可愛いネーミングで、ルックスもキュートな夜光ウサギこと、Neon Bunny。彼女は、韓国はソウル出身のシンガー・ソングライター、イム・ユジンのソロプロジェクト。2011年リリースのアルバム『Seoulight』が海外のシンセポップ好きの目に留まり、ブログやSNSで取り上げられ、国内よりも先に海外に注目されたという異色の経歴の持ち主。隆盛を極めるK-Popをよそに、独自のキャリアを築いてきた。2015年には、ロンドンとニューヨークを拠点にするレーベルCascineより、tofubeatsやSeihoとも交流が深いアメリカの人気プロデューサー、マーク・レディートのプロジェクトSpazzkidとのコラボレート作『Daytime Disco』が話題となる。また、最新アルバム『Stay Gold』の収録曲「It’s You」はPitchforkに取り上げられ、その他の海外メディアからも高評価を得ており、2017年には2度目のSXSWへの出演を果たしている。

初期作品は、当時PhoenixとLadyhawkeが好きだと公言していたように、まさにエレクトロポップという雰囲気。現在は、初期のエレクトロ、フレンチポップの煌めきを残しつつも、ベッドルーム・ポップ、チルステップ、フューチャー・ベースを取り込み、成熟したサウンドへと進化。さらに、ジャズクラブの娘として育ち、ジャズピアノを習っていたという彼女は、幼少から親しんできたジャズと韓国の伝統楽器の伽耶琴を楽曲に取り入れ、独特なオリエンタリズムを作り出し、彼女にしか出せない色合いを産んでいる。キャッチーで、切なさを湛えたメロディーは、リスナーの耳によく馴染む。

西洋の音楽の影響を多分に受けたと語るNeon Bunny。時期ごとに違いはあれ、彼女のお気に入りの音楽には、欧米のアーティストの名前ばかりが並ぶ。また、彼女は様々なメディアで海外ツアーを望んでいると語っていて、しっかりと海外市場を見据えていることが分かる。そのためか、彼女の曲は、英語詞・韓国語詞の両方で歌われている。たいてい、アジアの言葉を欧米寄りの音楽にのせると違和感を覚えるのだが、彼女の場合は、韓国語詞でも違和感がない。曲調に合わせて効果的に使い分けているとさえ思うふしがある。自身が親しんできた海外の要素と韓国の伝統的な要素を、現代的かつ世界に届く形で昇華し表現できる、非常に稀有なアーティストだ。(木下トモ)

【Magazine】

BELONG Vol.20
発刊日:7月1日(日)発刊
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ボーダレスな音楽を志向する新世代特集“YOUTHWAVE”の番外編として、韓国のHYUKOHを筆頭にアジアの次世代アーティストを紹介。

表紙:HYUKOH
I Mean Us/The White Tulips
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表紙:シャムキャッツ(3号連続企画第3弾 メンバー全員インタビュー)
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