最終更新: 2016年1月13日
YEASAYER – I AM CHEMISTRY(yabori)
2000年代にブルックリンシーンで大きな話題になったMGMTやVAMPIRE WEEKENDらとともに注目を浴びた、3ピースの実験的な音楽を作るインディーポップバンド、Yeasayerが新作アルバム『Amen & Goodbye』を4月6日にリリースする。今までに独自の表現を追求してきた彼らであるが、今作のMVでは輪廻転生のような世界観から始まり、彫刻によるダンスシーンまで彼らにしかできない表現で貫かれている。サウンド面では大雑把に言うと、サイケポップに分類されるんだろうけど、とてもジャンル分けできるものではない。それでいてポップに仕上げているのが、YEASAYERの凄いところだ。MGMTの最高傑作だった『Congratulations』の続きを聴いているみたいで懐かしいな気持ちになった。
Cullen Omori – Cinnamon(Chappy)
元Smith WesternsのフロントマンだったCullen Omoriが、3/18に名門SUB POPよりソロ・アルバムとなる『New Misery』をリリースする。アルバムの先行曲となる「Cinnamon」はどこかSmith Westernsらしさも彷彿させられるポップなメロディーでいて、より明快さも増し甘美に仕上がってる。Cullen Omoriの物憂げな声と曲のポップさが対照的ゆえに儚い感じがしてとても好きです。彼の言う今回のアルバムのテーマでもあるダーク・ポップなサウンドをほのめかす内容となっているのはないでしょうか。一昨年Smith Westernsが解散と知った時は寂しく思ったが、ひとまず彼のソロがリリースされるという事で嬉しく思います。
David Bowie – Lazarus (木ノ下トモ)
新作『Blackstar』を聴きながら、この方はどこまでもかっこいいなぁ、まだまだこれからが楽しみだなぁなんて思いを巡らせていたのが先週末のこと。そして先日、飛び込んできたボウイの訃報。信じられない思いでいっぱいです。でもとにかくこの曲を、たくさんの人に聴いてほしい。そう思います。今回のアルバムはジャズ畑のミュージシャン達と組んで挑んだ作品で、ケンドリック・ラマーの影響を受けていると聞きます。最後まで、実験的な姿勢を崩さず、新しい要素をふんだんに取り入れていたボウイ。その生き様は感嘆とともに、私達の胸に一生刻まれていくことでしょう。私達に多くのものを残してくれた彼。とにかくこの曲を聴いてみて下さい。
The Last Shadow Puppets – Bad Habits (まりりん)
アークティック・モンキーズのアレックス・ターナーと元ラスカルズのマイルズ・ケインによるラスト・シャドウ・パペッツが新曲「Bad Habits」をリリースした。昨年アルバムを完成させ2016年のどこかでリリースするとは言っていたが、突然のシングル配信で7年の沈黙を破った。古風で少し陰鬱なグルーヴは変らず、そこにサイケなサウンドが加わって怪しげな雰囲気が漂っている。シャウトがなんだかセクシーでちょっとドキドキしてしまった。デビュー作のアレンジを手がけたオーウェン・パレットが最初にレコーディングをほのめかしたため、今作も彼が参加していると思われる。気になるリリースは今春予定。