最終更新: 2020年12月6日

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KING – The Greatest(桃井かおる子)
黒人の女性が3人こうして並んでいると、TLCやDestiny’s Childを思い出してしまう。つまり、歌って踊れる超カッコイイ女性ユニットってこと。KINGという今回紹介するこのグループを初めて見た時も、個人的にはそんな印象を受けた。だが、どうやらそれは勘違いでしかなかったようである。何なんだよ、このMVは!?誰だってきっと、この人らの見た目(アー写とギャルの聖地OPA的なジャケット)からはこんな映像を作るなんて想像もできないよ!!今の時代っぽくない、それでいて新しさも感じるこのサウンドとビート。そして何より、3人のグルーブ感の心地良い声のハーモニー。しかもその才能と圧倒的なボーカルパフォーマンスは、エリカ・バドゥとプリンスのお墨付き!…って言われているにも関わらず、このMVは何なんだ!?こんなスーパーマリオ的な映像展開、どこぞのヒップホップグループやストロークスのジュリアン率いるCult Recordsでしか見たことないぞ!やっている音楽の内容とそのMVに、こんなにもギャップがあり過ぎていいのか!?…と思ったのだが、この曲のタイトルの意味は“最強にグレート”。何がグレートなんだがよく分からないけど、タイトルにそれを持ってくるという、そこからしてネジが何本か抜け落ちている感がある。まぁ、男も女も見た目と中身にギャップがあればそれだけモテる世の中だし。そういう人や音楽の方がおもしろ味は感じるよね。

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SALU – Tomorrowland 【Music by tofubeats】(yabori)
BELONGってバンドだけを取り上げるっていうイメージがあると思うのだが、今のシーンを見るとバンドに勝るとも劣らずヒップホップシーンも面白い!そろそろ自分たちも彼らもピックアップしていく時がきたんじゃないかと思う今日この頃。そんな時にDocomoによる東京オリンピックのCM曲がかっこいい!と思ったら、5lackがラップしていたり、その兄のPUNPEEはあの加山雄三氏の名曲「お嫁においで」をリミックスしたりとお茶の間への進出が著しい。そして前回から取り上げている新人ラッパーのSALUもそんな先人たちに負けず劣らずスキルの高いラップとカリスマ性がある。そんな彼は4月にアルバム『Good Morning』をリリースするのだが、その先行曲「Tomorrowland」が公開されている。この曲はなんとtofubeatsがトラックを作っているのだそう。そしてそれに乗っかっていくSALUの言葉は、現代を彼の視点で切り取った鋭さと説得力がある。それにしても清水翔太だけでなく、tofubeatsともコラボするなんて信じられないフットワークの軽さだ。とまぁ3週連続でSALUを取り上げたのだが、こういったアーティストはこれからメジャー・インディーを問わず、シーンを面白くしていきそうで目が離せない。

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Eskimeaux – Drunk (木ノ下トモ)
先週ご紹介したFrankie Cosmosにも参加する、”ブルックリンの才女”と呼ばれるGabrielle Smith。彼女のソロ・プロジェクト、Eskimeauxの新曲が公開されています。4月15日にリリース予定のアルバム『Year of the Rabbit』に収録されているこの曲。デビューアルバムもPitchfolkで高評価を得ており、この曲を聴くと次のアルバムへの期待も高まります。彼女の柔らかく繊細な歌声が耳にやさしく響いてきます。素材そのままのギターの音もやさしくて。包み込まれるような音楽を何度も聴いていたくなります。番組で弾き語りをしている映像もあるので、こちらもぜひ!前列で彼女を眺める女性客たちの気持ちが分かりすぎるくらい、うっとりしてしまう演奏に心を奪われます。

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H&M World Recycle Week featuring M.I.A. – REWEAR IT(まりりん)
イギリス人ラッパーM.I.AがファッションブランドH&Mと共同で「REWEAR IT」のMVを制作した。H&Mと共同制作ってどうゆうことよ、と興味本位で見てみたがこれが意外と面白い。ラップミュージックに合わせて踊る人体、動きに合わせてなびく服。抑揚のがなくクールなリズムとM.I.Aの表情に様々な服が彩りを与えている。音楽もファッションも国境を越えて人々の生活を豊かにするものだと改めて感じた。このMVはH&Mが“ワールド・リサイクル・ウィーク”の一環として制作したもので、不要な衣服はリサイクルしようというメッセージが込められているのだが、それを抜きにしても楽しめる。音楽ってこういう使い方もできるんだなとちょっとした発見だった。

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