は結成前の段階です。

-この1年で印象に残っていることを教えてください。
Shinji:この1年間はずっと走ってきた感じなんで、深く考えてる時間もなくて。だからパッと思いつくのは某レコード店で起きた事件。あれは痺れたっすね。

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-この1年で印象に残っていることを教えてください。
Shinji:この1年間はずっと走ってきた感じなんで、深く考えてる時間もなくて。だからパッと思いつくのは某レコード店で起きた事件。あれは痺れたっすね。

-あの事件はネットでも話題になってましたね。アルバムタイトル『BUSINESS』に込められた意味を教えてください。※某レコード店との話題は両者和解済み
Shinji:この1年間、俺らはずっと遊びみたいな感覚でバンド活動をしてて、リリースや色んなことが決まってビジネス的なことを求められることが多くなってきたんですよ。某レコード店での事件のときにも店員の方がしきりにビジネスとしてって言葉を使っていたのが印象的で。だからタイトルにはそういう現在の自分達の状況に対する皮肉と決意が込められています。とにかくこの1年間を統括する言葉が“BUSINESS”だった。遊びでやっていた音楽を仕事にしなきゃいけない感じ。ビジネスの解釈って人それぞれだと思うんですけど、とにかく1枚目はこれしかないって思って。

-なるほど。皮肉と決意を込めたタイトルなんですね。ジャケットは宇宙やデジタルを連想させますがコンセプトがあるのでしょうか。
Shinji:これも逆説的なニュアンスが強くて。このデザインでタイトルが『BUSINESS』っておもしろいなと思って。俺は真正面からではなく逆方向から的を捉えにいくのが好きだから。結果的にバンド名もアルバム名もジャケットも逆説的な表現になりましたね。

-「Ginza」という曲は東京の銀座をイメージした曲なのでしょうか。
Shinji:東京生まれ東京育ちは別に東京っぽさみたいなのは意識してないんですよ。東京っぽくしたいなって思って曲を作ったことは一度もないですし。単純に生まれが銀座の近くだし今も色々と繋がりがあるんです。カリフォルニア出身のアメリカ人が“カリフォルニア”ってタイトル曲を作るし、ニューヨークなら“ニューヨーク”って曲だし、それと同じ感覚です。

-Shinjiさんにとって馴染みの場所である銀座のイメージってどんなものですか。
Shinji:中国人がいっぱいいますよ。聞いた話ですが、一部のアジア系の成金がハイファッションのお店で所謂「ここからここまでください」って買うらしいんですよ。それで、買って数日後とかに一気に全部返却しにくるんです。要はパチ物の型を作るために買いに来てるってるっていう。まあこれは曲に全く関係ないんだけど(笑)。いわゆる銀座のイメージは、歩行者天国を人が闊歩していてそこにブティックが並んでいてみたいなとこだと思うんですけど、俺はそこに馴染みがなくて。銀座って高級クラブの数と同じくらいに画廊がいっぱいあるし、映画館も面白いし、もちろん飯も美味いし。ありとあらゆる一流の物が集まってる場所だから。渋谷とかに普段行くような人達にはあまり馴染みがない場所かもしれないけど、金がなくてもある程度は遊べるしおもしろい場所です。

-今回が3回目のリリースとなりますが、配信限定、7インチアナログ、CDと毎回媒体が違いますね。これにこだわりがあるのでしょうか。また次はどのような媒体を使ってみたいですか。
Shinji:そういえばそうですね。こだわりは特にないです。最初の配信シングルからミニアルバムまで、2月の末から6月頭までコンスタントにレコーディングスタジオに通って計10曲ずっと地続きで録ってたんで。感覚的にはそれがバラバラになって売られてるって感じです。だから媒体によってなにか意識が変わることはなかったですね。「昨日ここダメだったから今日はこうしてみよう」っていう成長は日々あったので、ミニアルバムは配信と7インチのレコーディングで勉強したことを全部クリアしたつもりです。

-ShinjiさんはYOUR ROMANCE以外にもMISTAKESをやられていますよね。曲を作るときにそれぞれ区別しているところがあれば教えてください。
Shinji:自分の中で区別はありますね。単純に所謂ブラックミュージックはMISTAKES、ロックバンドでできることはYOUR ROMANCEっていう風に分けてて。あとMISTAKESでは曲も作るけどそれよりもシンガーとして参加してるって意識ですね。YOUR ROMANCEはシンガーというよりは作曲者。MISTAKESよりはもうちょっとマルチなところで脳味噌を使ってる感覚がある。MISTAKESは裸って感じなんすけど、YOUR ROMANCEはよそ行きの服着てるかな。俺はノーアイディアでも今日は曲作りをしようと思って曲を作るタイプだから今日はMISTAKESの曲作ろうかな、今日はYOUR ROMANCEの曲作ろうかなって感じで明確に自分の中で分けてます。

-MISTAKESでは日本語と英語で歌っていますが、YOUR ROMANCEでは英語だけで歌っていますね。どうしてバンド形態によって日本語と英語を使い分けいるのでしょうか。
Shinji:MISTAKESに関しては、曲を作った段階でこの曲は日本語だなって思ったら迷わず日本語にするし、英語で浮かんだら英語で作るし。YOUR ROMANCEはある程度コントロールしている部分があっていまは英語で縛ってるんですけど。まあ、圧倒的に英語のほうが作りやすいです。そもそも洋楽育ちなんで自分にとって曲を作ろうとして、最初に英語でも日本語でもない自分にしかわからないハミングみたいなものが英語に近くて。

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-今回のBELONGは“YOUTHWAVE”という特集で、“デジタルネイティブ”がインターネットを通じて、新しい音楽を作り始めているって内容です。実際に邦楽・洋楽の垣根を越えるバンドが続々と現れていると思うのですが、世代的にYour Romanceはデジタルネイティブでしょうか。
Shinji:世代的にはそうかもしれないですね。でも俺は世代論ってあんまり意味ないなと思っていて。というのも俺はパソコン音痴だし、曲もiPhoneのガレージバンドアプリで全部デモを作ってきたので。自分がデジタルネイティブなんてことは言えないですね俺は。そんな見栄張れないです(笑)。他のメンバーはちゃんと使いこなしてるんだろうけど(笑)。

-曲を作る時にYoutubeで他のアーティストの音源を聞かせて雰囲気を伝えるということは?
Shinji:あまりないですね。それこそバンドの結成初期はよく家に集まってCDの貸し借りをしてました。いまのところデジタルネイティブ的な要素は俺らにはあまりないです。

-YOUR ROMANCEを結成する際に同年代のバンドから影響や刺激を受けたことはありますか?
Shinji:多分無意識で受けてると思うんですよね。俺はYoutubeでかっこいい外国のバンドの音楽から受ける影響より、友達や近いところの生きてる環境のなかで起こる様々なことから影響を受けるほうが間違いなくでかいと思ってるんで。そういう意味で去年よく一緒にやってたバンドは友達だし受ける影響はあるでしょうね。音楽やってない地元の馬鹿な友達からも同じくらい影響受けるし。友達がクソ面白い話をしてたらおれもあいつに負けないくらいもっと面白いこと言いたいな、みたいに思うのと同じ感覚で色んな影響を受けてると思います。

-“YOUTHWAVE”で考えが似ていると感じるバンドはいますか。また“YOUTHWAVE”についてここは違うと思うところはありますか。
Shinji:多分、みんなでシーンを作り上げていこう!とかあいつらと一緒に頑張っていこう!とかはないと思います。誰でもそうでしょうけど括られたくねえっていう気持ちはあるんじゃないっすかね。結果的に同じイベントに呼ばれたりしてるわけだし。外から括られているように見えてしまってるとしたら、それは当事者以外の人たちから見た共通項がそれぞれのバンドにきっとあるんですよ。ムーブメントや流行とかカルチャーって誰かが意図して作ったものよりも、前に自然発生的なものが先に立ってると思ってて。これはロックの歴史でも往々にして起きていて。そういうものは本当に自然発生的にたまたま共通項があるいいバンドが出てきたっていう、ただそれだけのことだと思うんです。例えばファッションの流行も二段階あると思うんですよ。自然発生的なムーブメントとそこに後乗りする流行。このふたつは似て非なるものです。今後はその“YOUTHWAVE”という言葉のように、後乗りの流行がたくさん作られていくんじゃないですかね。だから、やっている本人達は全く意識してないですよ。

-QUATTROやVeni Vidi Vicious、The Mirrazが出てきたときにロックンロールリヴァイヴァルだと持ち上げられた時に似ていますよね。
Shinji:そうそう、岳士(岩本岳士:Littleize records代表/QUATTRO)さんも同じようなこと言ってました。確かにあの時の盛り上がりに近いですよね。当時、俺は高校生であの辺のバンドをよく見に行ってたんで、よく分かります。

-このシーンのは今後どうなっていくと思いますか。
Shinji:音楽関係者は冷静にバンド単体で見ていて、媒体関係の人たちはこのシーンがかっこいいっていう雰囲気で盛り上げようとしているんじゃないかと思います。良い悪いは別として。でも俺は去年の盛り上がりをまたぶり返すのはもう遅いんじゃないかなと思ってます。去年は凄まじい1年だったけど、今年はそれぞれ人気者だし独立して活動している感じでしょ。

-YOUR ROMANCE(Shinjiさん)のルーツに当たるアルバムを3枚教えてください。またそのアルバムにどのような影響を受けたのかについても教えてください。

Shinji:この質問、すごく考えたんですよ。俺中学生の頃はロックとかあんま聴かなかったんですけど中学校3年の春休みにArctic Monkeysを聴いてはじめて所謂ロックにハマったんですよ。だからロックに目覚めたのはArctic Monkeysの1stアルバム(『Whatever People Say I Am, That’s What I’m Not』)です。まあそれはいまほとんど聴いてないし、小学生の時から今でもずっと聴いてるものを中心にオールタイムフェイバリットのアルバムを3枚選びました。


1枚目と2枚目は『jazz vocal best selection vol.1』と『jazz vocal best selection vol.2』なんですけど(笑) Vol.1が男性シンガーでVol.2が女性シンガーのオムニバスで。父親がジャズ好きだったんです。この2枚はほぼ毎日聴くと言っても過言じゃないくらい聴いてるし、全く飽きないし、いつ聴いても良いなあって思います。

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3枚目はGrooveman spotの『Mellowness』。これはパーティーのときに聴くんですけどミックスなので曲が繋がってるんですよ。垂れ流しにしていつでも聴けるからすごく良くて。

影響を受けたのは3枚とも歌ですね。今挙げた3枚ともYOUR ROMANCEの音楽性とは全く違うんですよ。いままさに俺らアルバムを作ってるんですけど、アルバムではこれまでの作品とは違うことをやりたいなと思っていて。アレンジって気分でコロコロ変わっていっていいものだと思うんですよ。俺とInuiくんのボーカルの芯の部分は変えようがないじゃないですか。だからアレンジ面は時期によって変わっても歌に関してはルーツが出やすいと思います。

そういう意味でこの3枚は俺がボーカリストとして始めるにあたって影響を受けている3枚ってことで間違いないですね。俺はギターとボーカルってパートをYOUR ROMANCEではじめたんで。学生時代は軽音部だったんですけど、ベースやキーボードをやってて完全にプレイヤー気質だったんですよ。いまも基本的にはキーボードプレイヤーとしての自覚が強くて。そういう意味でいうと『jazz vocal best selection』は飽きないBGMとして楽曲全体を聴いてたけどボーカリストとして音楽をやるようになってから自然と歌にフォーカスするようになって「あ、歌うってこういうことか」って思って。聴き方が少し変わりました。

-最後に『BUSINESS』はどんな人に聴いて欲しいと思いますか?
Shinji:BUSINESSには80’sUSポップスのときめきとシンセポップの高揚感と冷たさ+少しだけファンクネスがあるんです。他にも地味に色々な要素を入れているのでジャンルを問わずとも純粋に音楽が好きな人ならひっかかるポイントがたくさんある仕上がりになっていると思います。とはいえ、俺らはあくまでも男臭いロックバンドなので、純粋にロックバンドが好きな人、ロックカルチャーが好きな人達に聴いてもらえたら嬉しいです。

『BUSINESS』

【Live】
10/29(FRI) DAIKANYAMA LOOP, TOKYO
10/30(FRI) SHINJUKU MARZ, TOKYO
11/3(TUE) TOWER RECORD YOKOHAMA
11/3(TUE) SHIBUYA O-NEST, TOKYO
11/14(SAT) SENDAI ZERO, MIYAGI
11/19(THU) SHINDAITA FEVER, TOKYO
11/20(FRI) PANGEA, OSAKA
12/3(THU) SHIBUYA CLUBASIA, TOKYO

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