最終更新: 2016年5月18日
ART-SCHOOL – brokeneyes(桃井かおる子)
ART-SCHOOLの2年ぶりのフルアルバムとなる『Hello darkness, my dear friend』の発売を目前にして(この文章が更新されている頃は、すでに店頭に並んでます。)、つい先日公開されたこちらのMV。発売ギリギリまで先行曲に関する情報が公開されていなかったので、インタビューをさせて頂いて音源も聴かせて頂いていた立場としては、どの曲がMVになるかちょっとした楽しみがあった。そんな気持ちを持ってしまうと、MVそのものの内容にも少々期待してしまう。「まだかなぁ~?」なんて思っていた矢先、いよいよ公開された今回のMV。一言でこの映像の世界観を言うなら“不思議の国のアリス”、みたいな。ウサギのお面を付けたモデルさんが可愛かったり、森の中に広がる綿の花畑が風に揺られてキレイだったり。日の光りの感じが柔らかかったり・・・。いわゆるカワイイ系である。それもそのはず。今作を手掛けているのは、ART-SCHOOLの昨年の新木場STUDIO COASTでのライブを収録したDVDの監督も務めた女性9人からなるアート集団“ピンクじゃなくても”。ちなみにこの方々、桃色クローバーZのアルバムトレーラーも作ってたりして。どうりで可愛らしくなるワケだ。・・・と、ここまではそこそこの賛辞を並べてみたが、本題はここから。このMVには一つだけ(大)問題がある。それは、最後に理樹さんの体になぜか大きな穴が開いていることだ。穴であり、即ちそれは“空洞”である。そう、「空洞です」よ。ドゥドゥドゥルルルルドゥルルルルぅ~ル…(ちょっと飛ばして)僕の心をあなたは奪い去ったぁ~♪そうですよ、ゆら帝ですよ。空洞という名のゆらゆら帝国ですよ。理樹さん、もしこれをお読みなら申し訳ない。だがしかし、これだけは譲れません。空洞になっていいのは、むしろ空洞そのものなのはゆら帝なんです。ゆら帝こそが“空洞”なんです。よって、あなたは空洞になってはいけないのです。ART-SCHOOLとは関係のない持論を展開してしまい、読者の方々を置き去りにしてしまいましたが、しかしこのMVを見て私はどうしても許せなかったのです!理樹さんには申し訳ありませんが、次回お会いした際に改めて言わせて下さい。理樹さんが空洞になるのって、少し違うと思います。
Weaves – One More(yabori)
何、このジャンクな音!?一体、全体どうしたらこんな謎の音楽を作れるのか?はたまたどんな奴がこんな音楽を作っているのだろうか?調べてみたらこのWeavesというバンドはボーカルのアイフォンのボイスメモを集めることから始まり、現在はカナダはトロントのDIYシーンで随一の人気バンドにまで成長したらしい。そして6月に全世界でデビューアルバムをリリースするそうだ。そうか、どおりでこんなヘンテコな音楽を作れるのか。そもそもバンドの成り立ち自身がマトモじゃねぇし。しかしながらそんなカテゴライズ不能で無視できないポップ・ミュージックによって、今、全世界のメディアの注目を集めているらしく、PitchforkやNMEなどで絶賛されているらしい。やっぱりメディアも新しくて面白い音楽を求めているんだから、バンドなんてマジメにやらなくても良いんじゃないか。
Petite Meller – Lil’ Love (木ノ下トモ)
今回ご紹介する新曲は、そうあの方、Petite Meller!もう、可愛すぎて、好きで好きで好きすぎます。そんな彼女が歌う新曲がYoutubeで公開されていました!MVはまだのようですが、Audioバージョンの後にExtendedも公開されていて聴きごたえたっぷりです。スピード感のある楽曲に、伸びのある声で応える彼女。カラフルなシャーベットみたいなきれいな電子音が可愛い歌声をいっそう引き立てる。ともするとありがちな踊れる楽曲になりそうなのに、彼女が歌うと彼女だけのものになるのが不思議。声に力がある人ならではの魅力ですね。“Darling …”と囁く甘い歌声には完全にやられてしまいました。今回は彼女の歌力も感じられて、もっと彼女の可能性を見てみたいと思わせる1曲。アルバム制作中?との噂もあるので楽しみです。
Thank You Cream – Hegira(まりりん)
5月にDead Funny Recordsから1stミニ・アルバムをリリースするThank You Creamから音源が届いた。2年前に結成された東京の5人組である。1曲目から予想外にヘビィーなサイケデリックサウンドに驚かされた。シンセより目立つギターのゴリゴリした音と抑制された歌声のギャップが良い。60年代以降のありとあらゆるサイケバンドに影響されたとのことで、そのサウンドの幅は広い。粗削りな部分もあるが、それが逆にライブ感を感じさせて、彼らが気持ちよさそうに演奏している様子が想像できる。盛り上げたあと落とすタイミングも絶妙だ。「Hegira」イスラム教の聖遷を意味しするタイトルやアートワークのセンスも個人的にとても好き。若手インディーサイケの筆頭としてThank You Creamの伸び白に期待大。
https://m.soundcloud.com/deadfunnyrecords/01-hegira
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