THE NOVEMBERS(ザ・ノーベンバーズ)が初めてFUJI ROCK FESTIVALに出演した年でもある2014年。

THE NOVEMBERSは5枚目のフルアルバムとなる『Rhapsody in beauty』を発売した。

『Rhapsody in beauty』レビュー

『Rhapsody in beauty』の1曲目「救世なき巣」から、すでにTHE NOVEMBERSのノイズミュージックは始まっている。

「救世なき巣」は終わりのない轟音の空間の中にファルセットが響いているはずが、深い奥底から乾いた叫びが這い上がって溢れ出しているようだ。

それに比べ、「Sturm und Drang」ではエレキギターの格好良さを前面に押し出すディストーショナルノイズが鳴り止まず襲いかかってくる。

現在のライブでも演奏頻度が高く、オーディエンスの熱気を最高潮に導く「Xeno」、轟音に色気を纏う「236745981」と続き、

あまりのアグレッシブパワーサウンドが溢れ出してCDをも割り砕いてしまうのではないかと思う程だ。

バキバキなリズムパートたちが恐ろしくディープな基盤を作っているからこそ映えるギターのノイズサウンドたち。

そこには緻密な思考と感覚と感性が共存している。SONIC YOUTHなど海外のノイズロックの魅力を打ち出しているバンドに共通している部分だ。

そして、THE NOVEMBERSはそこに、様々な楽器と空間系や電子的サウンドでライトで伸びやかさと、安定するボーカルラインを加えることで“美しさ”をより際立たせている。

水の中に絵の具を落として広がっていくように柔らかく、そして優しく滲んでいく小林祐介の声。

激しい音楽を歌い上げるだけでなく、「Romancé」や「tu m’(Parallel Ver,)」のように、海にゆらりと浮かぶように心地の良いメロディに乗せられる歌声の歌唱力は高く、より鮮明に言葉たちが身体を通り抜けて心に届く。

何かを選ぶ場面は、いつも知らず知らずのうちにやってきては、気付けば終わってしまう。

そして展開されるパラレルワールド。その時に進んだ道を、その時の自分のすべてで愛すことができたならそれでいい。

海が青く見える世界があれば、白く見える世界もある。何も間違いじゃない。それはどちらも美しい。

『Rhapsody in beauty』はまるで美しさを集めた標本である。その在り方に制限はない。

“美しいと思うもの”を、”美しいもの”として集められたこの作品で、彼らは”好きだったもの”を”好きにできる力”を持って再び向き合っている。(ライター:pikumin 2020年5月7日更新)

そういうことさ 自由に生きるのは 「Rhapsody in beauty」の歌詞より

リリース

5thアルバム『Rhapsody in beauty』


発売日:2014年10月15日
収録曲:
01.救世なき巣
02.Sturm und Drang
03.Xeno
04.Blood Music.1985
05.tu m’(Parallel Ver,)
06.Rhapsody in beauty
07.236745981
08.dumb
09.Romancé
10.僕らはなんだったんだろう

4thアルバム『zeitgeist』


発売日:2013年11月30日
収録曲:
01. zeitgeist
02. We
03. Louder Than War (2019)
04. Wire (Fahrenheit 154)
05. D-503
06. 鉄の夢
07. Meursault
08. Sky Crawlers
09. Ceremony
10. Flower of life

3rdアルバム『To (melt into)』


発売日:2011年8月3日
収録曲:
01. 永遠の複製
02. 彼岸で散る青
03. 瓦礫の上で
04. はじまりの教会
05. 37.2°
06. ニールの灰に
07. 日々の剥製
08. 終わらない境界
09. holy

2ndアルバム『Picnic』


発売日:2010年3月10日
収録曲:
01.Misstopia
02.Figure 0
03.dysphoria
04.pilica
05.パラダイス
06.sea’s sweep
07.Gilmore guilt more
08.I’m in no core
09.Sweet Holm
10.ウユニの恋人
11.tu m’

1stアルバム『Picnic』


発売日:2008年6月4日
収録曲:
01.こわれる
02.Arlequin
03.chernobyl
04.アマレット
05.ewe
06.僕らの悲鳴
07.ガムシロップ
08.アイラブユー
09.白痴
10.picnic

最新アルバム『At The Beginning』

『At The Beginning』 Album Cover
発売日:2020年5月発売
価格:¥3,080(税込)
品番:MERZ-0209
収録曲:
1. Rainbow
2. 薔薇と子供
3. 理解者
4. Dead Heaven
5. 消失点
6. 楽園
7. New York
8. Hamletmachine
9. 開け放たれた窓

ライブDVD『美しい日』

THE NOVEMBERS 11th Anniversary FILM『美しい日』
フォーマット:2DVD
Disc1:11th Anniversary & 6th Album Release Live “Hallelujah” at Shinkiba STUDIO COAST(110min)
Disc2:11th Anniversary Documentary(64min)
レーベル:MERZ
品番:MERZ-0107
発売日:2017年4月22日(土)
価格:5,500円(本体価格)

プロフィール

THE-NOVEMBERS/ANGELS

“2005年結成のオルタナティブロックバンド。2007年にUK PROJECTより1st EP「THE NOVEMBERS」でデビュー。様々な国内フェスティバルに出演。
2013年10月からは自主レーベル「MERZ」を立ち上げ、 2014年には「FUJI ROCK FESTIVAL」 のRED MARQUEEに出演。海外ミュージシャン来日公演の出演も多く、TELEVISION,NO AGE,Mystery Jets,Wild Nothing,Thee Oh Sees,Dot Hacker,ASTROBRIGHT,YUCK等とも共演。

小林祐介(Vo/Gt)はソロプロジェクト「Pale im Pelz」や 、CHARA,yukihiro(L‘Arc~en~Ciel),Die(DIR EN GREY)のサポート、浅井健一と有松益男(Back Drop Bomb)とのROMEO`s bloodでも活動。ケンゴマツモト(Gt)は、園子温のポエトリーリーディングセッションや映画「ラブ&ピース」にも出演。高松浩史(Ba)はLillies and Remainsのサポート、吉木諒祐(Dr)はYEN TOWN BANDやトクマルシューゴ率いるGellersのサポートなども行う。

2015年10月にはBlankey Jet CityやGLAYなどのプロデュースを手掛けた土屋昌巳を迎え、5th EP「Elegance」をリリース。
2016年は結成11周年ということで精力的な活動を行い、Boris,Klan Aileen,MONO,ROTH BART BARON,ART-SCHOOL,polly,Burgh,acid android,石野卓球,The Birthday等錚々たるアーティストを次々に自主企画「首」に迎える。2016年9月に6枚目のアルバム「Hallelujah」をMAGNIPH/HOSTESSからの日本人第一弾作品としてリリース。11周年の11月11日新木場スタジオコーストワンマン公演を実施し過去最高の動員を記録。2017年FUJI ROCK FESTIVAL WHITE STAGE出演。

2018年2月には、イギリスの伝説的シューゲイザー・バンドRIDEの日本ツアーのサポート・アクトを務める。同年5月、新作EP『TODAY』をリリース。”

引用元:THE NOVEMBERS公式HP

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