最終更新: 2016年6月1日
Bo Ningen – Kizetsu no Uta(まりりん)
ロンドンを拠点に活動する日本人4人組サイケデリック・ロックバンドBo Ningen。FUJI ROCK FESTIVAL2016出演を記念して完全生産限定版のミニアルバムを発売した。収録されているのは初めて日本でレコーディングしたという2年ぶりの新曲「Kizetsu no Uta」と、今年3月に行われたイギリスの女性4人組のロックバンド、Savagesとのヨーロッパツアーからパリ公演のライブ音源。Primal Screamのツアーでもサポートアクトを務めるなど言語の壁を超えて世界基準にいる彼らの最新の姿である。また彼らは先日V&A美術館でDJをしている。美術館でDJイベントができるのも驚きだが、日本人に”日本縛り”というお題を出したのにも驚いた。イギリスにとって日本の音楽は美術館に展示されるようなちょっと変わっているもののようだが、国立の施設が受け入れるほど評価されているということだと思う。逆輸入なんて言葉がなくなるくらいに日本人が作った音楽が海外に馴染むといい。Bo Ningenがその先頭を行ってくれている。
FREAK – What Happened?(yabori)
どうやら最近、イギリスではチェルムズフォードという土地がアツいらしい。ここは今年のサマソニに出演するRAT BOYの出身地でもあり、今日紹介する18歳のConnar Ridd率いるイギリスの新人バンド(ソロプロジェクト?)のFreakの出身地でもあるのだ。近年、ウルフ・アリスやドレンジなど、ネオグランジ勢が盛り上がっているイギリス国内において、その勢いに続けとばかりに出てきた彼らの音楽はグランジとヒップホップとをほど良いバランスで掛け合わせた音楽であり、もう既に海外メディアからも注目を集めているようだ。NMEは彼らをNew Music Of The Dayで取り上げ、“Slaves and RatBoy”のハイブリッド系だと評しているようだ。またそれだけではなく、おそらくチェルムズフォード(Chelmsford)という地名から取ったのだろうか、彼らを’Chelmo-rock’とも呼んでいるようだ。そして彼らのデビュー作『What Happened EP』より、タイトル曲のMVも公開された。これがまた、ビデオを見せる気があるのかないのか振り切れたハチャメチャぶりが良い。RAT BOYとともにイギリスのミュージックシーンを面白くしてくれそうだ!
MØ – Final Song (木ノ下トモ)
Grimes、FKA twigsをはじめ女性アーティストの勢いがとまらない昨今。アヴィーチーやディプロもその才能に惚れ込んだという世界が注目する歌姫MØ(ムー)もその一人。デンマーク出身の彼女はなんと7歳で作詞作曲(!)を始めたというポップ・シンガー。以前Morというパンクバンドを組んでいたそうで、パンクからエレクトロまで幅広い音楽を通ってきたからこその、彼女の存在感・個性・表現力なのかも。この曲はカイリー・ミノーグやビヨンセの制作に携わったこともあるMENKのプロデュース。優美でポップな音楽とクラッシックな雰囲気のある透明な歌声にうっとり。エレクトロなのにオルゴールのような美しさと優しさと、エキゾチックさも感じる不思議で綺麗な曲。良すぎて、何回でも聴けちゃいます。
https://www.youtube.com/watch?v=mFFRRMoK174
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