最終更新: 2024年5月6日

ニューヨーク出身のデュオ、MGMT(エム・ジー・エム・ティー)のデビューアルバム『Oracular Spectacular』は、ロックスターのライフスタイルをブラックユーモアを交えて風刺し、高評価と商業的な成功を収めた。

一方で皮肉にもこの作品が自身をスターへの階段を駆け上げるきっかけとなってしまった作品である。

ニューヨーク発の最も華やかでポップなアルバムと評価されつつ、原住民のような衣装に身を包んだアルバムカバーが印象的な本作に影響を受けたアーティストとは?

更新履歴
2024年5月6日 3アーティスト追加(The Japanese House、HAPPY、PLASTICZOOMS)

Oracular Spectacular

アルバム名 『Oracular Spectacular(オラキュラー・スペクタキュラー)』
リリース年 2007年10月2日
ジャンル サイケデリックポップ、サイケデリックロック、インディーポップ、インディーロック、エレクトロニックロック
レーベル Columbia、RED Ink
プロデューサー デイヴ・フリッドマン、MGMT

Oracular Spectacularの概要

MGMT(エム・ジー・エム・ティー)のデビューアルバム『Oracular Spectacular』のレコーディングにはFlaming Lipsとの仕事で知られる名プロデューサーのデイヴ・フリッドマンが参加している。

もともとTalking Headsに影響を受けたヘロヘロなインディー・ポップを演奏していたアンドリューとベンのサウンドは、デイヴ・フリッドマンのサウンドマジックで大進化を遂げ、ダンスミュージックのファンをも取り込んだ。

ディスコ調の「Electric Feel」、アコースティックの「Pieces of What」など多彩な楽曲が並び、前衛的でありながら親しみやすさもある作品へと昇華し、幅広いファン層を獲得する作品となった。

『Oracular Spectacular』から影響を受けたアーティスト

The Japanese Houseのコメント

The Japanese House(ザ・ジャパニーズ・ハウス)
撮影:Jay Seba
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2枚目のアルバムは、MGMTの『Oracular Spectacular』。あのアルバムを聴いて初めて、エレクトロニック・ミュージックを作りたいと思ったから。それまでは、ギター音楽やバンド音楽に夢中だったんだ。でも、あのアルバムを聴いてから新しくエレクトロニックな要素も取り入れるようになって、本当に興奮したし、すごくクールだと思った。エレクトロニック・ミュージックを聴き始めたのもその頃。自分もその一部になりたいなって思ったんだよね。
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HAPPYのコメント


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Alec:60年代のサイケにハマって69年くらいまでの古い音楽しか聴かなかった時期があったんですよ。最近まで新しい音楽を聴かなかったんですけど、MGMTとかJusticeを聴いて衝撃を受けましたね。特にMGMTは今の時代にサイケをしっかりやってて、2011年感があるというか。

Ric:MGMTは1st『Oracular Spectacular』が本当に衝撃的で、半年くらいMGMTしか聴けない時があったくらい(笑)。1stを聴いたのも2ndの『Congratulations』が出てからで。それまでは古い音楽しか聴いてなかったですね。半年くらいしたら聴き過ぎてMGMTなんなんってなったんですよね。でも最近聴いたらやっぱりヤバいなっていう(笑)。
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PLASTICZOOMSのコメント

PLASTICZOOMS(プラスティックズームス)

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SHO:僕の場合、今のモードは、Primal Screamの『Screamadelica』やMGMTの『Oracular Spectacular』に当たります。ずっとそういう立ち位置の音楽を作れたらいいなと思っていたし、全曲シングルカットができるくらいのアルバムが欲しかったです。
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まとめ:Oracular Spectacularが与えた影響

MGMTの熱狂的なサイケデリックサウンドと親しみやすいポップセンスを兼ね備えた革新的なデビューアルバム『Oracular Spectacular』は、リリース以降、サイケデリックロックとエレクトロニカの枠を超えて多くのアーティストに影響を与えた。

The Japanese House、HAPPY、PLASTICZOOMSといった後続アーティストからのコメントに見られるように、本作品はエレクトロニック・ミュージックに興味を持つきっかけとなった。

ロック色の強い音楽スタイルにエレクトロニカの要素を取り入れる新たな道を開いた画期的なアルバムであり、今日まで影響を与え続けている。

Oracular Spectacularリリース詳細

発売日: 2007/10/2

収録曲(詳細はクリック)
収録曲:
1. Time to Pretend
2. Weekend Wars
3. The Youth
4. Electric Feel
5. Kids
6. 4th Dimensional Transition
7. Pieces of What
8. Of Moons, Birds & Monsters
9. The Handshake
10. Future Reflections

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ライター:Tomohiro Yabe(yabori)
Tomohiro Yabe
BELONG Media/A-indieの編集長。2010年からBELONGの前身となった音楽ブログ、“時代を超えたマスターピース”を執筆。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル・​後藤正文が主催する“only in dreams”で執筆後、音楽の専門学校でミュージックビジネスを専攻

これまでに10年以上、日本・海外の音楽の記事を執筆してきた。

過去にはアルバム10万タイトル以上を有する音楽CDレンタルショップでガレージロックやサイケデリックロック、日本のインディーロックを担当したことも。

それらの経験を活かし、“ルーツロック”をテーマとした音楽雑誌“BELONG Magazine”を26冊発行。

現在はWeb制作会社で学んだSEO対策を元に記事を執筆している。趣味は“開運!なんでも鑑定団”を鑑賞すること。

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Twitter:@boriboriyabori