最終更新: 2015年12月9日

Jehnny-Beth-and-Julian-Casablancas-Boy-Girl
BOY-GIRL – Jehnny Beth & Julian Casablancas 【Sort Sol ft. Lydia Lunch cover】(yabori)
かねてより噂されていたThe Strokesのフロントマン、ジュリアン・カサブランカスとイギリスのロックバンド Savagesのフロントマン、ジェニー・べスのコラボがついに実現!両者によるコラボ曲「BOY-GIRL」は、あまりにも無邪気で単純なパンクソング。とてもキャリアのあるミュージシャンが作ったものだとは思えないが、それがジュリアンの魅力ではなかったか。思えばJulian Casablancas+The Voidz名義で出した『Tyranny』というアルバムは、一聴すると徹頭徹尾クソだと思えるアルバムであった。しかし聴き返すごとに新たな発見や、その振り切れたジャンクな音像こそが最高だと思える作品でもあった。「BOY-GIRL」はどこまでもひねりのない曲でありながら、パンクが商業主義に傾倒する前の純度100パーセントの音楽ではないか。やっぱ最近のジュリアンさん、マジでカッケーっすわ。

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Summer Camp – I Don’t Wanna Wait Till Christmas(Chappy)
毎年この時期のクリスマスソングが流れる鮮やかに彩られた街並って何だかいいなと思うこの頃ですが、今年のクリスマスソングとして今回紹介したいのがイギリスからの夫婦デュオSummer Camp。12/1にリリースしたクリスマスEPから「I Don’t Wanna Wait Till Christmas」のMVが公開された。彼等の楽曲といえば夏の淡い印象が強いのですが、特有のドリーミーポップさをそのままに季節だけがクリスマスに移り変わり、街中の浮かれ気分や暖炉の側に居るような暖かみある曲に見事に仕上っている。他楽曲もクリスマスに限らず冬を感じる曲がつまっていて、有名なWHAM!の「Last Christmas」も彼等ならではのアレンジでカバーするなど、今年はこのEPをBGMにしてクリスマスシーズンを楽しめたらと思います。

Petal
Petal – Heaven(木ノ下トモ)
今週の新曲紹介は何にしよう?と思いはじめて小一時間、考えても考えても彼女のことしか考えられなくなってしまったのでもう書いちゃいます。Petalの「Heaven」。この曲は、彼女のデビューアルバム『Shame』の中に収録されています。一度聴いたその瞬間から、胸をがっつり鷲掴みされてしまって、リピート、リピート、リピートの嵐。彼女の繊細で柔らく、意思を感じる歌声とストレートな楽曲が胸にささりまくります。終盤の盛り上がりの部分。これがもう切ないんだけど、気持ちいい。悲しげだけど、キュート。冷たい風が頬を刺す季節に、月明かりの中を歩きながら聴きたい曲。今年の冬、すっかり恋に落ちてしまった1曲です。

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レキシ – SHIKIBU feat. 阿波の踊り子(桃井 かおる子)
「なぜ今さら?」と思ってしまうくらいワケの分からないタイミングで、レキシが1st.シングルを満を持してリリース。タイトルは「SHIKIBU feat. 阿波の踊り子」。レキシはその名の通り日本の歴史について今まで数多くの名曲(迷曲?)を発表してきたのだが、初のシングルにふさわしく、ついにかの有名作家であり歌人の紫 式部の曲を歌う時が来たのだ!新曲が発表される度、豪華なコラボで話題を呼ぶことでも有名なレキシ。そんな彼が今回の記念すべきリリースのお相手に選んだのが、我らがBELONGのデザイン部・Chappyさんも大好きなチャットモンチー( 阿波の踊り子)!さらにMVには人気個性派俳優、八嶋 智人を起用。古都・京都を舞台に、紫 式部に扮したレキシと謎の殿方演じる八嶋の追いかけっこが、何ともまぁアホらしく笑えるのだが、イイ年したおっさんが変装して駆け回るその姿になぜだかほのぼのとしてしまう。謎のタイミングでのリリースという隠れた問題でさえ、もはやどうでもよくなってしまう程である。だがそれ以上に残される謎が、紫 式部は本当に平安時代の美女だったのかってこと。実は、このMVのレキ式部(勝手に命名)と大して変らなかったりして。ちなみに私の最近の趣味は、百人一首を暗記することです(笑)。

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