最終更新: 2021年9月7日

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Oscar – Breaking My Phone(yabori)
現代において最もぶっ飛んだ行為は自らのケータイをぶっ壊す事ではないだろうか。「Breaking My Phone」と歌うOscarという新人アーティストは、Bloc PartyやThe Cribsらを輩出した名門ウィチタ・レコードが新たにサインしたシンガーソングライター。彼の音楽は一聴すると、60年代のガレージロックのようにも思えるが、MVからも感じ取れるストリート感と遊び心が上手くブレンドされており、古臭さは全く感じない。それどころか今まで聴いた事のないような音楽にすら思える。先日、BELONGで特集した“YOUTHWAVE”という特集で、デジタルネイティブと呼ばれるポストインターネット世代が面白いと言っていたばかりだが、彼の音楽からもそれらのアーティストに通ずる新しい視点が感じられた。これからリリースされるデビューアルバムがとても楽しみだ。

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ゆだち – 空洞(Chappy)
都内を中心に活動する5人組のバンド、ゆだち。こちらの空洞という楽曲で彼等を見つけた時は、又もこんな良いバンドに出会えたと嬉しい気持ちになった。繊細でいてしっかり耳に残る声と、優しく響く男女混声コーラスとエモーショナルな歌詞とメロディにセンチメンタルな気持ちを掻き立てられ、気づけば何度もリピートしてしまう。他にも、「どこにもない家」という楽曲ではメインボーカルが女の子で違った雰囲気を醸し出している。どちらもsound cloudにて紹介されていて、11月4日にリリースした1st album『夜の舟は白く折りたたまれて』に入っている。このアルバム全体を聴いて、ゆだちというバンドをより深く聴き込んで味わっていきたいと思う。

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Whisper Voice Riot – Stand on the Moon (木ノ下トモ)
バンド名のとおり囁くような歌声でノイズを奏でるバンド、Whisper Voice Riot。関西に拠点を置き、10代のメンバーで構成されているという、若さと才能あふれる彼らの新曲「Stand on the Moon」がSoundCloudにて公開されました。曲を聴いてまず驚いたのは、ほんとに”Whisper Voice”だ!ということ。実際にどんな風にこの声がライブハウスで響いているのか、観てみたいなーと思わせる楽曲。囁く歌声で優しく、ときには強く歌い上げるボーカルと、浮遊するコーラス、心地良いノイズのバランスがとても良くて、音に浸っていられます。空気の澄んだ月夜のきれいなこの季節に聴きたい1曲です。彼らの言葉を借りて、「お月さまを見上げながら、大きな音でどうぞ」。

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thatta – tear eater (まりりん)
この人たちは本当に国籍というものを感じさせない。thattaが7人体制になって初の音源を11月14日にリリースする。そのうちの1曲「tear eater」のMVが公開された。奇妙で少しおどろおどろしい世界観のサイケデリックなアニメーションは彼らにとても合っている。蝶を食べる人と戦車に燃やされる街、仮面の下は空洞の顔。他人のことがなんだっていうんだ。余計な頭は爆発させて雑多な音に身を任せよう。カラフルなシルエットの演奏シーンは生命の強さのようなものを感じさせる。thattaのキャリアのピークは今だとボーカルのDatchが言っているが、まだまだこんなもんじゃないでしょ、と何をやらかしてくれるのか21日のリリースパーティにも期待。

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発刊日:2019年4月21日(日)

掲載アーティスト:THE NOVEMBERS、yahyel、シャムキャッツ、PLASTICZOOMS、HAPPY、Lillies and Remainsなど

アーティストが語ることの少ないアルバムジャケットについて語ってもらった内容。18ページにわたり、合計100枚のカバーを掲載した永久保存版。

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